UFC 181 メインイベントの結果は以下の通り...。
それは人生を通じた復活劇だった。20歳のときにUFCにデビューを果たしたその12年後、ロビー・ロウラーは誰もが確信していたそのポテンシャルをフルに発揮し、ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで土曜の夜に開催されたUFC 181のメインイベントでジョニー・ヘンドリックスを極めて僅差の判定で下すとUFCウェルター級タイトルを獲得した。 「素晴らしい冒険だった。」ロウラーは続けた。「簡単ではなかったよ。」 全くもってその通りだ。2002年に華々しくUFCにデビューしたロウラーは間もなく燃え尽き、2004年にUFCを解雇された。それから9年近くたった2013年にロウラーはオクタゴンに復活を果たすと5月に行われたヘンドリックスとの最初の試合で僅差の判定負けを喫するまでに3連勝を記録した。その後2連勝を記録し、ヘンドリックスと再度対戦したロウラーは後半の猛追撃でその腰に輝くベルトを巻く事に成功したのだ。 「一歩も引かずに闘う必用があると感じていたし俺の陣営もそうする様に言ってきた。飛び出していってフィニッシュを狙ったんだ。」最終ラウンドについてロウラーは語った。「それが俺たちがUFCで闘う闘い方だ。チャンピオンシップはそうやって闘うべきなんだ。」 ジャッジの判定は49-46、48-47、そして47-48だった。 レフリーのハーブ・ディーンが両者に試合の開始を促すと、ロウラーは間髪入れずヘンドリックスに歩み寄り、相手の顔面へはパンチ、そしてボディへは膝を無数に繰り出しながら襲いかかった。ヘンドリックスはロウラーを金網に押し込むことでようやく一息つくことが出来たものの、“ルースレス”はそのテイクダウンをしっかりと防御しながらも攻撃の手は緩めずに相手のボディへ執拗にヒザ蹴りを突き立てた。残り時間1分30秒、ヘンドリックスがグリップを緩め、両者は距離をとった。ヘンドリックスが鮮やかなパンチとキックのコンビネーションを繰り出し、残り時間が1分を切ると、ヘンドリックスは打ち合いを制しながら、ラウンド終了直前にはテイクダウンも成功させた。 2ラウンドに入るとヘンドリックスのミドルとローが冴え渡り、特にパンチのコンビネーションを締めくくる一連のキックは効果を発揮した。両者はその後金網際での攻防にもつれ込み、ラウンド中盤が過ぎた頃にヘンドリックスがロウラーに尻餅をつかせる様にテイクダウン。この攻防はこう着状態に陥り、残り時間1分少々でなんとか立ち上がる事に成功したロウラーはヘンドリックスの顔面に左ハイキックを叩き込んだ。すると両者の打撃戦は激しさを増し、勢い余ったロウラーが足を滑らせるとヘンドリックスがチョークを狙ったところでこのラウンドは終了した。 3ラウンドに入り、ロウラーをパンチとキックでコントロールし始めたヘンドリックスは、4分過ぎにテイクダウンに飛び込むと、それを成功させた。“ビッグ・リグ”はそのテイクダウンを大きなダメージに繋げる事は出来なかったものの、判定に際して大きなポイントとなる事は明らかだった。 第4ラウンドの序盤2分間は攻防の少ない展開だったものの、ロウラーは試合を決めかねない強烈なキックを命中させると再び猛攻を開始した。しかしロウラーが優勢にたつとヘンドリックスは即座にテイクダウン。観客は不満の声を漏らしたが、王者がそのゲームプランを完遂している事は明白だった。ところが攻防がマットに持ち込まれると、ロウラーは猛烈な打撃を繰り出し始め、ヘンドリックスに勝負を譲る気持ちが毛頭も無い事をはっきりと知らしめた。 「第5ラウンドを穫る必用が有る。」とそれぞれの陣営に伝えられた両ファイターは5月の初めての対戦以来、彼らのウェルター級としての闘いのうち最も重要な5分間の闘いに赴いた。ヘンドリックスはロウラーを金網に押し込んだが、レフリーのディーンはこれをブレーク。すると両者はややスピードの落ちたパンチとキックを交換した。ヘンドリックスは押し込みが再びブレークを命じられると、即座に判定でのポイントを稼ぐ為にテイクダウンに飛び込んだ。ロウラーはこれをしっかりとバックステップで潰すと重たい右拳を何発も振り下ろし、さらに相手のボディへ無数のヒジをめり込ませた。立ち上がったヘンドリックスに、KOを狙うロウラーは全力を振り絞り襲いかかったが、そこへ試合終了を告げるホーンが鳴り響いた。 この勝利でロウラーは25勝10敗1ノーコンテスト、ダラスのヘンドリックスは16勝3敗となった。