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ワインランドの右炸裂! サエンツに3RTKO勝ち

日本時間7月24日(日)、アメリカ・イリノイ州シカゴにあるユナイテッド・センターで行われたUFC ファイトナイト・シカゴのプレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。

バンタム級 5分3ラウンド 
フランキー・サエンツ vs. エディ・ワインランド




UFC 登場後3連勝を記録したサエンツは、昨年12月には長年この階級でトップコンテンダーの座にいるユライア・フェイバーと対戦。健闘するも0-3の判定負けを喫している。現在ランキング12位。対するワインランドも昨年7月、ブライアン・キャラウェイに判定0-3で敗れて以来の登場で、現在ランキングは15位だ。

1ラウンド。両拳を胸の高さに置く独特の構えから距離を詰めてくるワインランドに対して、右からのインローを連打するサエンツ。やがて両者の距離が詰まったところで、ワインランドの右フックがヒットしてサエンツが膝を付く。

さらに距離を詰めるワインランドに対し、サエンツはカウンターのテイクダウンに成功。 上からパウンドを放つサエンツは、やがて担いでのパス狙いからバック。ここで激しい1ラウンドが終了した。

2ラウンド。1ラウンドと同様にパンチでプレッシャーをかけてくるワインランドに対し、サエンツは回りながらローや右ストレートでカウンターを狙う。お互いのパンチが交錯する中、ワインランドの圧力に押されてサエンツが体勢を崩す場面が何度か見られた。

3ラウンドもスタンドの攻防が続く。やがて前に出たサエンツに対し、ワインランドの右ストレートがヒット! 崩れ落ちたサエンツはなんとか立ち上がろうとするが、そこにワインランドはさらに右の強打を連打でヒット。すると1分54秒でレフェリーが試合をストップした。

見事なKO劇を見せたワインランドは「あのパンチはコーチといつも練習していたものだ。みんな知っている通り、僕はKOパワーを持っているんだ」と語った。


フェザー級 5分3ラウンド 
ダレン・エルキンス vs. ゴドフレッド・ペペイ




執拗に組み付いて上から相手を削ってゆくグラインディング戦法を身上とするエルキンスは、ここのところUFC2連勝中。対するペペイは、瞬発力を活かした派手な打撃や極めを得意とする。昨年3月以来のオクタゴン登場となるが、これまで3連勝中だ。

1ラウンド。いきなり上段後ろ廻し蹴りを見せたペペイは、さらに大振りなフックから組み付くと、首相撲から顔面に膝。さらに左のハイを放つが、それに合わせて距離を詰めたエルキンスがテイクダウンに成功。ガードを取ったペペイは、すぐに身体を起こしてキムラロックのグリップを作ると、そのまま体勢を入れ替えてマウント奪取!

すぐにスクランブルするエルキンスだが、ペペイは上をキープ。バタフライガードを取るエルキンスに強烈なパウンドを一発落とすと、さらにパスを仕掛けてゆく。ここでエルキンスは下から足を搦めてのヒール狙い。逃れようとしたペペイの動きに合わせて立ち上がると組み付いてのテイクダウンに。ここでペペイは跳び三角締めを狙うように自らガードを取った。

エルキンスは背筋を伸ばすと、ペペイの下からの仕掛けを潰しながらパウンドを当ててゆく。やがて背中を見せて立ち上がることに成功したペペイは、エルキンスの腕をアームロックの体勢に捕らえるが、エルキンスは振りほどいて再びテイクダウン。ペペイのガードの上からさらにパウンドを落としていった。

2ラウンド。再びペペイは豪快な右の上段後ろ廻し蹴り。それを顔で受けながら前に出て押し倒すエルキンスだが、ペペイはそこに足を搦めてのヒール狙い。50/50の体勢に足を搦められたエルキンスは、立ち上がろうとするがそこでペペイのヒジを顔面にもらってしまう。

ならばとばかりにエルキンスがスピンして逃れようとしたところで、ペペイは背後から膝固めでプレッシャーをかけると、上を奪取。それをエルキンスが突き放すと、ペペイはグラウンド状態のエルキンスに顔面に膝を当ててしまい、レフェリーに減点1をもらってしまう。

再開後右ストレートを当てるペペイだが、やがてエルキンスがダブルレッグでテイクダウンに成功。ペペイのガードの上からパウンドを当ててゆく。ペペイは足で距離を取ろうとするが、エルキンスは前傾でプレッシャーをかけて許さず。ペペイの下からの三角やキムラ狙いを潰してはパウンドを当ててゆく。ペペイも下からヒジを振るって対抗。ガードの上下から激しい打撃の攻防が続いた。

3ラウンド。「ガードに引き込むな。上を取ってフィニッシュしろ」というセコンドの指示を受けたペペイだが、エルキンスに蹴り足を取られるとまたしても自らガードへ。下から肘を放つが、エルキンスも上から激しくパウンドを落としてゆく。やがてペペイは足を使って距離を取って立つことに成功した。

スタンドで跳び膝を狙ったペペイは、エルキンスがタックルに来るとまたしても自らガードに。上からのパウンドでペペイを削ってゆくエルキンスに対し、疲弊したペペイは距離を取って体勢を変えることができないまま試合は終了した。

激闘の結果は3-0(29-27、29-27、30-26)でエルキンスに。豪快なペペイの攻撃を、得意のグラインディング戦法で封じての快勝だった。


ウェルター級 5分3ラウンド 
カマル・ウスマン vs. アレクサンダー・ヤコブレフ




TUFシーズン21「ATT vsブラックジリアンズ」の覇者ウスマンは、強力なレスリング力を活かして昨年7月のオクタゴンデビュー以来2連勝中。対するロシア出身のヤコブレフも、ここのところ2連勝と好調だ。

1ラウンド。パンチで前に出て組み付いたウスマンは、右を指して投げを放ちヤコブレフを崩すと、背後に回りにゆく。対するヤコブレフがケージを掴んでしまうと、レフェリーはここでヤコブレフに減点1 を宣告し、同じ状態から試合を再開した。

その後も背後から差してプレッシャーをかけ続けたウスマンは、やがてヤコブレフの体勢を倒して上に。そのままケージ際でパウンドを放つなか1ラウンドを終えた。

2ラウンド。オーソドックスからパンチで距離を詰めようとするウスマンに対し、ヤコブレフはサウスポーから左ミドルをヒット。やがてウスマンは組み付くことに成功すると、1ラウンドと同様に差して背後に回り、ケージ際でヤコブレフの体勢を崩して上に。ハーフガードで抑え込み、ヒジを顔面に落としてゆくウスマン。

やがて下から足を搦めてのヒールを狙うヤコブレフだが、ウスマンはスピンして逃れると上をキープ。上四方の体勢で抑えてさらにパウンドを当てていった。

3ラウンド。セコンドにフィニッシュを狙えと言われたウスマンは、パンチで前に出て組み付き、前ラウンド同様に指して圧力をかけてテイクダウンに成功。そのままハーフで抑え込んだウスマンは、肩固め狙いから足をぬいてサイドに。

スクランブルから立ち上がったヤコブレフだが、ウスマンはすぐに両差しから倒すと、マウントに。ヤコブレフの胸に座って強烈なヒジを繰り出してゆく。なんとか身体を捻って逃れようとするヤコブレフだが、ウスマンは上をキープ。立ち上がったヤコブレフを背後から引きずり倒すように再びグラウンドに引きずり込んだウスマンは、またしてもマウントを奪取。圧倒的優勢のまま試合を終えた。

判定は3-0(三者とも30-25)でウスマンに。レスリング力で終始圧倒してオクタゴン3連勝を飾った。


ライト級 5分3ラウンド 
ミシェル・プラゼレス vs. J.C.コットレル




ブラジルのプラゼレスは、今のところUFCで3勝2敗。前回はヴォウミール・ラザロに判定2-1で勝利している。対するコットレルは、これがオクタゴンデビュー。これまでの戦績は17勝3 敗、ここまで6連勝中だ。

1ラウンド。オクタゴン中央を取り距離を詰める豆タンク体型のプラゼレスは、コットレルの蹴り足を掴んでテイクダウンに成功。巻き込みでコットレルが体勢を入れ替えると、プラゼレスはすかさずオモプラッタに! コットレルがスピンして逃れようとしたところでプラゼレスは腕十字を仕掛け、コットレルが腕を抜くと、プラゼレスはすかさず上の体勢を奪った。

そのままハーフで胸を合わせて低く抑え込んだプラゼレスは、やがて足を抜いてサイドに。さらにノースサウスチョークを狙うが、コットレルが守るなかでラウンドが終了した。

2ラウンド。プラゼレスは、コットレルがパンチで飛び込んで来るのにタックルを合わせてテイクダウン。しかしコットレルは背中を向けて立ち上がり、やがて正対に成功。しかしスタンドに戻ると、プラゼレスはコットレルの蹴りに合わせて再びテイクダウン。しかしコットレルは同じように立ち上がって、離れてみせる。

スタンドに戻ると、プラゼレスはまたしてもコットレルのパンチに合わせてテイクダウン。今度はガードの上から抑えてパウンドを放つが、コットレルは立ち上がる。ラウンド終盤、プラゼデスはまたしても蹴りに合わせたテイクダウンを決め、コットレルに尻餅を付かせた状態でラウンド終了まで上をキープした。

インターバル中、「もう蹴るな、パンチを当てていけ」というセコンドの指示に対して、コットレルは「やろうとしているんだけど、12日しか準備ができなかったからスタミナが……」と弱気の言葉を返した。

3ラウンド。パンチを放つコットレルに対し、プラゼレスはワンツーから強烈な左ミドルを当てる。さらに前に出てパンチを当てるプラゼレスがテイクダウン。しかしコットレルは立ち上がって振りほどく。

スタンドに戻ると、前に出るプラゼレスの上下のパンチが当たる。両者疲労の色が濃くなり、パンチが荒くなるなか、プラゼデスはカウンターのジャブやストレートをヒット。終盤は両者ともに有効打を当てられないまま試合が終了した。

判定は3-0 (30-26、30-27、30-27)で、終始テイクダウンを奪い、後半はスタンドでも優勢に試合を進めたプラゼレスに上がった。