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UFC 195:田中路教、強豪ソトとの激闘を制す!

日本時間1月3日(日)、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開催されたUFC 195のアーリープレリミナリーファイトの結果は以下の通り。

ライト級 5分3ラウンド 
ダスティン・ポワリエ vs. ジョー・ダフィー


2014年9月、UFCフェザー級現王者コナー・マクレガーに敗れて以来ライト級に転向し、2連続1ラウンドKO勝ちを挙げて好調のポワリエと、こちらもUFC初登場以来2試合連続で1ラウンドフィニッシュを記録しているダフィーによる注目の一戦となったこの試合。3ラウンド激しい攻防が続いたが、終始グラウンドで上を取ってパウンドでダメージを与えたポワリエが判定3-0で完勝した。





1ラウンド。サウスポーのポワリエ、オーソドックスのダフィー共に積極的にパンチを出してゆく。前に出て圧力をかけるポワリエに対して、ガードを下げて体を柔らかく使うダフィーの右が強烈にヒット! 明らかに効いたポワリエに上下のコンビネーションで追い打ちをかけるが、ポワリエもガードを固めて窮地を脱出。その後もひるまず圧力をかけ続けるポワリエは、パンチを当ててケージ際に追い詰めてテイクダウンに成功。パウンドを当て、ダフィーが立ち上がるところに強烈な打撃を当ててゆく。その後も前に出るポワリエと、カウンター狙いのダフィー、両者ともに有効打を当てる激しい攻防が続いた。

2ラウンド。両者ともに顔面からの出血にもめげずに有効打を当て合う展開が続く。ポワリエは再びケージ際にダフィー押してゆくとテイクダウン。さらに立ち上がろうとするダフィーを圧力で制し、抑え込むことに成功した。ガードポジションを余儀なくされたダフィーを金網に押し付けたポワリエは、強烈な肘やパウンドをヒット。大きなダメージを与えてラウンドを終了した。

3ラウンド。強打を放つダフィーに対し、ポワリエはまたしてもケージ際でテイクダウンに成功。懸命に立ち上がろうとするダフィーは、やがて回転して膝十字狙いからヒールフックに変化! しかし後転して防いだポワリエは上を取ってみせた。さらにガードの中からパウンドを放ってゆくポワリエ。ダフィーは下のポジションから脱出できず勝負ありかと見えたが、残り1分少々のところでなんとレフェリーがスタンドを要請。最後のチャンスを与えられたダフィーはボディやアッパーを打ち込むが、ソトがここでダブルレッグでテイクダウン。今度こそ万事休すかと思われたダフィーだが、なんと残り10秒で下から三角締めに! 強烈に締め上げるがポワリエは耐え抜き、激闘が終了した。

判定は3-0(30-26、30-27、30-27)でポワリエに。ライト級転向3連勝を挙げた勝者は「俺はどれだけ痛い思いをしようとも、誰に何を言われようと気にしない! やってやるぜ! 俺はまだ26才、はじまったばかりだぜ!」と高らかに宣言した。

バンタム級 5分3ラウンド 
ジョー・ソトvs. 田中路教


日本の田中路教が、強敵のジョー・ソト相手に持ち前のスピードと爆発力で前半を支配し、後半のソトの猛反撃を凌いで判定2-1で辛勝。1年4ヶ月ぶりの復帰戦を嬉しい勝利で飾り、歓喜の涙を見せた。



2014年9月のUFC日本大会でカン・ギョンホと激闘を繰り広げた末に判定2-1で敗れ、その後ドーピング検査に引っかかって出場停止処分を下されたことで、久々の登場となった田中は、『ROAD TO UFC: JAPAN』優勝者の石原夜叉坊、中村優作という二人の「チーム・アルファメール・ジャパン」の仲間とともに入場。

相手のジョー・ソトは、2014年の8月のUFCデビュー戦でT.J.ディラショーのバンタム級王座挑戦者として大抜擢され、敗れたものの5ラウンドに渡って健闘を見せている。また昨年は、グラップリング大会の『エディ・ブラボー・インビテーショナル』において、柔術界の寵児ジョアオ・ミヤオを延長で破り準優勝に輝いたことで、世界の組み技ファンを驚かせてもいる強豪だ。そんな相手に、試合前のオッズにおいては田中が-135でやや優勢との判断がなされており、その実力が世界的に評価されていることが伺われる。

1ラウンド、オーソドックスに構えた両者。頭を振りながら前に出てローやパンチを放つソトに対し、田中は距離を取ってガードを下げ、両足を大きく開いたスタンスでリラックスし、カウンターの右を狙ってゆく。ソトはテイクダウン狙いをみせるが、田中は難なく振りほどくと、やがてダブルレッグで逆にテイクダウンを奪取! ソトは左足首を田中の喉元にこじ入れて締め上げるゴゴプラッタ。それを田中が耐えると、さらに足を搦めて肩関節を極めるオモプラッタを狙うが、田中は持ち前の爆発力で脱出に成功! 立ち上がると豪快に笑って、ソトに鋭いカウンターを放ち続けた。

2ラウンド、体が温まって来た田中は、軽快な動きから左ローや右ハイも交えたコンビネーションを放つ。ソトは組み付いてのテイクダウンを狙うが、田中は小手に巻いて投げ返して上を奪取。するとソトはギロチンへ! しかし前傾姿勢で締めのプレッシャーを緩めた田中は、やがて脱出して上からのパウンドを放ってゆく。立ち上がってパウンドを打ち込もうとした田中に対し、ソトはその股をくぐるようにしてスイープを狙うが、田中は素早く体を翻して上に! さらにパウンドを打ち込んでゆき、優位な体勢でラウンドを終了した。

3ラウンド、やや動きが落ちたかに見える田中に対し、ソトはプレッシャーを強めて前に出て、左ジャブや右フックを振って前に出て来る。前に出るソトのジャブと田中のカウンターのジャブが同時にヒットする場面が連続すると、両者とも「もっと来い!」とばかりに笑い合い、会場が沸き上がった。圧力に勝るソトのパンチがヒットする場面が増えてきたが、田中はここでダブルレッグに入ってテイクダウン。するとソトは、またもやカウンターのギロチンに。しかしプレッシャーを緩めた田中が脱出すると、両者ともに立ち上がる。

スタンドに戻ると、またしてもソトのジャブが当たる。田中はテイクダウンを狙うが、力がなく振りほどかれてしまう。残り1分を切ったところで、消耗した田中に前に出るソトのジャブやストレートを続けざまにヒット! さらにソトはテイクダウンからすぐにマウントへ! 田中はすかさず体を翻すが、ソトはその動きについてゆきバック、そして再びマウントを取ったところで試合が終了した。

3ラウンドは明らかにソト。1ラウンドと2ラウンドにおける、田中の打撃とテイクダウンとソトのサブミッション狙いをどう判断するかが鍵となった判定の結果は、2-1(29-28、28-29、29-28)で田中に凱歌! 序盤、 持ち前のスピードと爆発力を活かして打撃と組み技のポジショニングを制したことが決め手となった。 苦闘を制した田中は、チーム・アルファメール・ジャパンの仲間達と抱き合って歓喜の涙。勝利者インタビューでは「いや、ほんとにどっちにつくか全然分かんなくって、最後スタミナ切れちゃったんで、ヤバいかなと思ったんですけど・・・。テイクダウンして、結構あっちの技をもらっちゃったんで、それが結構スタミナに影響しました」と語った。

ウェルター級 5分3ラウンド 
シェルドン・ウェストコット vs. エドガー・ガルシア


2016年のUFCの幕開けを飾るこの試合は、前回UFCデビュー戦で敗れたメキシカンのガルシアと、UFC二連敗のカナダ出身のウェストコットによるサバイバル戦であった。結果は1ラウンド、ウェストコットがテイクダウンからのパウンドで圧勝してみせた。
 




1ラウンド。ガルシアの強打をかいくぐって組み付いたウェストコットは、すぐにもろ差しでボディロックを作るとテイクダウンに成功。そのままサイドポジションを奪うと、さらに自らの両足でガルシアの両足を挟み込んで固定しパウンドの連打。さらにバックに付くと、ガルシアの体を完全に伸ばして強烈なパウンドを打ち続ける。まったく動けずに攻撃を浴び続けたガルシアを見て、3分12秒でレフェリーが試合をストップした。

一方的な勝利を挙げたウェストコットは「エドガー・ガルシアはタフな相手だったけど、僕はハードなトレーニングをしていたんだ。ガルシアは最後まで諦めようとしなかった。僕は殴り過ぎて疲れてしまったよ。まったく向こうの頭は固かったよ!」と語った。