今年5月に行われたUFC 198で完璧な一発を放ち、2つの夢を同時にかなえた男、スティペ・ミオシッチがヘビー級王者として地元に凱旋を果たす。50年以上に渡ってプロスポーツのチャンピオンシップの頂点から遠ざかっていたクリーブランドに王座をもたらしたミオシッチがようやく手に入れたチャンピオンベルトを死守すべく、日本時間9月11日(日)、UFC 203のメインイベントで初の防衛戦に挑む。 クリーブランド初開催となる今大会でミオシッチが対戦するのはアリスター・オーフレイム。他にも多数のベテランが登場するが、彼らを押しのけてUFC 203の主役となる可能性を秘めた3人の新人ファイターの存在も忘れてはならない。 UFC 203で注目すべき新人ファイターを紹介する。 CMパンク 18カ月におよぶトレーニングを経て、ついに元WWEチャンピオンのCMパンクが初めてオクタゴンに上がる。 プロレスラーとして有名になったパンクにUFC出場権が与えられることで、他の経験豊富な選手がUFCに出場する機会を妨げているのではないかという声は多い。しかし、37歳になるウェルター級ファイターのパンクはケガや試合の遅れを乗り越え、デビュー戦に向けて全力でトレーニングを重ねてきた。 過去の栄光を考えれば、ファンのパンクに対する期待値が高いのは間違いない。とはいえ、今回のデビュー戦は少し違った観点から見るのが良いかもしれない。 元プロレスラーがすぐにコンテンダーになろうとしているわけではない。UFC 203の記者会見でも語っていたように、これはパンクが自身に課した挑戦であり、夢は追い続けるものであることを証明するための試合なのだ。 ミッキー・ガル パンクの対戦相手となるのが24歳のミッキー・ガルだ。ガルは、2月に行われたデビュー戦でマイク・ジャクソンをサブミッションで下した際に、会場にいたUFC会長デイナ・ホワイトにパンクとの対戦を要求していた。 ニュージャージー州ニューブランズウィック出身のガルはUFCの出世街道を駆け上がっていると考えて良いだろう。ガルの技術力を認めていない人たちは、ガルにパンクと拳を合わせる機会が与えられたことを不満に思っているからかもしれない。チャンスを賢く利用したガルは、パンクとの試合を最大限に生かすつもりだ。 パンクと違い、ガルはすでにオクタゴンデビューを果たしている。ガルのトレーニングに励む姿勢は、長年トップで活躍してきたベテランのミラー兄弟(ダン、ジム)も認めており、初戦となった前回の試合でもそのポテンシャルを十分に活躍した。 他のファイターとは違った形でUFCに入ったガルだが、パンクに勝利することで、来年活躍が期待されるファイターとして名を挙げることができるだろう。 ジェイソン・ゴンザレス ドリュー・ドーバーと対戦予定であったリック・コクの代打として出場が決まったゴンザレスは、今回が正式なUFCデビュー戦となる。現在6連勝中のゴンザレスは、ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン22に参加しており、最近では2ラウンドTKO勝利を収めている。 チーム・フェイバーの一員として活躍したゴンザレスは現在26歳のカルフォルニア出身だ。12試合に出場し、いまだ判定で決着がついたことがなく、ここまでサブミッション6回、ノックダウン4回を記録。前UFCファイターのクリストス・ギアゴスと戦った時には2ラウンドでサブミッションを決めて白星を挙げた。負けてしまった2試合はいずれも1ラウンドで落としている。 ライト級としては体が大きく、ドバーには体格差で優っているゴンザレス。この試合に勝利してランキングを上げていきたいところだ。TUFを制することはできなかったものの、ゴンザレスの今後は明るいと言えるだろう。