UFC史上に残る10大「遺恨マッチ」を振り返ってみよう。
今シーズンのUFCは、遺恨マッチの1年と言っても過言ではないだろう。今季は、単なる技量を競う試合に留まらない、因縁のライバル間の試合が多く予定されている。アンデウソン・シウバとチェール・ソネンの一戦に始まり、長い間待ち望まれてきたジョン・ジョーンズとラシャド・エヴァンスによるライトヘビー級のチャンピオンシップなどだ。これらの対戦を前に、UFC史上に残る10大「遺恨マッチ」を振り返ってみよう。
第10位:マーカス・デイヴィス VS ダン・ハーディー:UFC 99
両者の対立は、「アイルランドの手榴弾」とあだ名されるアイルランド系アメリカ人のデイヴィスが、ハーディーと同じイングランド人選手3人を立て続けに破ったことから始まった。ハーディーはデイヴィスのことを「偽アイルランド人」となじって挑発。両者の対戦では、僅差の判定の末にハーディーが勝利。デイヴィスは再戦を熱望しているが、実現には至っていない。
第9位:マイケル・ビスピン VS ホルヘ・リベラ:UFC 127
リベラ陣営による過度な挑発に端を発したこの対立。UFCでの決戦では、怒りを爆発させたビスピンが違法なひざ蹴りを含む猛攻を展開しTKO勝ち。試合後、ビスピンはマット上に唾を吐き、リベラ側セコンドに中指を突き立て、リベラには謝罪を要求した。
第8位:クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン VS ラシャド・エヴァンス:UFC 114
TUF10でコーチを務めた両者は、シーズン中から舌戦を展開。終了後にはコーチ対決が予定されていたが、俳優も務めるランペイジは映画「特攻野郎Aチーム」の出演を優先し、対戦を拒否。その後、UFC114で対決を果たし、0対3で判定負けを喫した。
第7位:ジョルジュ・サンピエール VS マット・セラ:UFC 83
UFC69でセラにウェルター級王座を奪われたサンピエール。王座をかけた両者の再戦は、サンピエールの地元モントリオールで最多観客数(当時)を集めて行なわれた。試合は終始サンピエールが圧倒。グラウンドでのひざ蹴りにより、TKO勝ちを果たした。これ以降、6度連続でタイトル防衛に成功している。
第6位:ドミニク・クルーズ VS ユライア・フェイバー:UFC 132
単純に、この2人は互いのことが嫌いなのだ。WEC26でフェイバーが勝利して以降続くこの2人の因縁だが、クルーズは長年リベンジを望み、互いに、インタビュー、会見、TWITTER、ありとあらゆる媒体を通して口論を繰り返した。昨年6月の再戦ではクルーズが雪辱を果たしたが、ともに1勝1敗では満足しておらず、TUFのコーチを務める両者の3度目の対戦が今夏に予定されている。
第5位:ジョルジュ・サンピエール VS BJ・ペン:UFC 94
ライト級王者のBJ・ペンが、ウェルター級王座に挑んだこの一戦。両者の対決は2006年のUFC58以来であったが、確執は予想以上に大きなものとなった。ペン陣営は、サンピエールが試合中にワセリンを体に塗っていると主張。この液体は主催者側により没収されたものの、ペンが敗戦。ペン側が試合の不当性を提訴する事件に発展した。
第4位:アンデウソン・シウバ VS チェール・ソネン:UFC 117
シウバのもつミドル級王座に挑んだソネンは、得意の舌戦でシウバを圧倒。迎えた対戦でも、4Rまで優勢に進め、タイトル目前かと思われたが、5R終了まであと2分のところで腕ひしぎ三角固めを受け一本負けを喫した。これ以降、ソネンは事あるごとにシウバを挑発。ビスピンを1月に破ったことで、今夏の再戦の権利を得ることとなった。
第3位:ケン・シャムロック VS ホイス・グレイシー:UFC 5
両者は、1993年のUFCの第1回大会で初対決。わずか57秒でグレイシーがチョークスリーパーを決め勝利し、優勝を果たした。その両者の再戦は、早くも第5回大会で実現。この一戦は空前の盛り上がりを見せ、36分の激闘の末、ドローに終わった。
第2位:ブロック・レスナー VS フランク・ミア:UFC 100
レスナーは、UFCデビュー戦でミアと対戦し敗戦。しかし、当時のUFC経験不足、テイクダウンをとったにも関わらず立つよう命じた審判の疑惑の判定を主張し、再戦を熱望していた。両者はヘビー級王座をかけてUFC100でついに再戦。2RでTKO勝ちし、雪辱を果たした。その後もファンや関係者の間で3度目のリベンジマッチが噂されていたが、レスナ―の引退により再戦は立ち消えとなった。
第1位:ケン・シャムロック VS ティト・オーティズ:UFC40、UFC61、オーティズVSシャムロック最終章
UFC18、19に参戦したオーティズは、シャムロックが所属するライオンズ・デンの2選手を立て続けに撃破。その後、シャムロック陣営を挑発したことから因縁が始まった。その後、両者はUFC40で初対決しオーティズが3R終了時 TKO勝ち。ともにTUFのコーチを務め、UFC61で再戦を果たすが、1分18秒で再びオーティズがTKO勝ちした。しかし、シャムロックはこの判定が早すぎたと不満を展開。わずか3カ月後に「オーティズVSシャムロック~最終章」と名うった再戦が組まれる異例の事態となった。結果は、再び1RでのオーティズのTKO勝ち。2度再戦を挑んだシャムロックだったが、雪辱を果たすことはできなかった。