メインコンテンツに移動
/themes/custom/ufc/assets/img/default-hero.jpg

王者ディラシャウ、5ラウンドにソトを仕留める

UFC 177のメインイベントの結果は以下の通り...。

Josh Hedges/Zuffa LLC

5月にヘナン・バラオを撃破し、2014年最大の番狂わせを起こしたT.J. ディラシャウにとって、カリフォルニア州サクラメントのスリープトレイン・アリーナでの一戦は自身が史上最大の番狂わせの犠牲者となり得る一戦だった。しかしUFCバンタム級王者ディラシャウは急遽タイトル挑戦者となったジョー・ソトを5ラウンドにノックアウトで撃破し、このぎくしゃくとした状況を最高の形で乗り切り保持する王座の防衛に成功した。

今回の一戦がどれほど混沌とし、どれほど急なオファーだったか...?ソトは今週土曜日(日本時間翌日曜日、つまり本日)にUFCデビュー戦を迎え、アンソニー・バーチャックと対戦する事が予定されていた。しかし彼は金曜の午後(つまり昨日)にバラオが減量中に倒れた後、ディラシャウとの対戦のオファーの電話を受けた。両ファイターにとってこれは簡単な事ではなかったが、彼らはともに対戦を受諾し、会場に訪れたファン達にスリリングな闘いを披露したのだ。

結果としてソトのロッキーさながらのシンデレラ・ストーリーをディラシャウは粉砕した訳だが、ディラシャウはこの一戦でその王者としての在位期間を堅実に滑り出したとも言える。

ディラシャウは試合が開始されるとスタンスを左右に入れ替え、様々な角度からソトを崩しにかかった。一発のローキックがソトのバランスを崩し、その後ソトのローキックを捕まえた王者は攻防をグラウンドに持ち込んだ。ソトは落ち着いてその窮地を脱し、それどころか試合をひっくり返し得る右のパンチで反撃し、ラウンド終盤にはこの一戦を緊張感のある一進一退の攻防へと持ち込んだ。

2ラウンドが始まっても1ラウンド終盤の様な打撃戦が展開され、至近距離ではソトがその攻防を制していた。しかし一旦ディラシャウが距離をとると、王者のスピードと多彩な角度からの攻撃はソトを苦しめ、豊富な手数を放つ戦略は見事に功を奏した。

3ラウンドに入るとソトの打撃がディラシャウの右頬を切り裂き流血を誘ったが、王者もソトの鼻から出血を誘い、サクラメントのディラシャウはその圧倒的な手数で試合の主導権を握っていた。3分が経過した辺りでディラシャウがこの試合で初めてとなるテイクダウンに成功したが、両者はほとんど即座に立ち上がった。残り時間1分、ソトが一気に突進し勝負をかけディラシャウが連打の嵐を返したところでラウンドが終了した。

第4ラウンドもほぼ同じ展開が繰り返されたが、このラウンドの残り1分にディラシャウがグラウンド&パウンドでソトを攻め立てるシーンが見られ、このラウンドも王者が獲得した事は明らかだった。

最終ラウンドに入り、テイクダウンに飛び込むソトだったが、王者はこれを跳ね返し、多彩なコンビネーションでそのツケを払わせた。これまでの闘い方を繰り返せば、勝利は時間の問題と思われたがディラシャウは判定決着は望んでいなかった。突如右のハイキックがソトの頭部を捉えると、一瞬棒立ちになったソトはぐにゃりとマットに崩れ落ちた。ディラシャウはすぐに追い打ちのパウンドの為に飛び込むと、レフリーのジョン・マッカーシーが両者の間に割って入り試合の終了を宣告。時間は5ラウンド2分20秒の出来事だった。

この勝利で28歳のディラシャウの戦績は12勝2敗に、27歳のソトの戦績は15勝3敗となった。4ラウンド終了時、全てのジャッジが40−36でディラシャウの優勢と採点していた。