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タイロン・ウッドリーがウェルター級タイトルマッチ出場を熱望

 



UFC 195のオクタゴンでロビー・ローラーとカーロス・コンディットが素晴らしい激闘を繰り広げる以前でさえも、タイロン・ウッドリーは昨秋に交わされたタイトルマッチ挑戦の約束が破談になる可能性を覚悟していた。

実際にウェルター級王者に君臨するローラーと挑戦者コンディットがUFCの八角形の舞台に上がり、まだ新年に入って2日しか経過していないにもかかわらず、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補になり得る一戦を交えると、ウッドリーは自身が置かれた立場や、すぐにでも開催されるであろう両者の再戦に関する質問を山のように受けるだろうと覚悟したと明かす。そして、ウッドリーが自らの思いを語る機会はそう遠くないうちに訪れた。

試合終了後、カリン・ブライアント、ケニー・フロリアン、ダニエル・コーミエと共に『FS1(Fox Sport 1/フォックス・スポーツ1)』の番組に出演したウッドリーはウェルター級にはランキングトップに浮上するために努力しているライバルがおり、彼らもタイトル挑戦のチャンスがめぐってくるのを辛抱強く待っているのだと強調しつつ、終わったばかりのローラー対コンディット戦を振り返ってこうコメントしている。

「最初に素晴らしい一戦だったと言っておきたい。ウェルター級にとってもUFCにとっても見ごたえ抜群だった試合の価値を落とすつもりはないからね。驚異的な戦いだったし、2人は“Leave it in the Octagon(オクタゴンですべてを出しきれ)”がどういう意味かを見せつけたと思うから、そのことは言っておきたい」

「ただ、トップ10のライバルを次から次に破ってきたオレみたいなファイターは、自分が何のために戦っているんだろうかとか、(タイトルマッチでない試合に挑む時は)こんなキツイ対戦をする本当の目的はなんだろう、と思うわけだ。なぜカーロス・コンディットに挑戦できない? なぜジョニー・ヘンドリックスに挑戦できない?」

過去の戦績とランキングを見る限り、ウッドリー以上に挑戦者にふさわしいファイターはいないだろう。

ランキング2位につけるウッドリーは過去5戦で4勝を挙げた。その中に、コンディットを2ラウンドTKOに下したUFC 171も含まれている。その試合からもう2年近く経つ。

ローリー・マクドナルドには敗れたものの、ウッドリーはキム・ドンヒョン戦とケルヴィン・ガステラム戦で2連勝を飾っており、とりわけTUF(ジ・アルティメット・ファイター)優勝経験のあるガステラム戦では相手の体重がミドル級に近かったにもかかわらず勝利を手に入れている。

次なる試合はヒューストンが舞台となったUFC 192でタイトルマッチ挑戦者を決めるべくジョニー・ヘンドリックスと対戦する予定だったが、ウッドリーが170ポンド(77.11キロ)で計量をパスした一方でヘンドリックスが減量苦を抱え、ギリギリまで粘ったものの、最終的に試合は中止となった。

ジョシュ・コスチェックやジョーダン・メイン、ポール・デイリー、タレック・サフィジーヌらを相手に勝利を重ねていたウッドリーは「ジョニーが計量に失敗した時、心の中ではこれは没収になるなと思っていた。これがレスリングの試合で、彼が減量できていなかったら、没収試合になってオレの勝利が決まる。だから自分が勝ったと思っていたし、自分が世界ナンバー1の挑戦者としてタイトルマッチに挑むべきだとも思っていた」と明かしている。

「自分自身もファンなだけに、皆が再戦を見たがる気持ちは分かるつもりだけど、ファイターとしての自分は33歳になり、もう若くはないし、タイトルについてはずっと話してばかりだ。“どうすりゃいいんだ?”って感じだよ。再戦が多いこの階級は動きがない状態だから、“じゃあ今度は何をするかな”ってね」

とはいえ、ウッドリーはわれこそが次期タイトル挑戦者にふさわしいとアピールするために長期間のキャンペーンに乗り出すつもりはないと言う。ウッドリーがコンディット戦に勝利を収めた後には、彼をはじめマクドナルドもヘクター・ロンバードもソーシャルメディアやあらゆるインタビューを利用して、UFC 171のチャンピオン決定戦でローラーを破り空位だった王座を手に入れたヘンドリックスへの最初の挑戦者にふさわしいのは自分だと力説したことがあった。

当時はランキング上位者との合意がなく、どの選手にも次期挑戦者になる可能性があったのだ。しかしながら、不運にもヘンドリックスが手術を受けて試合から遠ざかってしまい、その間に華麗なる2勝を遂げたローラーがUFC 181の舞台でヘンドリックスとの再戦に挑み、王座に就いた。

「オレは戦績やランキングが欲しい。オレがUFCで達成したことがすべてを語っている」

タイトル挑戦権についてメディアに言いたいことはないのかと問われたウッドリーは「もう、キャンペーンはやりたくない。オレは戦績やランキングが欲しい。オレがUFCで達成したことがすべてを語っているんだ」と答えた。

しかし、電話が鳴るのをただじっと待っているのではなく、次に起きることを見据えて先回りする計画も立てている。具体的には、UFC代表のデイナ・ホワイトと面談し、ウェルター級の階級における自身の立場と、UFCがウェルター級タイトルに関してどういう方向性に進むのか、直接ボスの口から聞くというのだ。

幾分、低い声で「自分に対して正直に言ってほしいんだ。“タイロン、頭に来ているのは分かるが、試合はやるつもりだ”とかね。そして、オレが何をすべきか言ってくれればいいんだ」と話したウッドリーは次のように続けている。

「いつもオレが試合を選んでいると批判される。確かにそうだ、オレが選んでいる。でも考えてもみてよ、それでオレが誰を選んだ? ジョニー・ヘンドリックスとカーロス・コンディット、最強の2人だ。自分を追い込み、お気楽なムードの戦いから引っ張り出し、必死になってトレーニングする気にさせてくれるヤツらを選んだ。この2人には負けるんじゃないかと不安にさせられるからだ。もっとも、オレは勝てるって分かっているけどな」

「自分を証明したり何かを立証したり、例のキャンペーンみたいなことをする必要はない。オレの戦績を見れば分かるだろうから、ばか騒ぎには参加しないよ」

現在、ウッドリー以上に挑戦者にふさわしいと名乗りを上げられるファイターはあまりいない。ウッドリーはその事実が次のタイトルマッチの挑戦者選定に生きることを願っている。

「タイトルマッチに参戦することがオレの功績に見合っている。新しい、フレッシュなファイターにUFCのチャンピオンベルトを獲るチャンスを与えてくれ。カーロス・コンディットが世界最強というなら、彼自身がそれを示していくことになる。彼はきっとまた戦うだろう、そしてまた、タイトルの話になる。でも、オレにチャンスを与え、ウェルター級に新しい血を入れてもいいんじゃないか?」