日本時間4日(金)、MGMグランド内のデイビッド・カッパーフィールド・シアターでUFC 196の大会前記者会見が開かれ、メインイベントとして対戦が決まっているコナー・マクレガーとネイト・ディアスが、先月24日の対戦発表以来はじめて顔を揃えた。恒例のフェイスオフに臨んだ際にはマクレガーがディアスの手をたたき、一触即発の展開に・・・。 ステージには両者のセコンドも乱入し、UFC会長のデイナ・ホワイトに加えて警備員による必死の制止で騒ぎは収まった。ファンにとっては必見のシーンだったに違いない。 とはいえ、2人が繰り広げた舌戦の内容を考えると、試合前にどちらかが手を上げるのは必然的だったと言える。ディアスがマクレガーの挑発に耐え切れなくなったのも事実だろう。お互いの論戦の結論として、もはやこの試合は北カルフォルニア代表対アイルランド代表のプライドをかけた戦いになっているのではないだろうか。 会見中、ディアスが「結果を見せてみろよ。お前の倒してきた相手なんて全員チビ人間だろ。オレのジムの二軍にもお前のチームは勝てない」と強気に言い放つと、当然ながらマクレガーも負けじと応戦。 「トレーニングのパートナーも連れて来い。お前ひとりで勝てる試合じゃない」 両者の性格や態度のぶつかり合いという観点でも見逃せないこの試合だが、さらに興味深い点として挙げられているのが、自身が王者として君臨するフェザー級から一気に2階級を上げてウェルター級での対戦を選んだマクレガーの度胸だ。 「この業界の多くのファイターがリスクを背負うことを恐れている。オレはそうじゃない。オレはリスクを背負いながら戦う」とマクレガーは言う。 ディアスはライト級に階級を下げ、昨年12月にマイケル・ジョンソンから勝利を奪っている。以前にウェルター級で2勝2敗の成績を残していることを考えると、マクレガーにとっては厄介な相手になるだろう。 ウェルター級では「早く、うまく、強く」戦うことができるとディアスは語った。 マクレガーの挑発には反応を示しつつも、大半は聞き流していたディアス。それもそのはず、マクレガーが得意とするのは挑発だけでなく、自らの傲慢話もめっぽう得意とするからだ。かのモハメド・アリに自身をたとえたり、夢の対戦相手は自分だと言い張るなど、話は尽きない。ただ、そのマクレガーもしっかり、1ラウンド以内にディアスを倒すと明言している。 ディアスに対し、この試合で手に入る大金をストリッパーにばらまくかのように、「さあ踊れ、ネイト」と呼びかけたマクレガー。 一方のディアスも「もう何も言うことなんてない。早く試合しようぜ」とあきらたように言葉を発した。 決戦は日本時間6日(日)にラスベガスで行われる。横で熱い火花が散る中、UFC 196のもう一つの注目カードであるホリー・ホルムとミーシャ・テイトの2人も同じ記者会見に出席した。 「隣の2人の論戦がすごいから、私とホリーは友情の証のブレスレットを作っているみたいに見えちゃうわね」と笑いをとったテイトだが、そんな2人の友情も、いざ試合が始まれば関係のないものになる。 ホルムもテイトも、この試合の大切は十分に理解していることだろう。初の防衛戦となるホルムにとっては、女子バンタム級で自身の地位を確立させるチャンスであり、テイトにとっては2度目のタイトル奪還のチャンスだ。 「プレッシャーは感じていない。逆に良い試合ができる自信がある」とテイトは述べた。 世界に衝撃を与えた昨年10月のロンダ・ラウジー戦以来の試合となるホルムもプレッシャーについては、さほど考えていないと語っている。 「どの試合も自分で自分にプレッシャーをかけるようにしている。でも、そこまで重く考えていないわ。とにかく勝ちたい、それだけ」