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UFC 197の見どころ:最大の注目は“ボーンズ”の復帰

 

UFCのペイ・パー・ビューイベントはいつもビッグマッチとストーリーラインが満載だ。UFC 197も例外ではない。 何といっても、パウンド・フォー・パウンド(体重を同一だと仮定した場合の強さランキング)王者、格闘技史上最も圧倒的な選手の1人、ジョン・ジョーンズ(戦績21勝1敗)の復帰に触れないわけにはいかない。日本時間4月24日(日)に開催されるUFC 197の見どころとしてはジョーンズの復帰がナンバー1である。

 



“ボーンズ”ことジョン・ジョーンズは現在12連勝中、うち9勝をタイトルマッチで挙げている(防衛戦で8勝だ)。キャリア唯一の敗戦も、2009年に行われたマット・ハミル戦で、ジョーンズがフィニッシュ寸前まで追い詰めながらも、トップポジションから反則のヒジ打ちを放ってしまったことによる反則負けであり、その裁定には異論もあった。

ジョーンズ復帰戦の恐ろしいところは今のジョーンズが練習とコンディショニングに取り組み直しているということである。天賦の才能と運動能力だけで駆け抜けてきた第1期のUFCキャリアを経て、1年間の出場停止期間中に元王者は禁酒をし、生涯最高のコンディションを作り上げてきているとされる。

これは、直前のオファーでダニエル・コーミエの代役を引き受けたオヴィンス・サン・プルー(戦績19勝7敗)にとってありがたい状況ではない。しかし、サン・プルーはジョーンズとの暫定王座戦のチャンスをいかすべく、ポジティブ思考で試合に臨む。ジョーンズがかつてマウリシオ・ショーグン・フアのタイトル挑戦というビッグチャンスをきっちりとものにしたように、今度は自身がジョーンズの足跡をたどる番にしようと意気込んでいるのだ。

その他、メインカードの注目ポイント

目立とうとすることを好まないデミトリアス・ジョンソン(戦績22勝2敗1分)ではあるが、彼が地球上最強の1人であり、かつUFC史上最も圧倒的なチャンピオンの1人であることには、疑いの余地もない。

 



差し出されるフライ級の挑戦者をすべて退け、いよいよアンデウソン・シウバの持つタイトル防衛記録も視野に収めているジョンソン。あと3回の防衛で“ザ・スパイダー”ことシウバの記録に並ぶ。

ジョンソンの対戦相手は五輪金メダルレスラーのヘンリー・セフードだ。セフードはMMA転向以来、戦績は10勝0敗(うちUFCで4勝0敗)、さらにボクシング大会ゴールデン・グローブで王者にもなっている。“ザ・メッセンジャー”ことセフードは、チャンピオンにとっては前評判を上回る難敵になる可能性があるのだ。

メインカードにはさらに元ライト級チャンピオンのアンソニー・ペティス(戦績18勝4敗)が登場する。対戦相手はこれがおそらく自身のキャリアで最大のビッグマッチになるエドソン・バルボーザ(戦績16勝4敗)だ。“ショータイム”ことペティスは現在2連敗中で、ライト級トップ5の位置を維持するためにも、ここはなんとしても負けられないところだ。

他方のバルボーザはここ4試合、勝ったり負けたりを繰り返しているが、今回ペティスに勝てばトップ5入りの可能性もある。2人のストライカーによる見どころいっぱいなバチバチの打撃戦に期待しよう。パフォーマンスボーナスの可能性もすこぶる高い試合だ。

メインカードではこのほかに、上昇中のロバート・ウィテカー(戦績16勝4敗)とヤイール・ロドリゲス(戦績7勝1敗)が、それぞれハファエル・ナタウ(戦績21勝6敗1分)、アンドレ・フィリ(戦績15勝3敗)という難敵を迎え撃つ。

プレリム(前座試合)

プレリミナリーカードも好試合満載だ。

前回クリス・カリアソを下したフライ級ランキング15位のセルジオ・ペティス(戦績13勝2敗)は連勝街道に乗りたいところ。

元女子ストロー級チャンピオン、カーラ・エスパルザ(戦績11勝3敗)がおよそ1年ぶりに戦線復帰、ジュリアナ・リマ(戦績8勝2敗)と対戦する。エスパルザは初代ストロー級チャンピオンであり、前回は現王者ヨアンナ・イェンドジェイチェクにひどくやられてしまった。今回の試合でその記憶を払拭し、再び山頂を目指して歩き始めたいはずだ。

ジェームス・ビック(戦績7勝0敗)はおそらく最も優秀で将来性のある無名選手だといえるだろう。ビックは4年前のジ・アルティメット・ファイター・ライブ(シーズン15)に出演、その後は年に1試合平均でしか試合に出場していない。しかし、ビックはいまだ無敗で、UFCでは2つの一本勝ちを飾っている。前回の試合ではオーストラリア期待の星ジェイク・マシューズを相手に、サブミッションボーナスを獲得。そのビックは、プレリムの第1試合でグラシオ・フランカ(戦績14勝3敗)と対戦する。

アーリープレリム

リアリティショー『Dana White: Lookin' For a Fight(デイナ・ホワイト:ルッキン・フォー・ア・ファイト/デイナ・ホワイトが行く、戦士を探せ)』からは、これまでに数人のスター候補選手がUFC入りを果たしているが、今回UFC 197のアーリープレリムでも新たなスター候補生が躍り出る可能性がある。

ヘビー級の新星コーディ・イースト(戦績12勝1敗)が、ウォルト・ハリス(戦績7勝4敗)を相手にデビューを飾るのだ。エピソード4のミネアポリス編では、評判を耳にしてやってきたホワイトの目の前で、イーストは強烈なハイキックでテクニカルノックアウト勝ちをやってのけたのであった。

なお、UFC 197の模様は日本国内に限りニコニコ生放送にて完全生中継される。アーリープレリムの試合開始時刻は日本時間4月24日(日)午前7時30分の予定だ。