日本時間3月20日(日)に開催されるUFCファイトナイト・ブリスベンで“ショーウエザー”ことヘクター・ロンバードがニール・マグニーと対決する。キューバ出身の柔道家であるロンバードにとって、今回は一年以上の出場停止を経ての復帰戦となる。 「復帰の準備はできている」と語ったロンバードは、身長6フィート3インチ(約191cm)、リーチの差が9インチ(約22cm)のマグニーとの対戦について「彼は身長も高いし、強烈なパンチを放つ選手だけど、オレのパンチも負けていない。彼よりずっと大きいファイターたちと試合もしてきた。ヘビー級ファイターとも戦ったことがあるし、体格差はオレに関係ない」とコメントしている。 2012年のUFC参戦以来、ロンバードは大きな試合に出場することを目指して活躍してきた。しかしながら、昨年にはジョシュ・バークマン戦に勝利したものの、試合後に行われた薬物検査に引っかかり、白星が取り消された。さらに、昨年の夏にはウェルター級1位のローリー・マクドナルドとの対決がうわさされたが、マクドナルドがロビー・ローラーとのベルトをかけた激闘から回復中だったこともあり実現には至らず。加えて、ロンバードは同じ階級のデミアン・マイアとも試合を組もうとしたことを明かした。 後に“ワンダーボーイ”ことスティーブン・トンプソンとの試合を選んだマクドナルドについて「オレと試合するのが嫌みたいだな」と話したロンバード。 「彼(マクドナルド)はオレとは戦えなくて、他のファイターとは戦えた。オレに負けるのが怖いんだよ」と言い放った。 現在ウェルター級9位のマグニーに対し、ロンバードは同13位につけている。38歳のロンバードにとって連勝中のマグニーを倒すことは、チャンピオンであり、同じジムのチームメイトであるロビー・ローラーに挑戦する権利を獲得するための良いスタートとなるであろう。 「タイトル争いに関わっていきたい。準備もできているし、今までで一番良いコンディションが整っている」とアメリカン・トップチーム(ジム)の一員であるロンバードは言う。「今回のトレーニングキャンプは順調に進んでいる。多くのスパーリングパートナーを呼んで準備をしてきたし、マグニーの技で見たことないものはない。自分がどういった試合運びをするかに集中しているし、そのための体調も整っている。自分が多才なファイターだと思っているし、今までもずっと多才だった。柔道、ブラジリアン柔術で黒帯を持っているだけでなくしっかり打撃もできる。それを今までにも何回もKOで証明してきた」 2000年のオリンピックに出場し、過去にプロの格闘家として40試合以上を経験しているベテランのロンバードは今回の試合に良い形で勝利することがタイトル戦の可能性に繋がることをよく理解している。 「ニールは良い成績を収めてきているし、彼と素晴らしい試合を戦い、さらに勝つことで話題になってタイトル戦に少しでも近づきたい」とロンバードは意気込んだ。「多くのファイターがオレとの試合を組まない。オレにノックアウトされるのを恐れているのさ。でもマグニーは本気でぶつかってくる男だから、良い試合になるよ」
両選手がこの試合で得られるものは多い。ウェルター級王者であるロビー・ローラーの防衛相手が決まっていない上、長年ウェルター級の王者として君臨し続けたジョルジュ・サンピエールが2年前に姿を消してからウェルター級は予測不可能な階級になっている。 「今のウェルター級トップ10にランキングされているファイターなら誰にでもタイトル戦に挑戦するチャンスがある」と語ったロンバードは「上位に食い込んでいかないといけない。すでに上位のレベルにはいるけど、前回以上に良いパフォーマンスをしないといけない。いろいろな意味でエキサイティングな試合になる。ファンにとって見逃せない試合になるよ。どんな試合も全力で挑む、それがオレのやり方さ」 ロンバードの言う通りだ。彼は今までにも強心を武器に多くの試合に挑んできた。母国のキューバを去り、移住したオーストラリアで自身のUFCキャリア上、最も重要になる今回の試合も勝者としてオクタゴンを降りる自信があるようだ。 「オーストラリアにはオレのファンが多い。いつも応援に来てくれるし、良い戦いを尊敬する人たちだ」