ジ・アルティメット・ファイター、シーズン15のウィークリー・リキャップ。
ユライア・フェイバーとドミニク・クルーズを両チームのコーチに迎えて始まった『ジ・アルティメット・ファイター(以下、TUF)シーズン15』。今回はエピソード9を、私ダニエル・ダウンズと一緒におさらいしていこう。
今エピソードも前週の試合(サム・シチリアvsクリス・サウンダース)のレビューで幕を開ける。サウンダースが大方の予想を覆して強豪シチリア相手に勝利を収め、チーム・フェイバーのロッカールームは狂喜乱舞の状態。サウンダースは明らかにハイになっており、自身を“ヒーロー”だと自画自賛する。ただちょっと待ってくれ、ピンクの髪をしたヒーローだって? そんなのが主役だったら、『バットマン&ロビン』以来の駄作となること必至だ。
フェイバーはこのあと、アンディ・オグルにマイク・リオと戦う準備は出来ているかを尋ねる。これに対しオグルは蚊の鳴くような声で応答する。やれやれ、ここまで熱意を欠いた返事を聞いたのは、僕が高校の時にデートに誘おうとした女の子以来だ。
敗れたチーム・クルーズのロッカールームでは、マイケル・キエーザが敗戦に打ちひしがれるサム・シチリアをなだめ、クルーズも「敗戦から学ぶべき」だとコメント。当のシチリアは「技術に頼り過ぎた」と敗戦の弁を述べた。
その一方で、今週ニューカッスル出身のオグルと対戦予定のリオは、自身を「UKハンター」と称する。シリーズプレミアでも英国人を下しているリオは、英国人相手の試合に相当自信を持っているようだ。それにしても、“UKハンター”というのはダサい響きだ。そんなタイトルの映画は、『バットマン&ロビン』以来の……(以下、省略)
お次は恒例の“コーチ陣チャレンジ企画”だ。今回のスポンサーはなんと米国海軍で、チャレンジの内容は障害物のあるコースを進みながら、ライフルやグレネードランチャーを使った射的ゲームに挑むというもの。ただ、果たしてこの番組にここまでのテストステロンが必要なのだろうか? すでに男たちが金網のなかで激闘を繰り広げているというのに、銃や爆発が必要なのだろうか? もし僕だったら、ポエムを読ませたり、サラ・マクラクランとデュエットするような企画を打ち出すのに。
さて、今週試合に挑むオグルだ。彼は自分を“アドレナリン・ジャンキー”と称し、「みんな俺に注目してくれ」と話した。フェイバーはオグルにファイトスタイルを変え、テイクダウンを避けるように指示した。彼の最大の弱点がレスリング技術にあるのは明白だ。もっとも、UKのファイターにレスリングが得意の選手はまれだが。
続いてはリオの話。高校、大学でレスリングをしていた彼は、自身を“ボーイスカウト”と称する。というのも、トレーニングに忙しすぎて、悪さをする暇がなかったからだ。ひざの負傷が心配されるが、クルーズはリオの状態は「100%だと思う」と説明し、万全の状態にあるとした。ただ、我々がこのシリーズで学んだことの一つは、クルーズがあまり“やさしくはない”ということだ。
そしてとうとう戦いの時間がやって来た。オグルは、レスラーのリオの周りを回りながら、何度かリオにパンチを命中させる。ただ、このラウンドはどちらに転んでもおかしくはなかった。ラウンド終盤にはリオがテイクダウンに成功。オグルはブザーに救われる形となる。
第2ラウンド、テイクダウンを奪ったのはまたしてもリオだった。しかし、トップポジションを奪いながらも、決定的なダメージを与えることはできない。そしてここで信じられないことに、リオがバックのポジションを明け渡してしまう。オグルはグラウンド&パウンドでリオを追い詰めると、最後はリアネイキッド・チョークで勝負を決めた。
次回はジェームズ・ヴィックvsジョー・プロクター、ジャスティン・ローレンスvsマイケル・キエーザと二つの準々決勝が開催される。誰が準決勝に進出し、UFCとの契約締結に近づくのか? 第1ラウンドは終了したが、敗れたファイターはトレーニングを続けるのか? 準々決勝の戦いは、『バットマン&ロビン』よりおもしろくなるのか? 乞うご期待!