UFCは2016年にざっと40の対戦カードを予定している。息もつかせぬビッグファイトに次ぐビッグファイトはまさに“Unstoppable(アンストッパブル)”という今季キャンペーンにふさわしい。そこには最大級のマッチアップも含まれている。 そうした大物対決の中でもひときわ注目される試合がある。ダニエル・コーミエ対ジョン・ジョーンズの再戦もその1つだ。 ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されるUFC 197で、現ライトヘビー級王者(コーミエ)と元王者(ジョーンズ)はお互いに権利を主張するタイトルを賭けて再び激突する。 ジョーンズからはく奪されたベルトを勝ち取ったのがコーミエという図だが、直接対決ではジョーンズが一度勝利している。 因縁のライバル同士の再戦を組んだUFC会長のデイナはその瞬間、これはファンがカレンダーに丸印をつけて待ち望む試合になると確信した。 「“アンストッパブル”の中でも皆が興味を持つビッグファイトの1つはジョーンズ対コーミエだ」とホワイトは述べた。 ジョーンズがしばらく試合から遠ざかっている間にコーミエはトップにのし上がった。“ボーンズ”は復帰戦に取りつかれたようにトレーニングしている。6カ月間しらふで取り組んでおり、フィジカル的にはファイター人生でベストの状態だ。 それは恐ろしい想像をかき立てる。 「今のジョン・ジョーンズの魅力は何かといえば、過去の彼と、真剣にトレーニングに打ち込んでいる今の彼の違いだ――恐怖すら感じるほどだよ」とホワイトは述べた。「文字通り、“真面目”などとは無縁だった男が、真面目にやっている」
新しいジョン・ジョーンズはどこまで伸びるのだろう? 「彼は今が絶頂期だ――フィジカル面で頂点にいる。彼がここまで真剣になったことは一度もないはずだ。その2つが組み合わさるのだから恐ろしいよ」 だが、たとえジョーンズが一度コーミエに勝っていて、数字の上で有利だとしても、今のタイトルホルダーはコーミエだ。 UFC 197で“DC”がパウンド・フォー・パウンドのキングを倒す方法を見いだせれば、彼の名前は間違いなく歴代の偉大なファイターの1人としてスポーツ史に記されることになるだろう。 「今のジョン・ジョーンズをDCが倒したら、それはもう本当にすごいことだよ」とホワイトは述べた。「コーミエの素晴らしいところは、懸命に長い間努力してきた好青年で、才能にあふれているところだ。格闘技やレスリングだけでなく、テレビでアピールする才能も見事だよ。ジョン・ジョーンズに勝てたら、彼の人生最大の出来事になるはずだ」