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“夜叉坊”こと石原、鮮烈KO勝利!

日本時間3月6日(日)、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたUFC196のアーリープレリム(前座試合前半戦)の結果は以下の通り。

ライト級 5分3ラウンド 
ディエゴ・サンチェス vs. ジム・ミラー


 



第1回TUFの優勝者サンチェスは、前回フェザー級デビュー戦でヒカルド・ラマスに惜敗。今回はライト級に戻しての仕切り直しとなる。

対するミラーも前回、マイケル・キエーザのチョークに屈しており、この試合はビッグネームのベテラン二人による生き残り戦と言えよう。

1ラウンド。試合開始と同時にオクタゴン中央に走っていったサンチェスは、そのままシングルレッグを仕掛けるとさらにパンチでラッシュを放つが、ミラーも凌いで離れる。その後サウスポーで構えた両者。独特のモーションのジャブやストレートで前に出るサンチェスに対し、ミラーは回りながら左ストレートでカウンターを狙う。やがて前に出たサンチェスがダブルレッグでテイクダウンに成功。金網に押し付けてミラーのガードワークを封じてパウンドを落としてゆき、優位な体勢でラウンドを終えた。

2ラウンド。プレッシャーをかけ続けるサンチェスは、ミラーがカウンターで放った左ミドルをキャッチしてテイクダウンに成功。金網際で抑え込まれかけたミラーだが、距離を作って立ち上がる。スタンドでミラーが左ハイを当てれば、サンチェスもすかさず打ち返して場内が盛り上がる。やがてサンチェスのタックルを切ったミラーはギロチンでがぶると、そのまま頭部にヒザを連打。それを振りほどいたサンチェスが前進してシングルレッグを狙うと、ミラーがそれを切って背後に回ったところでラウンドが終了した。

勝負の3ラウンド。前進をやめないサンチェスにミラーの左フックがヒット! それでも前に出るサンチェスも右を返す。サンチェスは時折テイクダウン狙いも交えるが、ミラーはディフェンス。どちらが優勢とも言えないまま残り1分に。ミラーは逆にテイクダウンを狙うが、サンチェスは振りほどく。残り20秒でパンチで前に出たミラーを、サンチェスはダブルレッグでテイクダウン。しかしミラーもすぐに立ち上がる。最後またしても前に出たサンチェスに対して、ミラーがカウンターの左フックを入れた所で試合が終了した。激闘を展開したベテラン二人が膝を付いて健闘を称え合うと、場内から大きな歓声が上がった。

1ラウンドはサンチェス。2ラウンドはミラー。3ラウンドは神のみぞ知る……といった感じの接戦の判定は、3-0 (三者とも29-28)でサンチェスに! テイクダウン&コントロールで1ラウンドを制し、その後も前に出続けて見事に勝利を掴んだサンチェスは、

「まずはジム・ミラーを称えたい。本当の男だ。みんなこの試合を楽しんでくれたら嬉しいね。僕がこれだけ長く戦えるのは、まず何よりキリストのおかげだ。そしてヨガなどで自分の体をケアしているからさ。僕には世界最高のコーチが付いている。ボディを打っていけば向こうのスピードが落ちてゆくと分かっていたよ」と語った。



ライト級 5分3ラウンド 
ジェイソン・サッゴ vs. ジャスティン・サラス




サラスはUFC3勝3敗だが、前戦を落としている。対するサッゴは14年にポール・フェルダーに敗れて以来のオクタゴン登場だ。



1ラウンド。サラスはサウスポー。サッゴはオーソドックスに構える。サラスはサッゴの蹴りの打ち終わりに合わせてテイクダウンを決めるが、ホイラー・グレイシー系列の柔術を学ぶサッゴは長い足を利してラバーガードを作ると、すかさずオモプラッタの形に入りそのままスイープで上に! サイドを奪って鉄槌を下ろしていったサッゴは、さらにバックを奪ってパウンドを連打すると、4 分31秒でレフェリーが試合を止めた。

柔術のスイープとコントロールを見事に活かして勝利したサッゴは、「向こうは良いテイクダウンを持っているから、倒されることは予期していたよ。今はスーパーハッピーだ。再び契約をしてもらえて最高だ!」と喜びを語った。



フェザー級 5分3ラウンド 
ジュリアン・エロサ vs. 石原“夜叉坊”暉仁




「夜叉坊」こと石原は、昨年の『Road to UFC:Japan』トーナメントを本来階級下ながら勝ち抜き、日本大会で行われた決勝戦では廣田瑞人と死闘を展開した上で引き分け、見事にUFCとの契約を手にした。今回はそれ以来の、満を持してのオクタゴン登場となる。

対するエロサはこの階級にして180センチを超える長身を誇る選手。昨年12月のTUF(ジ・アルティメット・ファイター)フィナーレでマーシン・ウォーサックに判定勝ちを収めており、今回の試合前に発表されたオッズにおいても、やや石原を上回っている。

1ラウンド。サウスポーからいきなり左の蹴りを放った石原は、その後も距離を取り、ガードを下げた構えで軽快なステップを踏みながら左のスーパーマンパンチや左のハイ、ミドル、ローを積極的に繰り出してゆく。機先を制された形のエロサは、ラウンド中盤から徐々にプレッシャーをかけてゆくが、石原は左ストレートや蹴りで迎え撃つ。エロサはその左の蹴りを取るとテイクダウンに成功し、ハーフ上で抑え込んだが、大きなダメージを与える前にラウンドが終了した。

2ラウンド。プレッシャーをかけて前にでてゆくエロサに対して、石原は足を使っての左の蹴りとパンチでカウンターを狙ってゆく。それでも前に出るエロサに、石原が下がりながらの左フックを合わせるとエロサがダウン! すかさず石原が鉄槌で追撃し、0分34秒で試合は止められた。

鮮烈なKO勝利を収めた石原は、ケージに駆け上って勝利をアピール。ジョー・ローガンのインタビューを受けると、ローガンに「俺の試合良かった? どう思う?」 と逆質問。ローガンが「エキサイティングだったね!」と返事をするとすかさず「うおおおおお!」と吠えてみせた。

さらにフィニッシュシーンについて尋ねられた石原は、「いや、もうスピードが違うから、当たるなあと思って。仲間のセコンドワークもばっちりやって、自信持って行けたってのが一番デカいです。I love you my bXXches!」と、地上波では放送できないような言葉で締めてみせた。