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ディアスvsミラー戦 青写真

マイケル・ディサントが日本時間5月6日に行なわれる、UFC on FOX3のメインイベント、ネイト・ディアスvsジム・ミラー戦を予想する。


 このUFCライト級において確実な事は少ない。あえて言うなら、ベンソン・ヘンダーソンがチャンピオンで、今年中にフランク・エドガーと再戦を行う、という事だ。

 しかし、それ以外は分からない。たとえば、次のチャンピオン挑戦者は誰か?だ。アンソニー・ペティスか? 引退の噂のあるBJ・ペンか? それともストライクフォースのライト級チャンピオン、ギルバート・メレンデスか?

 そしてもちろん、ディアスとミラーも忘れてはいけない。ほとんどの人がこの試合の勝者が次のチャンピオン挑戦者だと思っているが、勝ったとしてもつまらない試合をすればそれはないと私は思っている。素晴らしい試合をして勝った者が次の挑戦者だ。

 また、一大ネットワークのゴールデンタイムに試合が放映されることもプレッシャーになるだろう。このプレッシャーのおかげで選手は勝ちに行く試合ではなく、負けない試合をしがちである。

 しかし、このディアスとミラーにおいては、そんな事はないと断言できる。

 ディアスはUFCの中で最も多くの“~・オブ・ザ・ナイト”受賞者の一人である。スリリングな試合をする選手の一人として有名だ。対するミラーはディアスほどではないとしても、やはり数度の”~・オブ・ザ・ナイト”を受賞している。

 この試合の展開予測はストライカーvsグラップラ―という構図だ。

 ディアスは、この階級でもトップレベルを誇る、兄譲りの打撃で勝負に行きたいだろう。彼はサウスポーで、両手を前に、相手の手首をつかむような感じで迫っていく。そしてどこからともなく、はたくようなパンチを打ちこむのだ。

 通常このようなパンチは効かない。しかし、ディアス兄弟はこのパンチを効果的に使えるのだ。

 ディアスは今回もこの戦法でくるだろう。彼のゲームプランはノンストップで攻撃をしかけ、攻撃を防御とするのだ。蹴りはそれほど行わないが、プレッシャーをうまくかけ相手を翻弄する。

 対するミラーは受け身のファイターだ。しかし、前回の試合で行ったように、上手く餌をまき、グラウンド勝負に持ち込み、パウンドを浴びせ、そして後ろからチョークを極めるのだ。

 とても攻撃的な試合を行うメルヴィン・ギラードと対戦した時、第1ラウンドの序盤はその圧倒的な攻撃を静かに見極めていたが、ひとたび道を見つけるとその驚異的なグラウンド力をもってサブミッションへと導いた。

 ジェイミー・クルーズから黒帯を受け取っているミラーは、ただのレスラーと思われがちだが、彼こそ、レスリング、ブラジリアン柔術(BJJ)、そしてパウンドをうまく融合させたファイターだ。しかし、彼の弱点はそのスタンド能力と、そしてボトムから極めるときの危うさだ。

 ディアスはその長身とリーチ差を生かしながら試合をすすめてくるだろう。そして、もしテイクダウンされそうになっても、そのシザー・グレイシーからもらった黒帯のテクニックを活かして対応することのできるファイターだ。

 さらにいうと、ディアスはもっとも攻撃的なガードを行う選手の一人だ。

 しかし、彼は、ジョー・スティーブンソンやクレイ・グイダのような、トップを取りサブミッションをかわす能力に長けた相手には弱い。だから、ミラーのようなトップが得意な選手には苦戦をするかもしれない。

 ミラーはそのキャリアの中で3敗しかしておらず、そのどれも、フランキー・エドガー、グレイ・メイナード、そしてベンソン・ヘンダーソンのようなレスラーに負けている。しかし、今回のディアスのような打撃が得意な選手に対しては勝ち星も多い。

 ディアスが今までミラーが対戦してきた打撃選手を超える打撃を見せるのかどうかについてはわからない。しかし、彼は一戦一戦より良くなっている。

 もし、ディアスがスタンドのまま勝負を進める事が出来たら勝ちは見えている。また、ミラーもカマル・シャルロス戦で見せた衝撃的なKO勝利を挙げる事ができるかもしれないが、ディアスはシャルロスではないので難しいかもしれない。

 また、ディアスのサブミッション勝利も可能性はあるが、ミラーはトップからの攻撃が上手いのでこれも難しいだろう。

 この試合の勝敗予測に関してはとても難しい。ただ、言える確かな事は素晴らしい試合になるだろうという事だけだ。さらにいうならば、ディアスは引き出しの多い選手で、また新たな一面を見せてくれるかもしれない。また、ミラーに関しても、ここ最近の9戦で1敗しかしていなく、またその1敗もヘンダーソン相手だ。もし、ディアスをグラウンド勝負に持ち込むことができたら、今年一番のグラウンド勝負がみられるだろう。

 皆の勝敗予測が聞きたいので、ぜひコメントを寄せてほしい。

ネイト・ディアス

・27歳

・182㎝

・70.3kg

・リーチ1.93m

・15勝7敗

・最近5試合 3勝2敗

・最近10試合 5勝5敗

・サブミッションでの勝利が66.7%

・KO/TKO勝利での勝利が20%

・判定勝利が13.3%

・TKO負けは2006年の1度のみ

・53.3%のファイトで試合後に受賞を受ける(サブミッション・オブ・ザ・ナイト3回、ファイト・オブ・ザ・ナイト5回)

・TUFシーズン5勝者

・ここ最近では127日ぶりの試合

・キャリアの中で最も長い無試合期間は310日間



ジム・ミラー

・28歳

・172㎝ 70.3kg

・リーチ1.8m

・20勝3敗

・最近5試合 4勝1敗

・最近10試合 8勝2敗

・TKO/KO勝利が14.3% 

・サブミッション勝利が57.1%

・判定勝利が28.6% 

・一度もTKO負けはなし

・25%の試合で受賞を受ける(サブミッション・オブ・ザ・ナイト3回、ファイト・オブ・ザ・ナイト1回

・106日ぶりの試合

・一番長い無試合期間は172日