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無敗のペリーが英国襲来、ロバーツをKO!

日本時間2016年10月9日(日)に英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで開催されたUFC 204プレリミナリーファイト前半戦の試合レポート。

ウェルター級 5分3ラウンド
ダニー・ロバーツ vs. マイク・ペリー


MANCHESTER, ENGLAND - OCT. 08: (L-R) <a href='../fighter/mike-perry'>Mike Perry</a> knees <a href='../fighter/danny-roberts'>Danny Roberts</a> of England in their welterweight bout during the UFC 204 Fight Night at the Manchester Evening News Arena. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)

日本時間2016年10月9日(日)に英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで開催されたUFC 204プレリミナリーファイト前半戦のフューチャーバウトでは無敗のウェルター級、米国のマイク・ペリーと同級の英国ファイター、ダニー・ロバーツの対戦が実現した。ペリーの豪腕とロバーツの精度の高い打撃が交錯した本戦は、戦前の予想に違わぬ激闘となった。勝敗の行方はジャッジの手に委ねられるかと思われた矢先にペリーの右がロバーツを捉えると、残り時間20秒でのKO決着という劇的な結末を迎えた。

地元英国の英雄をそのファンの眼前で粉砕し、その無敗&連続フィニッシュ記録を9と伸ばした新鋭ペリーの勢いは留まることを知らないようだ。一方、母国の大声援をその背に、好勝負を演じたロバーツだったが、その戦績は13勝2敗となった。

試合が始まると得意の右を生かすべく、すぐにひたひたと距離を詰めたペリー。ロバーツはしなるような左右とキック、そしてコンパクトな左右のパンチを用いてこれを向かい打つが、ペリーは一向に下がらない。ガードの低いペリーの顔面を時折ロバーツのパンチが捉えるが、ペリーは意に介さない。残り時間2分少々でペリーが左右のコンビネーションでロバーツの頭を下げるとヒザを突き上げる! これを被弾したロバーツがダメージからの回復を図るためにタックルに飛び込むと、ペリーは容易くそのバックに回り込む。残り時間1分、立ち上がったロバーツがポイントを挽回するべく手数を増やすが、ペリーに距離を詰められ左右に続くヒザを被弾、マットに崩れ落ちたところをブザーに救われた。

乱打戦は避けたいロバーツは重たいインローとコンパクトなパンチを豊富に繰り出すが、ペリーはガードもあげずに距離を詰め続ける。度々ロバーツの打撃がペリーを捉えるが、距離が詰まるとペリーはその都度乱打戦を制し、そのパンチの破壊力を見せつけるが、残り時間1分30秒、ロバーツの左ストレートが 立て続けにペリーの顔面を捉えると、この試合で初めてペリーが下がる姿を見せる。ロバーツがさらに左を命中させ、一気に前に出るとペリーはこれを猛烈な右ヒジで迎え撃ち、続くロバーツのタックルを潰すとその背後からチョークを奪う中、第2ラウンドを終えた。

最終ラウンドに入っても手数の落ちない両者。ロバーツは伸びのあるワンツーと強烈なインローを主軸に手数を稼ぐがペリーは下がらない。相手の右を無数に被弾しながらも、ペリーはスウェーとダッキングで距離を詰め、何度もロバーツを金網際に釘付けにする。残り時間1分、金網まで下がったロバーツが前に出ようとすると、ペリーの右アッパーが突き上げる! ふらつくロバーツを首相撲に捉えたペリーは右ヒザ、そして右ストレートで相手の顔面を撃ち抜くと、ロバーツはマットにぐにゃりと崩れ落ちた。即座に追い討のパウンドを落とすペリーとロバーツの間に、レフェリーのマーク・ゴダードが割って入り、3ラウンド4分40秒にKOによる試合の終了を宣告した。


ライト級 5分3ラウンド
レオナルド・サントス vs. アドリアーノ・マルチンス




オーソドックスに構えたサントスがリーチのあるジャブとキックを生かして丁寧に距離を測る。ラウンド中盤が過ぎるとマルチンスがじりじりと圧力を強め始めるが、サントスは相手の左ストレートに強烈な右のヒザを合わせると、再び前に出始め両者は中央で激しく主導権を奪い合う。時折飛び込みを見せるマルチンスだが、サントスはうまく左に回り込む。

2ラウンドに入ると、マルチンスは豊富にローキックを蹴って、手数を増やしにかかる。中盤過ぎにサントスのダブルジャブからハイキックが会場からどよめきを引き出すが、マルチンスはしっかりとこれをブロック。インローで度々サントスのバランスを崩す。

第3ラウンド残り3分少々で、マルチンスのパンチに合わせてサントスがこの試合初めて両足タックルのそぶりを見せるが、無理はせずにすぐに攻防でのスタンドを再開する。残り時間2分30秒、距離を取りながら周り続けるサントスにマルチンスが強引に距離を詰めにかっかるが、サントスの足は止まらない。残り時間30秒、マルチンスが一気に手数を増やしながら距離を詰め、サントスはそのほとんどをしっかりとブロック、またはフットワークでかわしていたが、やや印象の悪い形で試合を終えた。

ジャッジは29-28、28-29、そして29-28でレオナルド・サントスを勝者として支持。ブラジル人対決を制して11連勝、16勝4敗1分と戦績を伸ばしたサントスはマイケル・キエーザに対戦要求を突きつけた。一方、対戦相手のアドリアーノ・マルチンスは28勝8敗と戦績を落とした。