先月、UFCファイトナイト・ピッツバーグを直前に控えたコーディ・ガーブラントは明らかに苛立っていた。 2月末の大会出場は昨年7月に行われたUFC 189のエンリー・ブリオネス戦でユナニマス判定勝ちを収めて以来のこと。チーム・アルファメールの一員であるガーブラントは再びケージに入り、さらなる功績を挙げるべく、必死にトレーニングに打ち込んできた。 ブラジル出身の強豪ジョン・リネカーとのバンタム級マッチは激しい試合展開が期待され、ファンやメディアを引きつけると同時に、無敗のガーブラントにとって、この試合に勝利することは競争の激しいバンタム級で自身の地位を確立するチャンスだった。 そのため、ファイトウイークに入ってすぐ、リネカーがデング熱発症により欠場を強いられたと知ったガーブラントがどれほど残念がったことか、想像に難くない。 「マーカス・ブリメージをノックアウトして、タフなエンリー・ブリオネスも圧倒して判定で勝った。だから同階級のファイターたちが騒がれている中、オレが本物で最強だってことを証明できないのはつらかった。相手に飢えていたんだ」 その残酷な口撃スタイルがゆえに“ノーラブ”の異名を持つ24歳のガーブラントは「だからこそリネカーとの試合を求めた。実力があるファイターと試合がしたかったんだ。みんなにリネカーが実力もないファイターだってことを証明するつもりだった。即興を入れたりして、アイツをマヌケに見せる試合をするつもりだったし、今もその気でいる」と続けている。 UFC ファイトナイト・ピッツバーグではリネカーとガーブラントの一戦が実現することはなかったが、ガーブラントに言わせればリネカーの欠場は単なる執行猶予にすぎないという。 ピッツバーグでリネカーの代役として出場したアウグスト・メンデスを1ラウンドKOで沈めた後、ガーブラントは「リネカーとの試合は必ず実現させて、格闘家として上を目指していく。オレは本物だから、見とけよ」と宣言した。 「(リネカー欠場を聞いた時は)残念に思ったよ。リネカーとの対決から得るものは山ほどあったはずなんだ。リネカーはきっと前に出てくるだろうから、オレはそれよりも速く出る。今回の相手はちょっと追いかけなきゃいけなかったし、誰かを追い回すっていうのはちょっと大変。リネカーはきっと前に出てくるだろうから、メンデスよりも早めに決着するんじゃないかな」 UFCが展開する“Unstoppable(アンストッパブル)”の記者会見で4月から6月のスケジュールが発表されたことを受け、6月の試合復帰を視野に入れているガーブラントだが、リネカーはそれよりも早い時間と場所を希望しているようだ。
UFCが展開する“Unstoppable(アンストッパブル)”の記者会見で4月から6月のスケジュールが発表されたことを受け、6月の試合復帰を視野に入れているガーブラントだが、リネカーはそれよりも早い時間と場所を希望しているようだ。 ガーブラントがピッツバーグで勝ち星を挙げたとほぼ同時に、リネカーは『Twitter(ツイッター)』を通じて医師から健康証明書が発行されたと明かしており、日本時間5月15日(日)にブラジルのクリチバで行われるUFC 198での対戦を希望していると主張。同大会のメインイベントではヘビー級王者の座をかけてファブリシオ・ヴェウドゥムとスティペ・ミオシッチが対戦する。 リネカーとの対戦を熱望する一方で、ガーブラントにはブラジルに乗り込んで試合をする意志はないようだ。ガーブラントはお互いに公平な状態での試合を行うべきだと考える理由を次のように語っている。 「もちろん、アイツはオレにブラジルに来てほしいんだろうけど、アイツにそんなことを主張する権限はない。ファイトウイークに入って欠場したり、計量で4回も失敗したんだろ? そんなヤツの頼みなんか聞くか」 「アイツは怖がって、動揺して逃げたんだ。今は健康だから、ブラジルで試合がしたいんだろ。わざわざブラジルまで来いって? アイツがこっちまで来て、ラスベガスとか公平な場所で勝負するべきだ」 「ファイターとして4回も計量に失敗したなんてプロにふさわしくない。だらしなくて、インチキくさい男なんだ。アイツはクラブでケンカしている方が似合っている。いつ戦えるか分からないけど、みんなにアイツが“クラブファイター”だってことを証明して見せる」 ガーブラントの短期的な目標は2月から変わらずリネカーを倒すことかもしれない。しかし、彼の長期的な目標はチャンピオンの座をチーム・アルファメールに持ち帰ることだという。 「バンタム級はオレのためにある階級だし、オレが世界一だと思っている」と意気揚々に語った無敗のガーブラント。「誰が代わりに出てきても関係なかった。ドミニク・クルーズが出てきても、良い試合をして結果を残していたはず」 「自分の距離感が分かってきて、やっとオクタゴンに慣れてきた。トレーニングや試合を重ねるごとに、オールラウンドなファイターになっている。ソファに座ってツイッターをチェックしているヤツとは違って、オレは毎日ジムでトレーニングを積んでタイトルを目指している」 「自分がランキングに入っていないことなんか気にしていなし、トップ15なんて正直狙っていない。オレが欲しいのはタイトル。タイトルを持ち帰ることだけしか今は考えていない」