メインコンテンツに移動
/themes/custom/ufc/assets/img/default-hero.jpg

UFC 196の論点に迫る:ディアス、マクレガー、テイト、ホルム

 

UFC 196、UFC.TVで全試合配信中!



昨年12月のUFCファイトナイト・オーランドでマイケル・ジョンソンを相手に勝利を収めた直後、全国放送中にもかかわらず、ジョー・ローガンからマイクを奪ったネイト・ディアスは今まで自らが積み重ねてきたものをすべてコナー・マクレガーに盗まれたと言い放った。

しかし、ディアスは少し勘違いしていたのかもしれない。

というのも、マクレガーは決して何もディアスから盗んではいないからだ。そのことはディアスも気づいたに違いない。マクレガーはむしろ、ディアスに歴史的な試合への挑戦権を与えたのだ。

UFC会長のデイナ・ホワイトはUFC 196が終わった後、史上まれに見る衝撃の展開が相次いだ今大会がUFC史に残る大成功に終わったと話した。マクレガーはすでに数多くの記録破りな試合を戦ってきたが、ディアスのような選手を相手にすれば、天井知らずの盛り上がりに発展する。


両選手とも今回の試合に向けて大いに話題を提供し、オクタゴンの扉が閉まれば忘れることのできない試合を披露してくれた。

ディアスはマクレガーが「良い」仕事をしたとコメントしている。本物は本物を認めるものだ。第2ラウンド、UFCで無敗を誇ったマクレガーを関節技で締め上げ、白星を奪ったディアスは今後も格闘技界での活躍が期待されている。

UFC 196の論点に迫る。

一躍スターダムにのし上がったディアス

ディアスがこれまでマクレガーが対戦してきたどの相手よりも、いわゆる“マクレガー劇場”にうまく対応していたのは間違いないだろう。

MGMグランド・ガーデン・アリーナを埋め尽くした超満員の観衆の前で、マクレガーからタップを奪ったディアスは当然の結果だと言わんばかりだった。

「オレの方がボクサーとしても、格闘家としてもレベルが上なのは分かっていた。試合結果については驚いちゃいない。しいて言うならアイツのパンチが数発、当たったことくらい。トレーニング期間をしっかり取れれば完ぺきな試合ができたはず」

 



結局のところ、ディアスの方が体格も大きく貪欲でもあった。激闘の経験も抱負なディアスは本能的にマクレガーを倒す方法を理解していたのだろう。いつもなら、マクレガーが得意とするところだ。

試合はまさにディアスが思い描いた通りに展開した。

「今までも、相手との殴り合いは経験してきたし、あいつらはいつもオレを殴り倒そうとしてくる。だからこそオレはサブミッションの技も多く持っているんだ。殴られたくないからパンチを撃ちまくることしか頭にないんだろう。パンチがあってこそのサブミッションだし、そうじゃないとKOしか狙えない」

負けを素直に受け入れたマクレガー

時として最強たる者さえ負けることがある。特に格闘技においては避けて通れない道だ。

UFC 196のディアス戦で、これまでのキャリアを通して幾度となく対戦相手に味わわせてきた心痛を実体験することになったマクレガー。それでも、常々宣言してきた通り、彼自身はそれを謙虚に受け止めている。

UFCレポーターのミーガン・オリヴィに「苦い敗戦なのは間違いない。でも、それがファイトビジネスだ」と打ち明けたマクレガーは「オレがイケていなくて、あいつがイケていたってこと。いつもならオレが殴れば相手は倒れるはずなのに、体格差もあってパンチを打っても効きやしない」と続けた。


「決してこれが終わりではない。チャンピオンらしく、今回の負けは言い訳せずに謙虚に受け止める。オレは確かに負けたし、ミスもあった。でも、ミスは修正できる」

テイトの大逆転劇

ミーシャ・テイトは今回のホリー・ホルム戦が負けることの許されない試合であることを理解していた。

一度、タイトルマッチに敗れたファイターが2度目のチャンスを得ることはまれであり、3度目ともなればほぼ可能性はない。だからこそ、テイトは自身に与えられた機会を逃すわけにいかなかったのだ。

そして、長年、女子総合格闘技のトップとして君臨し続けてきたテイトが、ついに悲願のチャンピオンベルトを手に入れた。


試合後、テイトは「ホリーは本当に素晴らしいファイターだから、慎重な試合運びをしなきゃいけない。その上で、第5ラウンドはリスクを背負ってでも攻めにいく必要があった。判定で負けるなんて嫌だったから」と振り返っている。

「これからも忙しく活動し続けるつもり。もう決して若くはないけど、どこにいくつもりもないわ。戦っていきたいし、活躍もしたい。全力を尽くして大きな試合を戦っていきたいと思っている」

キャリア初の黒星で大事なことを学んだホルム

わずか4カ月の間にホリー・ホルムはまさに天国と地獄を味わった。

UFC 193で伝説のロンダ・ラウジーをノックアウトして腰に巻いたチャンピオンベルトを、初めての防衛戦で手放すことになったのだ。しかも、スコアカード的にはホルム優勢だったにもかかわらず。

試合後、ホルムは最後まで積極的に攻めるべきだったと振り返った。

「正直に認めなきゃいけないわね。試合内容的に自分が勝っているのは分かっていたし、危機感を持ち続けて戦うのではなく、どこかで自分に満足してしまっていた部分があると思う。ミスも犯してしまったし、今日はそれがすべてに影響した。でも、また必ず戻ってくるわ」

そう語りながらも、新王者に敬意を表したホルム。テイトもまた、ホルムと再選するチャンスがあればいつでも受け入れる覚悟だと語っている。

「ホリーにはありがとうって言いたい。この試合には出場しなくても良かった立場なのにしっかり出てくれた。私の中ではまだ彼女がチャンピオンだと思っているし、これからもずっと尊敬しているわ」

UFC 196: McGregor vs Diaz