ベウフォートがUFCファイトナイト・セントルイスを最後に引退

UFCファイトナイト
UFC 212:ビトー・ベウフォート vs. ネイサン・マーコート【ブラジル・リオデジャネイロ/2017年6月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 212:ビトー・ベウフォート vs. ネイサン・マーコート【ブラジル・リオデジャネイロ/2017年6月3日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
初めて公式にプロの試合に出場してから21年と3カ月3日、ビトー・ベウフォートは総合格闘技(MMA)の世界を後にし、人生の新たな一章を始めようとしている。

現地時間11日(木)の午前、ベウフォートは「これで俺の旅は終わりさ。長い旅だったし、普通は10年もいられないようなこのスポーツで長く戦う機会を与えてくれた神に深く感謝している。俺は22年戦った。すごく感謝しているし、ありがたく思っている。今が動くときで、これが俺のラストファイトだ」と述べた。

ベウフォートの引退についてはここ数年にわたってさまざまにささやかれており、2016年から2017年に第1ラウンドでノックアウトを喫したことでそれらの声はさらに高まっていた。

故郷リオデジャネイロを舞台とするUFC 212への参戦が決まった際は多くの人々が“ザ・フェノム”ことベウフォートの引退にとって最高の機会だと考え、実際にネイサン・マーコートに対する勝利で華々しい引退の準備が整いながらも、ベウフォートは戦い続けることを選んだ。

そんなベウフォートが今週末、ついに最後のバトルに向かって歩みを進める。その対戦相手としてベウフォートと共にアメリカ・ミズーリ州セントルイスでセミメインイベントを飾るのはユライア・ホールだ。ベテランのラストバトルとして誰もが期待するようなハリウッド的展開ではなかったかもしれないが、これがベウフォートの選んだ道であり、自らの引き際を自分で決められるファイターはごくまれにしかいない。

19歳という若さでオクタゴンに飛び込み、トレイ・テリグマンとスコット・フェローゾを合わせてちょうど2分で倒してUFC 12のヘビー級トーナメントを制したベウフォートは「40歳まで戦おうという考えがいつも頭のなかにあって、今ここにいる。40歳も、もうすぐ終わりだ。自分が成し遂げてきたことをとてもありがたいと思っているし、このスポーツにとって素晴らしい業績を残せたと思う」とこれまでを振り返った。

「神が俺に与えてくれたチャンスに、心の底から感謝している。この決断を下すには勇気がいるが、自分のビジネスに集中していて、今すごく調子がいいのが俺の作ったジムなんだ。ベウフォート・フィットネス・ライフスタイルはトレーニングクラスの集合体で、アメリカ中にフランチャイズ展開していく」

「俺が戦いの中で学んだことをもとに、一般の人たちの手助けをすることに集中している。素晴らしいプロたちが俺と一緒に働いてきた。今はこれまで俺をサポートしてくれた世間にそれを返し、彼らの健康を支えたい。コミュニティの役に立ちたくて、これがその方法だと思うし、この旅にとてもエキサイトしている」

近年、ベウフォートは身の引き際やケージ内での未来について問われる度に引退を否定し、バトルへの炎はいまだ身体の内で燃え続けており、次の成功はすぐそこまで来ていると熱く語っていた。

それはまるで、もう寝ようかと聞かれた子どもが閉じかかった目を大きく見開き、「なんで? 全然眠くないのに!」と抵抗しているかのようだった。

しかし、今のベウフォートは自身のキャリアがどこに来ているかをしっかりと見つめ、過去20年にわたって自分が何者かを示す場所だったオクタゴンとこのスポーツを去り、人生の新章を始めるべきときであることを受け入れている。

そして、引退を決断したファイターによく見られる態度とはうらはらに、ベウフォートはUFCファイトナイト・セントルイスを最後に競技から身を引くという考えに安堵しているようだ。

「穏やかだよ。十分に成熟していれば、安らかなものさ。今はただこの時を楽しみたい。まさにこの今、このインタビューだってね。これからはこんなふうに皆の前で話すことなんてない。もしかしたら別の形ではあるかもしれないけどな」

「決断はしなきゃならないし、自分自身で身を引くことや、このスポーツに大きな爪痕を残せたことがうれしい。だから、今はもう行くときだ。休息のときなのさ」
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