日本時間31日(日)、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行われたUFCファイトナイト・ニューアーク大会、アーリープレリミナリーファイト(前座試合前半戦)の結果は以下の通り。
ウェルター級 5分3ラウンド
マット・ドワイヤー vs. ランディ・ブラウン
現在まで6戦全勝、その全てをフィニッシュで決めているジャマイカ出身のブラウンは、セージ・ノースカットに続いて、新番組「Lookin' for a Fight」においてデイナ・ホワイトによって見出された新人選手だ。そのオクタゴンデビューの相手は、今のところUFCで1勝2敗の戦績を持つカナダのドワイヤー。新人にオクタゴンの厳しさを見せつけたいところだ。
1ラウンド。長身を誇る両者は、ともにオーソドックスに構える。様子見が続くなか、ドワイヤーの右のオーバーハンドがヒット。対するブラウンも蹴りを出しながら距離を詰めようとするが、その後はお互いに有効打を当てられないままラウンドが終了した。休憩中にドワイヤーは、「奴は何度も俺の目に指を入れて来た」と不満げな様子を見せた。
2ラウンド。距離を詰めて組み付いたドワイヤーだが、テイクダウンを取れないままブレイクがかかる。その後右ストレートを当てたブラウンは、組み付いてから豪快な投げでテイクダウン! 立ち上がろうとするドワイヤーをがぶるとダースチョークの体勢に。しかしドワイヤーも凌いで立ち上がり、組み付いていって逆にテイクダウンのお返しに。しかしブラウンもすぐに立ち上がると、しつこくテイクダウンを狙うドワイヤーの頭部に上から肘を落としていった。
3ラウンド。ジャブの付き合いから、またも指が目に入ったせいか、ひるんだドワイヤーに対してブラウンがワンツーで前に出てラッシュをかける。ここでドワイヤーはテイクダウン狙いからバックを狙い、ピンチを凌ぐ。しかし体を入れ替えたブラウンが逆にバックに付きかける。が、ドワイヤーもそれを凌ぎ両者は離れた。その後組み付いたブラウンだが、膝が急所に入ってしまい再びブレイクが入った。
再開後、勝負所とあって激しく打ち合う両者。やがてドワイヤーが投げを放つが、もつれてバック上になったのはブラウンの方。消耗の激しいドワイヤーはそれでも立ち上がり、ブラウンのダースチョークも凌いでテイクダウン狙いへ。激しいスクランブルの攻防から近距離の打ち合いが続くうち、試合は終了した。
判定は3-0(三者とも29-28)でブラウンに。勝者のブラウンは
「いい気分さ。最高のパフォーマンスじゃなかったけど、これからもっといい試合を見せるよ。今回が、僕と同じくらい背があって良い打撃を持つ相手とはじめての対戦だったから、試合中に調整が必要だったんだ」と語った。
フェザー級 5分3ラウンド
デイモン・ジャクソン vs. レバン・マカシュビリ
UFC2戦を経て、まだオクタゴンでの白星に恵まれていないジャクソンと、前回は強豪ハクラン・ディアスに惜敗したグルジア出身のマカシュビリ。負けられない者同士の対戦となった。
1ラウンド。オーソドックスに構えた両者。距離を詰めにゆくジャクソンに対して、マカシュビリは足を使いながら右のカウンターを狙う。レスリングベースを持つジャクソンは組み付くと、相手をケージ際に押し込んで膝を入れてゆく。やがてブレイクが入り両者離れると、マカシュビリは左フックを当てる。出血させられたジャクソンだが、再び組み付いて相手をケージに押し付けると、自らの頭をアゴに当てる優位な体勢から細かい膝を当てていった。
2ラウンド。距離を詰めるジャクソンと足を使って回るマカシュビリ。やがてジャクソンは再び組み付いて、マカシュビリをケージに押し付ける。レフェリーによるブレイクが入ると、ジャクソンの蹴り足を掴んだマカシュビリはパンチを数発入れる。その後ジャクソンはまたしても組み付いて試合をケージ際に持ち込むが、テイクダウンを奪えないままラウンドが終了した。
3ラウンド。ワンツーでプレッシャーをかけ続けるジャクソンは、またも組み付いてケージ際のクリンチの攻防に。レフェリーのブレイク後、またしても前に出たジャクソンに対して、マカシュビリがカウンターのテイクダウン! しかし下からギロチンを仕掛けたジャクソンはすぐに立ち上がる。その後は、マカシュビリが逆にジャクソンをケージに押さえつけると、テイクダウンに成功。ここで、立ち上がろうとしたジャクソンの顔面にマカシュビリは反則の膝を当ててしまいブレイクが入る。
その後試合が再開されると、今度は腕を伸ばしたマカシュビリの指がジャクソンの目に入るアクシデント。ここでマカシュビリに痛恨の減点。レフェリーは膝と目突きの二つを組み合わての減点だと説明した。放送ではこの裁定に疑問を持った解説のジョー・ローガンが、UFCでルール問題を司るマーク・ラトナーにマイクをつないで意見を聞くと、ラトナーも「膝も目突きも偶然のものだ。その二つを組み合わせて減点というのは妙だね」とコメントした。その後はお互いに決め手のないまま試合は終了した。
判定は一人がジャクソンを支持して1-0 (29-27, 28-28, 28-28)のドローに。マカシュビリとしては、減点が響いて勝利が取り上げられる形となってしまった。
ライト級 5分3ラウンド
トニー・マーティン vs. フェリペ・オリビエリ
以前にパンクラスにて寝業師のABをTKOに下したこともあるブラジル人ファイター、オリビエリがオクタゴンデビュー。現在UFCで1勝3敗のマーティンと相見えることとなった。
1ラウンド、オーソドックスで向かい合う両者。オリビエリが強烈な右ローが数発ヒットさせると、組み付いたマーティンは高々と抱え上げてテイクダウン。しかしオリビエリはすぐに立ち上がる。やがてレフェリーのブレイクによって離れると、オリビエリはさらに強烈な右ロー。左足を効かされたマーティンは組み付いてテイクダウンを狙うが、オリビエリはこらえてエルボーを落としてゆく。その後も組み付きに行くマーティンを、オリビエリが凌いで打撃を入れる展開が続いた。
2ラウンド。距離を詰めようとするマーティンにまた右ローを入れたオリビエリは、さらにカウンターの左ジャブも当ててゆく。すると、リーチに勝るマーティンは、テイクダウン狙いから打撃勝負に作戦を変えて鋭い右ストレートをヒット。お互い有効打を交換し合う展開となった。そのうちマーティンのワンツーがクリーンヒット。ぐらついたオリビエリは組み付いてピンチを凌いだものの、試合の流れはマーティンに傾いていった。
勝負の3ラウンド。再びオリビエリが強烈な右ローをヒットして打撃戦で優位に立つ。対するマーティンは組み付くことに成功すると、足を払ってテイクダウンに成功! マーティンは立ち上がろうとしたオリビエリのバックに付くと、そのままチョークに。喉元に腕を食い込ませられながらもギリギリまでこらえたオリビエリだが、タップの仕草を見せる寸前に失神。3分2秒のことだった。
打撃とテイクダウンを臨機応変に使い分け、見事な逆転勝ちを収めたマーティンは
「1ラウンドの途中からテイクダウンを防がれたから、2ラウンドは打撃で勝負して打ち勝つことができたんだ。3ラウンドは向こうが疲れていることが分かっていた。だからテイクダウンに行ってチョークを極めることができた。僕は前回彼のトレーニングパートナーのレオ・サントスに負けたから、これでお返しが出来たよ」
と語った。