UFC on FUEL TV2、メインイベントのレポートは下記の通り…。
ホームタウンのスウェーデン、ストックホルムでUFCのメインイベントを務めた25歳のライトヘビー級、アレクサンダー・グスタフソンが受けた重圧よりも厳しいプレッシャーにはなかなかお目にかかれないだろう。ましてやその相手が勝利に飢えたノックアウト・アーティスト、チアゴ・シウバだというのだからなおさらだ。しかし“ザ・モウラー”は土曜の夜に行なわれたシウバとの一戦を3ラウンド判定で勝利し、ふたたび強い印象を残すと共に、連勝記録を5つに伸ばした。 スコアは30-27が2名、29-28が1名でグスタフソン。グスタフソンはこれで14勝1敗となり、一方、ネバダ州アスレチックコミッションによるサスペンションにより、2011年1月以来の試合となったサンパウロ出身のシウバの戦績は、14勝3敗1ノーコンテストとなる。シウバは最近の5試合では1勝3敗1ノーコンテスト。 常に集中力みなぎるシウバはオクタゴンに入ると即座に試合勘を掴むためか、グスタフソンの頭部をめがけて強烈なコンビネーションを放ち積極的に仕掛けた。距離をとったグスタフソンは15分後にその成果を得ることになる、巧みなヒット&アウェイ戦法で迎え討った。試合開始後30秒ほど経過した頃、グスタフソンはシウバを鋭い右のアッパーカットでぐらつかせると、この試合で先手を取ることに成功した。観客が盛り上がる中、シウバはこの局面を生き延びると、額をカットしながらもなんとか立ち上がった。 意識をしっかりと取り戻したシウバは再び前へのプレッシャーを掛け始めるものの、グスタフソンは相手の反撃を容易にかわしながら、散発的ながらも効果的な打撃を放った。同郷の観客達が大声援を送りサッカースタジアムのような雰囲気のなか、彼らのお気に入りの青年は冷静に第1ラウンドを終了した。 2ラウンドになっても早い展開の攻防が続き、グスタフソンはその攻撃に巧みな足払いを織り交ぜ、1分が経過した頃に相手をマットに転がした。グスタフソンはスタンドの攻防を選択し、シウバを立ち上がらせた。ラウンドが進むとスウェーデン人ファイターはその攻撃に上下に打ち分ける前蹴りも織り交ぜ始めたが、シウバの一撃が試合の流れを変えてしまうことを警戒し慢心することはなかった。ラウンド中盤を過ぎた頃、まさにその”一撃”がほとんど完璧にグスタフソンを捕え、彼をぐらつかせた。“ザ・モウラー”は意識をはっきりさせるために距離をとろうとするものの、シウバは試合を決する一撃を叩き込むべく彼に踊りかかった。しかし手足の長いグスタフソンは十分な空間を作り出し、このシウバの大きなチャンスを潰してみせた。 ブラジリアン・ファイターの見せ場はそれが最後となり、シウバは試合の流れを変える乱戦に持ち込むべくグスタフソンを追い続けたものの、最終ラウンドに入ってもスピードに勝るグスタフソンの動きと多彩な打撃が“ザ・モウラー”の若きキャリアに最大の勝利をもたらした。