日本時間3月20日(日)、オーストラリア・ブリスベンのブリスベン・エンターテインメント・センターで行われたUFCファイトナイト・ブリスベンのプレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の結果は以下の通り。
ウェルター級 5分3ラウンド
ブレンダン・オライリー vs. アラン・ジョウバン

地元オーストラリアのオライリーが、米国のジョウバンを迎え撃つ一戦。オライリーは前戦でも勝利を挙げており、二連勝を目指したいところだが、試合前のオッズでは圧倒的にジョウバンが有利と出ている。
1ラウンド。オーソドックスに構えるオライリーに対し、体格で上回るジョウバンはサウスポー。ジョウバンは組み付いての膝を狙うが、オライリーは支え釣り込み足の要領でテイクダウン。そのままバックを狙うがジョウバンも立ち上がって正対することに成功。組み合った状態から離れると、近距離で激しく打ち合う両者。ジョウバンはオライリーの首を抱えて左の肘を二発頭部に! たまらずダウンしたジョウバンに追い打ちをかけると、2分15秒でレフェリーが試合をストップした。
会心の勝利を上げたジョウバンは「僕は前回負けてしまって、ファンからの信頼を失ってしまった気がしていたから、今日はどうしてもいい勝ち方をしたかったんだ。僕はストライカーだから打撃で戦いたかった。最初から飛ばして行くつもりだったよ。今後の相手は誰でもいいけど、これからもいい試合をしていきたいね」と語った。
フェザー級 5分3ラウンド
ダニエル・フッカー vs. マーク・エディバ

ニュージーランドのダニエル・フッカーはUFCで2勝2敗。真騎士ことマキシモ・ブランコには敗れたが、その後日沖発をKOするなど日本とも因縁のある選手だ。対するフィリピンのマーク・エティバは、これまでUFC1勝2敗の成績を残している。
1ラウンド。両者オーソドックス。フッカーの左ハイを捕まえたエディバはテイクダウンに行くが、それを堪えたフッカーはエディバの首に腕を回すと、金網を背にハイエルボー・ギロチンへ! そのままグラウンドに移行し、マウントの体勢から締め上げるとエディバがタップ! わずかで1分24秒で勝利を得たフッカーは、彼のホームと言って良いオーストラリアのファンから大歓声を浴びた。
会心の勝利をあげたフッカーは「この試合をこないだ亡くなった友人に捧げたい。レスリングの力がぐんと上がったんだ。次の相手? UFC次第だよ」と語った。
女子バンタム級 5分3ラウンド
レスリー・スミス vs. 中井りん

日本が誇るクイーン・オブ・パンクラシストの中井りんは、一昨年9月の日本大会でUFCデビュー。現女子バンタム級王者ミーシャ・テイトと接戦を繰り広げたものの、判定でプロ18戦目にして初敗北を喫しており、今回はそれ以来の待望のオクタゴン復帰となる。
対するスミスは総合戦績が7勝6敗1分でUFCでは1勝2敗の選手。前戦はジェシカ・アイ相手に、耳の負傷によるドクターストップで敗れている。 中井よりはるかに長いリーチを誇り、試合前のオッズでも僅かながら中井より有利と予想されている。
1ラウンド、オーソドックスに構えた両者。中井に合わせて低く構え、オクタゴン中央を取ってジャブを飛ばすスミスに対し、左に回る中井。大きくリーチに勝るアイが鋭いワンツーやフックを当てる。中井は組み付いてのテイクダウンを何度か狙うが、スミスに振りほどかれてしまう。終盤さらにスミスの右ストレートや左ジャブがヒット。その後、中井が見事なタイミングでダブルレッグに入るが、テイクダウンを決めた直後にラウンドが終了してしまった。
2ラウンド。リーチ差に苦しむ中井だが、体をかがめてシングルレッグからテイクダウンに成功! ハーフで固めると、脇を取られながらも胸を合わせて上をキープする中井。ケージを背に立ち上がろうとするスミスに対し、中井は肩固めの体勢からマットに抑え込み、そのまま締めに行く。が、スミスは金網を蹴って脱出すると中井に襲いかかって打撃のラッシュ。強烈なハイをヒットするが、中井は見事なタイミングで組み付いて再びテイクダウンに成功! そのままハーフ上のポジションでラウンドを終えた。
3ラウンド。中井は突進してのテイクダウンを狙うが、スミスは振りほどく。やがて組み付いた中井はクリンチアッパーを当てるが、スミスも強烈な右で反撃。残り一分近くになったころ、中井はシングルレッグから組み付くと、腰投げでテイクダウン! そのまま中井が立ち上がろうとするスミスの背中に上半身を乗せた状態で、試合は終わった。
判定は3-0(30-27, 29-28, 29-28)でスミスに。スミスの打撃を何度も被弾しながらも、かいくぐってテイクダウンを奪う健闘を見せた中井だが、リーチの差はあまりにも大きかった。
ウェルター級 5分3ラウンド
リチャード・ウォルシュ vs. ビスカルディ・アンドラージ

地元オーストラリアのウォルシュがブラジルのアンドラージを迎え撃つ一戦。ウォルシュはこれまでUFCで2勝2敗。アンドラージは2勝1敗だ。
1ラウンド、両者オーソドックスに構える。ジャブで前に出るウォルシュに対して、アンドラージは右の強烈なカウンターを合わせてゆく。やがてウォルシュの前進に合わせて組み付いたアンドラージがテイクダウンに成功。ガードの中からパウンドを当てるが、やがてレフェリーがブレイク。スタンドに戻るとウォルシュは再び前進を繰り返した。
2ラウンド早々、スタンドでプレッシャーをかけ続けるウォルシュの右フックが炸裂! ウォルシュはダウンしたアンドラージに襲いかかり、ガードの中からパウンドを繰り出すが、アンドラージもなんとか立ち上がることに成功。その後もウォルシュはスタンドで前に出てジャブやフックを当てるが、アンドラージも終盤組み付いてがぶることに成功すると、そこからダースチョークの組み方でフロントチョークに。しかしタップを奪うことはできなかった。
3ラウンド。アンドラージを金網際に詰めてラッシュをかけるウォルシュだが、アンドラージは見事なカウンターでテイクダウンに成功。立ち上がろうとしたウォルシュをがぶって再びダース式のフロントチョークに。それをウォルシュが凌いで立ち上がると、場内からは大きな歓声が。スタンドに戻るとウォルシュは前進するが、アンドラージはそれに合わせてテイクダウン。ハーフへとポジションを進めたアンドラージは、試合終了まで上を取り続けた。
判定は3-0(三者とも29-28)でアンドラージへ。スタンド戦で強烈なカウンターを見せておきながら、1ラウンドと3ラウンドにおいて要所でテイクダウンを奪いポジションをしっかりキープしてみせたことが勝因となった。