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UFCファイトナイト・ラスベガス:勝敗予想

 

アイアンマン(トライアスロン)、ル・マン24時間レース、『LAW&ORDER(ロー&オーダー):性犯罪特捜班』マラソン、これらの厳しい耐久系イベントにUFCインターナショナル・ファイト・ウイークを加えて欲しい。

今年のインターナショナル・ファイト・ウイークは日本時間7月8日(金)にMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されるUFCファイトナイト・ラスベガスで幕を開ける。同大会のメインイベントではハファエル・ドス・アンジョスがエディ・アルバレスを相手にタイトル防衛戦に挑む。セミメインイベントを飾るのは、ベテランのロイ・ネルソンとステップアップを狙うデリック・ルイスの一戦だ。

LAS VEGAS, NV - DEC. 12: John Makedssi of Canada prepares to face Yancy Medeiros in their lightweight bout during the UFC 194 event inside MGM Grand Garden Arena. (Photo by Christian Petersen/Zuffa LLC)

ジョン・マクデッシ対メディ・バグダッド

ジョン・マクデッシ対メディ・バグダッドのライト級マッチ。テコンドー経験者のマクデッシは力強いストライカーでありながら、ここ最近はヤンシー・メデイロスやドナルド・セラーニに連敗しており、調子を取り戻したいところだ。一方、ムエタイ王者のバグダッドは1月に行われたクリス・ワイドとのデビュー戦に敗北している。その際は試合を9日前に受け入れており、今回は前試合が本来の姿ではなかったと証明したい。

デビュー戦を除いてもバグダッドのグラップリングディフェンスには問題がある。マクデッシはいまだテイクダウンを成功させたことがなく、それを考えると2人の試合内容は立ち技重視になりそうだ。バグダッドは伝統的なムエタイの戦い方を得意とする。前進することもあまりなければ、攻撃を避けることもあまりしない。代わりに自分のポジションをしっかりと取り、ガードを緩めることをしないファイターだ。量よりも力で勝負し、インサイドエルボーを特に好む。マクデッシはリーチの差がある相手には苦戦するファイターだ。しかし、バグダッドは至近戦を嫌がらない。身長が低いマクデッシは、バグダッドのエルボーを心配しなくていいはずだ。

予想:アッパーカットがさく裂し、“ザ・ブル”ことマクデッシがバグダッドを攻め立てて第2ラウンドでTKO勝利。

LAS VEGAS, NV - JAN. 02: (L-R) Joe Duffy of Ireland punches Dustin Poirier in their lightweight bout during the UFC 195 event inside MGM Grand Garden Arena. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)

ジョー・ダフィー対ミッチ・クラーク

ライト級からもう1試、ジョー・ダフィー対ミッチ・クラーク。“アイリッシュ”ことジョー・ダフィーはUFCデビュー後2連勝を飾るも、ダスティン・ポワリエとの一戦では判定負けを喫している。スムーズな打撃と豊富なボクシング経験を持つダフィーは、ここまでキャリアを通して9試合にサブミッションで勝利している。“デンジャー・ゾーン”ことミッチ・クラークは前試合のマイケル・キエーザへの敗北を消し去り、調子を取り戻していきたい。

両者とも素晴らしいサブミッション技術の持ち主な反面、レスリング技術に欠けている。狙うよりもスクランブルからのテイクダウンが多いクラーク、そしてダフィーは半分以上のテイクダウンを成功させているが、決して狙って成功させているものではない。マクデッシ対マグダッドのように立ち技重視の試合になるであろう。ガードを腰の位置までさげるダフィーは、それが仇となってポワイエに敗れた。ポワイエのスピードについていけなかったのもダフィーが負けたもうひとつの理由だ。クラークはスピードがあるわけではない。右カウンターを防御する術を取得していないとしても、クラークの打撃成功率の低さ(34.16%)はダフィーの味方になるはずだ。

予想:試合開始からダフィーがクラークを攻め上げてガードを下げさせ、最終的にダフィーがリアネイキッドチョークで試合を決す。

DALLAS, TX - MARCH 14:  (L-R) Roy Nelson punches Alistair Overeem in their heavyweight bout during the UFC 185 event at the American Airlines Center. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)

ロイ・ネルソン対デリック・ルイス

ロイ・ネルソン対デリック・ルイスのヘビー級対決。ファンに大人気の強烈なパンチ力の持ち主であるネルソンは、前回のジェレッド・ロショルト戦で判定勝利を収めており、戦術を使いこなせることも証明している。どうやら40歳のファイターに新技を教えることは可能なようだ。平均的なヘビー級ファイターであるとファンに思われたこともあるだろうデリック・ルイスだが、直近3連続KO勝利は“ザ・ブラック・ビースト”の本当の強さを証明することに繋がっただろう。

ロイ・ネルソンの戦法はご存知の通り、強烈な右パンチだ! 多くの解説者たちがネルソンのブラジリアン柔術の技術について語るものの、その姿は2005年以来見られていない。それでも、ネルソンの右を避けるのは口で言うほど簡単ではない。体も大きく、勇敢なルイスは無謀な攻めをすることもある。突進に力が入りすぎるあまり、守備があまくなってしまうことが多い。ディフェンスが手抜きになってしまう傾向があるほか、右パンチに力がこもってしまうあまりにバランスを崩してしまうこともある。ルイスとしてはオクタゴンの中心で試合を進めたい。ガブリエル・ゴンザーガとの一戦ではフェンス際で押さえつけられ、レフェリーが止めに入るまで試合の流れを止めることしかできなかった。

予想:この試合は両者にチャンスがあるように思えるものの、ネルソンの一発を考えると、ネルソンが第1ラウンドでTKO勝利。

 



ハファエル・ドス・アンジョス対エディ・アルバレス

メインイベントの時間だ! アンソニー・ペティス、ドナルド・セラーニ、ネイト・ディアスらに連勝しているハファエル・ドス・アンジョスは強豪ぞろいのライト級の頂点に長いこと君臨するように思える。他団体で王者として活躍してきたエディ・アルバレスは、この試合に勝利し、自身のコレクションに新たなベルトを追加したいところだ。

ドス・アンジョスは寝技系を得意するファイターから、ストライキングを得意とするファイターに変身を遂げた。彼の左パンチと左キックは階級の強者たちをなぎ倒してきている。相手をコーナーまでつけまわし、背後から打撃を加える。少ない打撃数ながら強力な攻撃を与えるドス・アンジョスの戦法はここまで数々の成功を収めてきた。しかし、そんなドス・アンジョスにも弱みはある。特に打撃を効率的に決めてくるドス・アンジョスだが、右カウンターに対する守備はまだ弱い。さらに自身のしっかりとした重い構え方のせいもあり、タイミングが合ったテイクダウンに対する守備があまくなることがある(先日のドナルド・セラーニ対パトリック・コーテ戦を思い出してみてほしい)。アルバレスには積極性が求められる。ドス・アンジョスに攻め立てられてしまえばそこまでだ。アルバレスは(アンソニー)ペティス戦のような戦い方をするのがベストだろう。しかし、ドス・アンジョスはフェンス際で失速するようなファイターではない。

予想:ドス・アンジョスがアルバレスの攻撃を封じ、ユナニマス判定で勝利。