
日曜、ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで行われたTUFシーズン21ファイナルにて、カマル・ウスマンがアメリカン・トップ・チームのヘイダー・ハッサンから2ラウンド一本勝ちを収め、南フロリダに拠点を置くチーム同士の争いにおいてブラックジリアンズに最終的勝利と30万ドルの賞金をもたらした。
「長い道のりだったよ。この時のためにずっと頑張って来たんだ。僕のマネジャー(グレン・ロビンソン)も、僕のことを信じてくれたんだ」とウスマンは語った。「彼が僕を信じて、チームを代表する立場を与えてくれて嬉しいよ。僕ならできると分かっていたんだ。」
試合開始1分で、予想通りにテイクダウンを奪ったウスマン。しかしハッサンもすぐに立ち上がる。しかし有効打を当てられないまままたしてもテイクダウンを許してしまう。パウンドからバックを奪ったウスマンらラウンドを支配した。
2ラウンド、調子が上がってきたハッサンの打撃がヒット。ぐらつかされたウスマンだが、再びテイクダウンを奪うと肩固めに。逃げようとしたハッサンだが、1分19秒でタップを余儀なくされた。
この勝利で6勝1敗となったウスマンは、ハーレイ・ダビットソンのバイクも獲得した。ハッサンは6勝2敗となった。
なお、アメリカン・トップ・チームはTUF21において20万ドルの価値のある通常タイトルを獲得した。
グレイヴス vs. ルケ
デイナ・ホワイト代表がこの日のファイナルに選んだウェルター級戦にて、アメリカン・トップ・チームのマイケル・グレイヴスがブラックジリアンズのヴィンセンチ・ルケを判定3−0(三者とも29−28)で倒した。
1ラウンド、すぐにテイクダウンを奪ったグレイヴスは強烈な肘を落としてゆく。ルケもスタンドに戻って打撃で反撃するが、そのたびにグレイヴスにテイクダウンを奪われた。2ラウンドも同様にグレイブスが支配した。
3ラウンド、グレイヴスのテイクダウンをルケはチョークでカウンター。しかし極め切れないまま、グレイヴスにフェンスに押し付けられてしまった。
これでグレイヴスは5戦全勝、ルケは7勝5敗1分となった。
マスヴィダル vs. フェレイラ
ライト級の元コンテンダーのホルヘ・マスヴィダルがTUFブラジル覇者のセザール・フェレイラから1ラウンドKO勝利し、ウェルター級復帰戦を飾った。
「最高の気分だぜ」とマスヴィダルは語った。「僕はこの階級の方が、断然スピードとエネルギーを持てる。ウェイトカットも楽しめたよ。少し相手との体格差はあるけど、ハートでカヴァーできるから問題ない。今回ほど長い時間、背中を付けさせられたことはないと思うけど、それでも逆襲して勝つことができたよ。この階級でも力を見せることができたし、次はトップ10n選手とやりたいね。マット・ブラウンかキム・ドンヒョンと日本で闘いたいね。日本には僕のファンが多いし、いい試合を見せられると思うよ。」
1ラウンド、フェレイラは強烈な蹴りからテイクダウンに成功。しかしこれがマスヴィダルを起こしてしまったようだ。フェレイラは体格差を活かしてマスヴィダルをフェンスに押し付けようとするが、マスヴィダルは強烈な左の肘と右を炸裂。倒れたフェレイラにラッシュをかけて4分22秒で試合を決めた。
マスヴィダルはこれで29勝9敗に、今回ウェルター級に階級を落としたフェレイラは9勝5敗となった。
ウォーターソン vs. マガナ
カラテ・ホッティことウォーターソンが、待望のUFCデビュー戦において、打撃だけでないことを見せつけた。この日のストロー級戦において、MMAの全ての側面で力を発揮したウォーターソンは、アンジェラ・マガナから3ラウンド一本勝ちを収めたのだ。これでウォーターソンは13勝4敗、マガナは11勝8敗となった。
1ラウンド、クリンチの攻防に持ち込もうとしたマガナだが、ウォーターソンは投げを決めてグラウンドで攻めてゆく。マガナも腕を取りかけるが、エスケープしたウォーターソンは再びテイクダウン。逆に腕十字を極めかけた。
2ラウンド、打撃で攻め立てたウォーターソンはまたしてもテイクダウン。全インヴィクタFC王者のウォーターソンは、腕狙いからマウントを奪い、パウンドで圧倒した。
3ラウンドもウォーターソンの一方的な攻勢が続く。強烈な蹴りを効かせた後にテイクダウンを奪うと。バックを奪ってパウンド。さらにチョークにつなげて2分38秒で勝利を得た。
「最初のラウンドは、はじめてのオクタゴンで緊張してしまった」とウォーターソンは語った。「でも2ラウンドにはそれはなくなって、3ラウンドにやっと自分のリズムが取れた。1ラウンドにサブミッションを狙われて目が覚めて、自分が闘っているってことに気付けたんだと思う。その後は大丈夫だった。長い時間彼女の動きや癖を研究してきたから、驚かされることもなかった。最初に狙われた腕十字はそこまで危なくなかった。肘が抜けていたから痛みもなかったし。ただちょっと良くない体勢だっただけ。次の試合のことを考える前に、この勝利を喜びたい。デビュー戦でいい試合ができて嬉しいし、UFCが用意するどんな相手とも闘うつもり。」
デ・ラ・トアー vs. ブランコ
フェザー級の有望株、マイク・デ・ラ・トアーはレフェリーのイーブス・ラヴィーンによる試合終了の判定には納得できていなかった。しかし、ベネズエラのマキシモ・ブランコに敗れたという記録が変わることはなかった。これでブランコは3連勝を飾った。
試合は一瞬で終わった。お互いに秒殺を目指して前に出た両者だが、それをものにしたのはブランコの方だった。ブランコが右を当ててデ・ラ・トアーをダウンさせると、ラビーンはすぐに試合をストップ。しかしその時、デ・ラ・トアーはブランコの足を掴んでテイクダウンを試みていたところだった。試合時間は16秒、UFCフェザー級史上3番目に早いフィニッシュとなった。
「次の試合では最短試合記録を更新したいね」とブランコは語った。「次は4秒で仕留めるよ。今回のキャンプではレスリングを強化してきたんだ。向こうがストライカーだと知っていたから、それに対するカウンターとしてね。僕はコナー・マクレガーと闘いたい。最強の男達と闘いたいんだ。自分より格下と闘うのはもういいよ」
「あのストップは早すぎるよ」とデ・ラ・トアーは語った。「それ以外何と言えばいいのか分からない。止めるのが早すぎるよ。前回もああやってダメージを受けたけど試合は続行された。レフェリーは今回、闘うチャンスすらくれなかった。今は本当に動揺しているよ。
今回148.5パウンドで計量を失敗したブランコはこれで12勝6敗1分に、デ・ラ・トアーは13勝5敗1ノーコンテストとなった。