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新しく生まれ変わったトレバー・スミス

 



新たに成長した“ホットソース”ことトレバー・スミスをどう呼ぶべきだろうか?

ジ・アルティメット・ファイター・フィナーレ:アメリカン・トップチームvsブラックジリアンズで、ベテランのダン・ミラーを圧倒的な試合内容で下したミドル級のスミス。30対25、30対26、30対25というスコアでユナニマス判定勝利を挙げたスミスにとってミラー戦の白星は今後の飛躍を表すものとなった。

「初めて完璧な体調でキャンプ終えることができた。それが自分の役目だと思っているし、あの時は誰が相手であろうと倒せる自信があった。万全の体調だったし、作戦を少し変えたのもあった。体もデカくなっていて、力も強くなっていた。体調が良い時は、相手を疲れさせることができる。戦略は、相手をフェンスまで追いやり、相手が疲れ果てたのを見計らってグラウンドで倒すことだった」

現在35歳のスミスは、ここ7年半をMMAのプロファイターとして過ごした。戦うことに対する姿勢が変わったスミスはファイターとして成長を見せている。ミラー戦の勝利で成績を13勝6敗に伸ばしただけでなく、元NCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1に所属するアイオワ州立大学で活躍したレスラーとしての本領をミドル級全体に知らしめた。スミスは勝ち続けるだけでなく、自分の今までのファイターとしてのイメージを払拭(ふっしょく)することが狙いだと語る。

「ダン・ミラーは復帰戦の相手がオレで残念だったな。オレの昔の試合を見た人たちと同じように、ミラーもある程度はオレがどんな試合をするか予想できていたはずだ。すぐ疲れてしまい、思うように動けなくなると考えていたんじゃないかな。残念ながら、ミラーが戦ったのは今までのトレバー・スミスではない。もはや別人と戦ったと言ってもいいくらいだ。UFCにも、ファンにも期待してもらえるファイターになりたいんだ」

そう話すスミスの新しい志は、カイオ・マガリャエスを相手に喫した31秒KO負けがもたらしたものだった。スミス自身も「どん底」をついたと試合後に述べている。ワシントン州出身のスミスは試合後、トレバー・ラリー(コーチ)率いるアリゾナ・コンバット・スポーツでトレーニングを積むためにアリゾナ州テンピを拠点にしている。クリフォード・スタークス、マシュー・フリンク、ブラジリアン柔術黒帯のスティーブ・ローゼンバーグなど、多数のプロに囲まれてトレーニングすることでスミスは再び戦うことに楽しみを覚えたという。

「一緒にトレーニングをしている人の影響も素晴らしいけど、それ以上にオレ自身が成長できている。自分が最強だと思っていた昔より視野が広がった。ターレス・レイチ? キャンプなしで戦っても問題ない。誰が相手でもいい。賢いトレーニングをして試合に臨むことが大切なんだ。時間をかけてトレーニングをすれば、試合は簡単にこなせる。つらいトレーニングに耐えれば試合が楽になるって言うけど、それは本当だ。走り込んだり、たくさんラウンドを重ねたりするのは重要なこと。それに加えて体だけじゃなくてメンタル面もしっかり鍛えないといけない。年を取るにつれてようやく理解できた」

日本時間8月7日(日)に行われるUFCファイトナイト・ソルトレイクシティでスミスは今回がUFCデビューとなる新人ジョセフ・ジリオッティと対決する。現在22歳のジリオッティはここまでプロとして7勝0敗の成績を誇り、7勝すべてをフィニッシュで終えている。ジリオッティはスミスのジムからわずか数分しか離れていないパワーMMA&フィットネスで練習に励む。スミスはジリオッティを相手に、変化と成長を遂げた姿を証明したいところだ。

「UFCはオレがキャンプを移動して、どれだけの実力をつけてきたのか、新人と対決させることで確かめたいんだろう。UFCに入ったばかりのファイターはハングリーだ。オレも勝つのが当たり前だと思わないし、相手が7勝0敗だっていうのも知っている。今までで一番手強い相手だと思って戦うつもりだ。ダン・ミラーみたいなベテランではないかもしれない。でも、UFCで活躍するために必死で戦ってくるはず。オレは自分が全力で戦えるように集中するだけ。良い試合ができると思う」