日本時間(以下同)7月24日(日)に開催されたUFCファイトナイト・シカゴでは、アーリープレリムで行われたジェイソン・ナイト対ジム・アラーズがパフォーマンスボーナスを獲得した。7月31日(日)にアトランタで開催されるUFC 201のアーリープレリムでも、雷は再び同じところに落ちるであろうか。もちろん、ロビー・ローラーやタイロン・ウッドリーら、メインカード登場の猛者たちも黙ってはいないわけだが、朝7時30分から開始のアーリープレリムに出場のハングリーな6選手も、ボーナスマネー獲得に虎視眈々(こしたんたん)だ。ボヤン・ベリチコビッチ vs. マイケル・グレイブスボヤン・ベリチコビッチ、マイケル・グレイブス両選手のポテンシャルの高さを思えば、この試合は数年後に振り返ったときに、ここで勝ったことが、UFC随一のタフな階級、ウェルター級でのトップ10ないしそれ以上への道につながったと思える試合となるかもしれない。グレイブスは正真正銘のレスラーで、打撃も関節技も堅実なのだが、彼の本当の強みは、試合に対する真面目な態度にある。スポットライトを浴びて舞い上がるようなタイプでないことは、このレベルの選手にとって大切なことなのだ。ベリチコビッチも態度という面では合わせ鏡のような存在の、やはりオールラウンドなスキルを持ったセルビア人ファイターである。この試合はフルラウンドの激戦、きん差の消耗戦になる可能性があるだろう。フレディ・セラーノ vs. ライアン・ブノワ今大会でレイ・ボーグと対戦する予定だった元五輪レスラーのフレディ・セラーノは、代役のライアン・ブノワと対戦する。ランキングという面ではセラーノ対ボーグ戦の重要度の方が高かったかもしれないが、セラーノ対ブノワの方が激戦になり得る試合だと言えるかもしれない。ブノワはノックアウト狙いのストライカー、他方のセラーノも本職はレスラーとはいえ、基本的には常にノックアウトを狙っている。過去の傾向を見ると、ある分野で難敵に出くわした選手は、自分の強みである分野に回帰して戦うことを選ぶことが多いもの。ブノワにあおられたセラーノも、レスリング勝負を選択する可能性もあるが、とはいえ熱くなってしまった場合には、コロンビア出身のセラーノが、ぐっとマウスピースをかみしめて、大振りのパンチでやり返すことになるかもしれない。ダミアン・ブラウン vs. セザール・アルザメンディアイベントの幕開けはライト級の一戦、オーストラリア出身のダミアン・ブラウンと、パラグアイ出身のセザール・アルザメンディアの対戦だ。両選手とも前回は敗れているが、この試合を面白くしてくれるのは、2人が敗戦後に何をしてきたかというところにある。ブラウンはこの8週間、フルタイムでのトレーニングを積んできた。これは彼がUFCでのキャリアにすべてを懸けていることの証左なのだ。エンジンをフル回転さえできれば、相手が誰であれ、ブラウンには厳しい試合をやってのける技術と経験がある。ムエタイのスペシャリスト、アルザメンディアも興味深いキャンプを張っていた。クリチバのエボルサオ・タイ(ジム)で練習していたのだ。両選手とも、今大会での勝利に全力を尽くしてきたといえば十分だろう。大会のオープニングにふさわしい一戦となりそうだ。