先日UFC 205の記者会見が行われたが、11月12日にウェルター級タイトルマッチで王者タイロン・ウッドリーに挑戦するスティーブン・トンプソンが最もニューヨーカーからの支持を受けていたようである。サウスカロライナ州シンプソンビル出身のトンプソンは、「そんな感じがするね。ニューヨークにはここ4年間は、クリス(・ワイドマン)と練習しに来ているからね。ワイドマンが初めてアンダーソン・シウバと戦う時も来ていたし、自分の対戦の前にも何度も来ていたから、ニューヨークが第二の故郷みたいに思えるよ」と語っている。トンプソンは更に、「アクセントを覚えなきゃね。まだ南のアクセントが残っているからね」とニューヨーク独特の雰囲気にも慣れようとしているようだ。アクセントに関わらず、ニューヨーカーは勝利者を受け入れる場所であり、トンプソンはここまで無傷の7連勝で、7月に当時のウェルター級王者を破ったウッドリーへの挑戦権を得ている。 「タイトルマッチを戦うことは何となく分かっていたよ。もちろん発表されるまでは知らなかったけど、自分以外には挑戦権がないと思っていたしね。」ウェルター級の新チャンピオンになったウッドリーも、このニューヨークでの初イベントという歴史的なイベントで初防衛戦を戦うことに大きなモチベーションを感じているようだ。「(歴史)は大事なことだ。格闘界ではそのことをあまり大事に思っていない人も少なくない。ただお金に目がくらんでいる人が多いのも現実だ。自分にとっては歴史や遺産といったものは重要なんだ。歴史は繰り返すというし、自分の偉大な選手としてその歴史に加わっていくことに意義を感じている。」スポーツ界でもスーパースターであるローラーを1ラウンドKOで倒して、チャンピオンベルトを巻くことになったウッドリーだが、まだそのチャンピオンとしての恩恵を楽しむ余裕はないようだ。 「まだだけど、このタイトルマッチが終わったら楽しむつもりだよ。ようやく祝福して喜ぶことができるよ。ロビーとの対戦の後ではちょっと祝うことできなかったよ。友人であるチームメイトでもあったし、お互いにリスペクトしているからね。次の対戦が終わるまではそういう気分にはなれないよ。」ウッドリーとトンプソンは友人でもなければ、チームメイトでもないが、2人の間にはリスペクトが存在している。そしてこの対決は最も注目すべきカードであり、そしてまたトンプソンがグラウンドでの戦いができるのかということが問われる戦いになることだろう。もしそうだとしても、2012年にマット・ブラウンに破れて以来、ここまでトンプソンは長い時間を要してタイトルマッチまでたどり着いたことには間違いない。こうした懸念に対して、「ここまでは本当にクレイジーだった。正直に言うと自分の現状にとても感謝しているんだ。毎日毎日、自分の身体を痛め続けて、何とかここまでたどり着いたんだ。マット・ブラウンとの対戦で自分にはレスリングや柔術が必要だと気付かさせれ、ここまでそのトレーニングもしてきたし、そのことはとても素晴らしいことだと思っている。勝っても負けても、それを受け入れるし、夢に見た人生を生きているんだ」とトンプソンは語った。ニューヨークをベルトを持って去るかどうかウッドリーにかかっている。 「(トンプソン)のことはこれまでずっと見てきているし、タイトルマッチを戦うことには驚いていない。トンプソンはこの階級で成長して来ている4,5人の選手(ガンナー・ネルソン、ブランドン・サッチ、ニール・マグニー)のうちの一人で、リスペクトしているよ。だが、11月12日にベルトを渡すわけにはいかない」と力強くチャンピオンは語った。