こういった形でのメインイベントを目にすることはめったにない。最近ではジャスティン・ゲイジーのデビュー戦が近かった。だが、ヤナ・クニツカヤのUFC初戦はタイトル戦であり、否が応でもその注目度は高まっている。
北米に戦いの舞台を見いだしたクニツカヤはInvicta FCで3度のチャンピオンシップ戦に登場。昨年8月にはラケル・パルーヒを下して同シリーズのバンタム級王者に輝いた。ロシア・サンクトペテルブルク出身のクニツカヤはキャリアの出発点であるフェザー級へのカムバックを常に想定しており、今回のタイトル戦でその機会が訪れた。
スポーツへの情熱を誇りとし、円熟したスキルと恵まれた身体を有するクリスチャン・サイボーグと対峙するとあっては、全ての挑戦者がアンダードッグだと言えよう。しかし、クニツカヤには試合の結果を問わず、世界を震撼させてフェザー級の要注意人物であり続けるポテンシャルが確かにある。
