日本時間12月31日(土)、 アメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるT-Mobileアリーナで行われたUFC 207におけるメインイベントのUFC女子バンタム級タイトルマッチ、アマンダ・ヌネス対ロンダ・ラウジーの試合レポート。
【メインイベント】 UFC女子バンタム級タイトルマッチ 5分5ラウンド アマンダ・ヌネス vs. ロンダ・ラウジー 強烈な打撃を持つブラジルのヌネスは、今年7月にミーシャ・テイトを1ラウンドにチョークで仕留めて新王座に就いており、今回初防衛を迎える。 その相手は、元王者にして女子MMA というジャンルをメインストリームに押し上げた第一人者のラウジー。この稀代のスーパースターは、約一年前にホリー・ホルムのハイに沈みまさかの王座転落。一年の休息を経て今回、世界が注目する復帰戦においてタイトル奪回を狙う。 1ラウンド、オーソドックスに構えた両者。やや動きの固いラウジーに対し、リーチに勝るヌネスは閃光の如きジャブを飛ばし、さらに強烈な右ストレートをヒット! ラウジーは被弾しながらも組み付こうとするが、ヌネスは振りほどく。さらにヌネスは距離を詰めると、鋭いジャブから伸びのある右ストレート! まともに貰ってふらつくラウジーに、さらに面白いように左右の拳を当ててゆく。なんとか組んで首を取りにゆくラウジーだが、ヌネスは振りほどいてさらに右! 左! 右!と強烈なパンチを一方的にヒット。 金網際で打たれるがままになったラウジーの膝が崩れかかるのを見て、レフェリーが試合をストップ。僅か48秒の出来事だった。 衝撃的な強さで初防衛に成功したヌネスは、歓喜を爆発させながら「私はものすごくハードな練習をしてきた。そしてアメリカントップチームの皆のサポートのおかげで、すごい選手になることができた。今日、入場する時に、チームで今日は私が輝く時だって話をしたの。ロンダ・ラウジーは偉大な功績を残してきた選手で、感謝している。でも今は私の時代。みんな、私、アマンダ・ヌネスがチャンピオンなのよ! (試合前に注目が全てラウジーに集まっていたことは)全然問題なかった。この試合が決まった時から、そうなるのは分かっていたから準備ができていたし、勝てることも分かっていた。私がこの地球上でナンバーワンよ! ロンダは引退して映画にでも行けばいい。もうお金も十分持っているんだし。この階級には私がいる。もうロンダのことは忘れていいわ!」と語った。