UFC会長のデイナ・ホワイトは、コナー・マクレガーと始めて夕食を共にした時のことを覚えている。この口のうまい男が同じくらい試合でもうまくできれば、スーパースターになれる、そう思ったという。 彼は大正解だった。日本時間の6日(日)にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されるUFC 196のメインイベントでネイト・ディアスと対戦するマクレガーはオクタゴンの中でも外でも、自分を主張してゲームを盛り上げることができるとホワイトはいう。 「ビッグになった途端に勘違いする連中は多い」とホワイトは『UFC.com』に語った。「彼らは“そんな試合は知らねえ”なんて生意気を言い始める。だけど、コナーは絶対に拒んだりしない」 試合の10日前になって、2階級上のディアスが相手だといわれてもだ。ホワイトが言うように、マクレガーはどんな相手でも受けて立つ。 「あいつに電話して、ドス・アンジョスが足を折ったと伝えたんだ。コナーはこう返した“オレはこれからジムに行ってくる。対戦相手が決まったら明日またかけてくれ。誰だろうと構わねえ、誰とだってやってやる”とね」とホワイトは明かす。「そんなヤツはなかなかいない。相手が誰だろうと、どんなに強かろうと、UFCでどんなベルトを持っていようと無関係だ――そう言い切れる者は他にいないよ。そんなところが面白いんだ」 マクレガーの対戦相手が直前で変更されたのはUFC 196で4回目を数える。今回、急きょ対戦することになったのはディアスだった。ディアスは過去に契約を渋り、1年近くランキングから除外されていたこともある。 しかし、彼は再び意識を集中させ、トレーニングに打ち込んだ。今の“ネイト・ディアス“は最高のバージョンに仕上がったように見える。ディアス・ブラザーズの特別なところは、彼らが尊敬を集め、2人そろって人々に愛されるところだとホワイトはいう。 「結局のところ、われわれは人々の見たがる試合をするのがビジネスなんだ。そして、このビジネスではタイミングがすべてだ」とホワイトは述べた。「チャンスが来たら、飛びつくべきだ。ネイトにとっても、タイミングを含めてすべてがそろっていた。加えて、人々はいつだってディアス・ブラザーズに魅了される」
ホリー・ホルム vs. ミーシャ・テイト 女子バンタム級王者のホリー・ホルムがアイコニックなロンダ・ラウジーをノックアウトした瞬間、すべてが変わった。 ホルムは一躍スターになり、MMA界をひっくり返した。 「ロンダ戦は誰にとってもショッキングだった。無敗の者が敗れるのはいつも大きなショックだ」とホワイトは述べた。「あの夜は世界中とインターネット中が大騒ぎだったよ。だが大事なのは、スタイルが試合を作るということだ。スタイル的に今回は本当にタフな試合になる」 ホワイトが述べているのは、ホルムの初めての防衛戦となるベテランのミーシャ・テイトとの対戦だ。キャリアを通してすべてをオクタゴンの中で見てきたテイトは、自分が得意とするものを分かっている。 テイトはラウジーのように攻め急いでホルムを攻略しようとはしないだろう。スマートなゲームプランをもってすれば、“カップケーキ”が番狂わせを起こす可能性もある。 「ロンダとの再戦が保証されていたが、ホリーはこのミーシャとの試合を希望した。いざ、決戦だよ」とホワイト。「願い事は慎重に、と(いう展開に)ならばければいいね。ミーシャ・テイトはとてもタフな相手だ」 テイトにとっては2度目のUFC王座挑戦であり、彼女はチャンスをものにする必要があるとホワイトは述べた。 「ここでミーシャが負けるようなことがあれば、彼女の今後について考えなければならないだろう」とくぎを刺している。