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UFCファイトナイト・ラスベガスの論点に迫る:躍進! 未来のタイトルコンテンダーたち

 

無敗の新星トーマス・アウメイダ戦に臨んだコーディ・ガーブラントは、オクタゴンに足を踏み入れた刹那、まるで猛獣のような雄たけびを上げた。

もっとも、未来のタイトルコンテンダー同士によるこの期待の一戦に至るまでのガーブラントは、むしろ冷静で、集中力を高めているように映った。振り返ってみればその様子は、まるで何が起きるのかをあらかじめ知っていたかのように思えてくる。

会場のファンにとっても、テレビ観戦していたファンにとっても、全く意外な結末であったことを思えば、これは驚くべきことだ。

ガーブラントはラウンドの半ばまでに、18発の有効打をヒットさせた。チーム・アルファメールのパワーパンチャーがアウメイダを集中砲火に葬り去るにはそれで十分である。ガーブラントは右のストレートをヒットさせると、最後はもはや無用とも思われた数発の鉄槌(てっつい)で追撃し仕留めたのだった。

「僕のパンチはこの階級でもっとも強いと信じている」とガーブラントは語っている。「彼のアゴにヒットさせたら最後、彼が眠ってしまうことは分かっていた。僕のスピードもパワーも、彼には過剰すぎたんだ」

 



2人の急上昇中の俊英が激突すれば、スター誕生は間違いなかった。終わってみれば、チャンスをつかみ取ったのはガーブラントだったということだ。

UFCファイトナイト・ラスベガスの論点は次の通りだ。

ガーブラントが初戦を制するも、戦争はまだ始まったばかり

ガーブラントの猛攻を浴びたアウメイダがセコンドに抱きかかえられてスツールに座り、意識を取り戻そうとしていた時にも、”ノー・ラブ”ことガーブラントは、自分の敵が誰であるのか、見誤ってはいない。

「何よりもまず、トーマス・アウメイダに最大級のリスペクトを送りたい」とガーブラントは語った。

ガーブラントは、24歳のアウメイダと再び相まみえることがあることを知っているのだ。ブラジル出身のアウメイダは、今回こそガーブラント台風に飲み込まれてしまったが、いったん振り出しに戻ったアウメイダにとって本当の戦いはここから始まる。彼がますます強くなって戻ってくる可能性は高い。

ガーブラントにとって、次の対戦相手はこの階級のトップファイターでありさえすれば誰でも構わない。エリート選手との戦いにも準備万端だと感じているし、アウメイダ戦でのパフォーマンスはそのことを証明している。

スティーブンスが上昇気流に乗る

UFC9年目のジェレミー・スティーブンスにとって、これまでのキャリアは山あり谷ありだった。

ヘナン・バラオンとの重要なセミメインイベントを迎えた”リル・ヒーザン(小さな野蛮人)”ことスティーブンスのUFC戦績は11勝11敗、この階級でレベルアップを図っていくには、ここで強烈なパフォーマンスを見せる必要があったのだ。

ランキング9位のスティーブンスにとって、バラオンはこの上ない対戦相手である。バンタム級の元チャンピオンであり、今回新たにフェザー級で存在感を示そうとしていたブラジリアンのバラオンを、スティーブンスは完封したのだった。

 



「バラオンは復活してくるだろう」とスティーブンスは語っている。「ただ、ここでオレと関わり合うべきではなかったと言うだけのことだ」

デニス・バミューデスとバラオンに勝利、マックス・ホロウェイ戦も判定負けとはいえ接戦を展開したスティーブンスは、これでフェザー級のトップ10入りが濃厚で、この後トップ5クラスに勝てば、タイトル挑戦も見えてくることとなろう。

キャラウェイのハートはスターリングの前評判に勝る

バンタム級ランキング4位のアルジャメイン・スターリングにスプリット判定勝ちを収めた後、UFC戦歴8戦のベテラン、ブライアン・キャラウェイはこの勝利を「前評判にハートが勝った」と端的に表現した。

相当にタフで、UFCでフィニッシュされたことがないキャラウェイに対して、試合前のスターリングは大口をたたいてみせた。しかし、第1ラウンドに”ファンク・マスター”ことスターリングが繰り出す鮮やかな関節技を切り抜けた”キッド・ライトニング”ことキャラウェイは、スターリングにレッスンを授ける。

 



試合後のスターリングは、キャラウェイのバックを取った時に、一かばちかで全力を出してエネルギーを使い果たしてしまったことが、その後の2ラウンドに響いてしまったと語った。 スターリングにとっては出直しを強いられることとなったが、未来はまだまだ明るい。この敗戦に学び、打撃の腕を磨いていけば、必要な技術はすでに備わっている選手なのだ。 キャラウェイはトップ5のコンテンダーを下したことで、この階級に警告を発した。次戦はタイトル挑戦への勝ち抜き戦になっていく。キャラウェイはタイトル奪取への野望を抱いている。 「これはバンタム級への警鐘だ」とキャラウェイは語る。「オレはベルトを目指す。オレはいつだってアンダードッグ(下馬評で不利な側の選手)だが、それでも勝ち続けてきた。アンチのヤツらはオレのことを疑えばいい。でも最終的には、そんなヤツらもオレにつきあって、オレの才能を認めざるを得なくなるんだ」