日本時間2月12日(日)、 アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンにあるバークレイズ・センターで行われたUFC208のメインイベントの女子フェザー級王者決定戦、ホリー・ホルム vs. ジャーメイン・デ・ランダミーの試合レポート。
女子フェザー王者決定戦 5分5ラウンド ホリー・ホルム vs. ジャーメイン・デ・ランダミー 昨年11月、当時のバンタム級王者ロンダ・ラウジーをハイキックでKOして世界を震撼させた元女子ボクシング世界王者のホルムは、初防衛戦でミーシャ・テイトを圧倒しながらも、最終ラウンドに逆転負けして王座転落。その後の復帰戦でも、ワレンチナ・シェフチェンコに打撃戦で遅れを取っての不覚の判定負けを喫しており、今回新天地フェザー級での王座復帰を狙う。 対するオランダのデ・ランダミーもムエタイの元王者。UFCでは現バンタム級王者のアマンダ・ヌネスに敗れたのみの3勝1敗という好成績を残している。 1ラウンド。サウスポーからステップを踏んで前足で横蹴りを放つホルムに対し、デ・ランダミーはオーソドックスでオクタゴン中央にどっしりと構えてプレッシャーをかける。前に出て来たホルムに、デ・ランダミーが左ジャブや右の肘、さらに右ストレートをカウンターでヒット。終盤、ホルムは組み付いてのテイクダウンを狙うが、デ・ランダミーはこらえた。 2ラウンド、逆ワンツーで前に出るホルムに、デ・ランダミーの右がヒットする。ホルムは組み付いてデ・ランダミーを金網まで押していってテイクダウンを狙うが、デ・ランダミーも体勢を押し返す。やがてホルムは脇をくぐって背後に回るが、デ・ランダミーも正対に成功。そこで終了のブザーが鳴った後、デ・ランダミーが至近距離から強烈な右をヒット。反則打でホルムは大きなダメージを負ってしまったが、レフェリーはデ・ランダミー減点せず、注意をするに留めた。 3ラウンド、距離を詰めようとするホルムに対し、デ・ランダミーは変わらず右のカウンターを狙う。ホルムは遠い距離からのテイクダウンを狙うが、軽く振りほどかれる。デ・ランダミーの右をかいくぐって組み付いたホルムだが、デ・ランダミーは倒れずに至近距離からの打撃を当てる。 ラウンド終了寸前、それまで右の前蹴りや横蹴りを多発していたホルムは、右の前蹴りのフェイントから変化するハイをヒット! ぐらついたデ・ランダミーにさらに右の蹴りを当てる。デ・ランダミーが反撃に出たところで終了のブザーがなるが、前ラウンドに続いてデ・ランダミーは止まらずにホルムに殴りかかり、再びレフェリーから注意を受けることに。しかしここでもレフェリーは減点をすることはなかった。 4ラウンド。組み付いて脇を差したホルムは、デ・ランダミーを金網に押してテイクダウン狙いにいくが、デ・ランダミーはこらえる。レフェリーにブレイクされた後も、ホルムは再び組み付いてデ・ランダミーを金網に押し付けてテイクダウンを狙い続けた。 5ラウンド、前に出たデ・ランダミーに対し、ホルムの左ストレートがヒット! ぐらついたデ・ランダミーはすかさず組み付くが、ホルムは逆に金網に押してゆく。残り2分で、レフェリーにブレイクをされて離れた両者。両者が距離を詰めると、ホルムはまたしてもデ・ランダミーを押してゆく。 場内からはブーイングが響き、「ホリー、キックボックスしろ!」とのセコンドの声が響くなか、ホルムはデ・ランダミーを押し込み続ける。残り僅かのところで離れた両者は、打撃の攻防を展開するがどちらも有効打がないままに試合は終了した。 接戦の判定は3-0 (三者とも48-47)でデ・ランダミーに。二度に渡るデ・ランダミーの犯則打に減点をしなかったレフェリーの判断が、皮肉にも勝敗を分けることとなってしまった。 ブーイングの中インタビューを受けた新王者は「接戦だった。3ラウンドにはハイキックをもらってしまったし。私はファイトしに来たけど、彼女は違った。オランダ! あなたの国にUFCチャンピオンができたわよ!2、3ラウンドの終了後の打撃は、熱くなっていたから止まらなかった。決してああいうことをするつもりは無かったし、謝罪もした。(ハイキックと左ストレートでぐらつかされたが)あんなので私をノックアウトすることはできないわ。確かにもらったけど、私は戦い続けたから。ホリーは素晴らしい王者でリスペクトしているけど、私は打ち合いたかったし戦いたかった。クリンチの攻防は私のやりたい戦いではない。(次期挑戦者のクリス・サイボーグについて聞かれて)私は誰とでも戦うつもりだけど、その前に怪我をした拳を直さないといけないから、そちらが先ね」と語った。