マイケル・ディサントがUFC on FOX 3を振り返る。
ディアスの試合は“マスト・シー(見逃せない)”ものだった。次はタイトルマッチだろう
私の中で、どの試合も必ず見る選手がいる。ディアス兄弟はその筆頭だ。ネイト・ディアスの試合はそんな私の思いを再確認させてくれた。
ディアスはジム・ミラーをスリリングな展開の末に倒したことで、サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞。ファイトボーナスを獲得するのは3試合連続となった。これでディアスは通算で9個目のボーナス獲得。常にこのような試合をすることができる素晴らしい選手である。
また、ディアスはクリス・ライトルが保持するボーナス記録にあと一つと迫った。これで、次のディアスの試合にはこの記録に並ぶことと、また同時にタイトル獲得が目標となる。
つまり、現チャンピオンのベンソン・ヘンダーソン、もしくはフランク・エドガーが相手になる。もしこの二人が次の試合でも僅差の試合となるとディアスのタイトル挑戦は遅れるかもしれないが、この冬にはと期待する。ヘンダーソンもエドガーもアグレッシブな試合を好むので、ディアスにとってとても良い相手だろう。
デイナの言葉を忘れるな
ジョニー・ヘンドリックス戦のスプリット判定での敗戦にはジョシュ・コスチェック自身も彼のファンも納得していないだろう。私は、1Rと3Rは10-9でコスチェック、2Rはジョニー・ヘンドリックスとみて最終的に29-28をつけた。しかし、今回のジャッジ二人は私と逆だった。どちらにせよこの試合は、攻防の激しいとても僅差な試合であったことは間違いない。ただ我々はデイナ・ホワイト会長の言葉を思い出さなければならない。“ジャッジが試合の行方を左右することがあってはならない”
現実的にKOを狙いに行くのはカウンターのリスクを負うため、躊躇してしまうものだ。これが3R目だとなおさらだ。しかし、コスチェックはこのリスクを負うべきだったのだ。
あなたはどちらが勝ったと思うだろう?
ひげ論争
その髭はパンチに対するクッションになるのだろうか?
こんな疑問は古くはロイ・ネルソンを、最近ではジョニー・ヘンドリックスを見ていると湧いてくる。またTUFファンならマイケル・キエーザの名前もここに上がるだろう。
この事についてネットで検索してみたがよくわからなかった。
しかし、ネルソンもヘンドリックスもとても強い顎を持っている事は間違いない。そのことはネルソンのキャリアが物語っているし、ヘンドリックスもこの試合で証明した。
つまり髭は何らかの効果がある、という事だろうか?しかし、ケビン・ファーガソンやアレッシオ・サカラのようにKO負けの例もある。
やはり効果はないのだろうか? あなたはどう思う?
ジョンソンは次のヘビー級スター? ちょっと判断を待ってみよう
レイバー・ジョンソンは本物のバッド・ガイだ。今回、パット・バリーをKOしたことでその怖さを見せつけた。
これでUFC初戦から2連続KO勝利となり、その実力は確かなものとなった。
この活躍はヘビー級にとって待ちに待ったものだ。よりラフでタフなストライカーとの試合が望まれるが、彼をヘビー級の次のスターと呼ぶにはストライクフォースでの最後の2戦の一本負けが気になるところである。
今回もKO勝ちはしたものの、バリーにテイクダウンとマウントを許していたため、彼のテイクダウンとサブミッションに対する防御力については、もっと見て判断したい。
しかし、この試合で彼はメインカードを張れる選手である事を証明した。たとえば、元暫定王者シェイン・カーウィンやロイ・ネルソンとの試合が見たい。前者とは激しいボクシング戦が見られるだろうし、後者とはジョンソンのテイクダウンやグラウンド能力を見るいいチャンスになるだろう。
ベルチャーは次のレベルへ
アラン・ベルチャーはポテンシャルのある選手だ。6年前のUFCデビューから常にミドル級の中核選手ではあったが、タイトル戦には一歩及ばない選手であった。
しかし、今回は違った。ホジマール・"トキーニョ"・パリャーレスから奪ったTKO勝利は彼をタイトルを狙える選手へと押し上げた。この素晴らしいグラップラーであり、レッグロックのスペシャリストから奪った勝利はベルチャーを間違いなくこの階級のトップ選手にした。
試合の序盤で、パリャーレスはすでにベルチャーの足を捉えていたが、ベルチャーはその状態から逃げようとし、また一本を狙いにもいっていた。
彼はトップに移行すると、パリャーレスとのグラウンドでの攻防(普通の選手なら敬遠するだろう)を選択し、パンチを打ち続けたのだ。
この試合はそんな彼の本当の実力を示した試合だった。タイトル戦を狙うにはもう1試合勝利が必要であるが、相手はマイケル・ビスピンか、もしくはビトー・ベウフォートvsヴァンダレイ・シウバ戦の勝者である必要があるだろう。