UFCファイトナイト・ロッテルダムは日本時間5月8日(日)23時30分からと、いつもとは違う時間帯に戦いの火ぶたを切ることになるが、UFCファイトパスで中継予定のアーリープレリムの3試合は、コーヒーを飲んで夜更かしする値打ちのある3試合で埋め尽くされている。ウィリー・ゲイツ vs. 佐々木憂流迦 先週、ダブリン出身のパディ・ホロハン突然の引退によりウィリー・ゲイツ戦の欠場が決まった時には、MMAファンの間で落胆が広がったが、”ザ・フーリガン”ことホロハンの代役に日本の佐々木憂流迦が起用され、佐々木の長所と、これが佐々木のフライ級デビュー戦になることを踏まえると、見逃せない一戦であることは間違いない。2014年のUFCデビュー戦でローランド・デロームに一本勝ち、パフォーマンスボーナスを獲得した際、佐々木はそれまでほぼ3年間、無敗だった。しかし、その後の2試合で佐々木はキャリア初のフィニッシュ負けを喫してしまう。レアンドロ・イッサには一本負け、テイラー・ラピルーにはノックアウト負けだ。この流れはこの大会でひっくり返されなければならない。佐々木のグラウンドゲームは誰に対しても引けを取らないが、佐々木のアゴが果たして、このところの8勝をいずれもフィニッシュで決めているゲイツの鉄拳に耐えることはできるのだろうか。ついでながら、ゲイツのこれらの勝利はすべてが1ラウンド決着であり、最長でも1分59秒しか要していない。佐々木が勝利するためには、第2ラウンドまでもつれ込ませることがカギになるだろう。 レオン・エドワーズ vs. ドミニク・ウォーターズ 当初ペーター・ゾボタ戦が予定されていたドミニク・ウォーターズは、イギリスのレオン・エドワーズを迎え撃つこととなり、一層楽しみなマッチアップとなった。ジ・アルティメット・ファイター16出身のウォーターズはこれまでオクタゴンで、ジョージ・サリバンとキム・ドンヒョンに敗れて2戦2敗であるが、UFC以外の団体での彼を知る人やジム内の評判は、UFC戦績0勝2敗の選手のものではない。とはいえ、彼はその実力を、速射砲のハードパンチャー、エドワーズを相手に証明しなければならない。前回のエドワーズは12月にカマル・ウスマンに残念な敗戦を喫している。この試合、レスリングで圧倒されてしまったエドワーズだったが、本来であればスタンド戦に徹して、セス・バジンスキーやパウエル・パウラクを下したパンチ力を発揮すべきだったのだ。両選手がこのロッテルダムの地から、本来の実力を発揮しはじめる。 堀口恭司 vs. ニール・シーリー トップ5ファイターの堀口恭司は、2015年4月のデメトリアス・ジョンソン戦でUFCフライ級王者奪取こそならなかったかもしれないが、それは他の誰も成し遂げていないことであり、何ら落胆すべきことではない。実際、堀口は今でも、日本人初のUFCチャンピオンになりうる最有力候補である。もう一度挑戦することとなれば、必ず日本にベルトを持ち帰るべく、堀口はレベルアップを目指してあらゆる努力をしている最中なのだ。このため、堀口は住み慣れた環境を後にして、フロリダのアメリカン・トップ・チームで練習しており、今回の試合では初めての合宿の成果を、アイルランドのニール・シーリー相手に披露することになる。フライ級最強の伏兵の1人であるシーリーも、むざむざ堀口の生けにえになるつもりはない。過去4戦で3勝、ジョン・デロス・レイエスに一本勝ちしてパフォーマンスボーナスを獲得した昨年10月の試合のシーリーは絶好調だった。ダブリン出身のシーリーはスタンドでも打ち合うことができ、マットに寝ても、うまく試合を運ぶことができる選手だ。この試合はおそらく3ラウンドまでいくと予想され、終わってみればパフォーマンスボーナスを奪取することになる可能性が高い。