ジョルジュ・サン・ピエールが引退発表、絶頂の状態を保ったまま「誇りを持って競技から引退する」

UFC
UFC 217:マイケル・ビスピン vs. ジョルジュ・サン・ピエール【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2017年11月4日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 217:マイケル・ビスピン vs. ジョルジュ・サン・ピエール【アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク/2017年11月4日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCレジェンドファイターであり、2階級にわたってチャンピオンに輝いたジョルジュ・サン・ピエールが現地21日(木)、カナダ・モントリオールで開かれた記者会見で総合格闘技(MMA)からの引退を発表した。史上最強のウェルター級王者と評されるサン・ピエールは同階級の防衛記録9回を保持している。

「チャンピオンになり、チャンピオンであり続けるためには多くの鍛錬が必要だ。一方で、肉体的にも精神的にも人生で最高の状態にあると感じながらも、辞めると言うことにも多くの自制心が必要になる。それでも、健康な状態でトップにいる間にこのスポーツを離れたいとずっと思っていた」

そう語ったサン・ピエールは通算26勝2敗の成績を誇る。

「家族、ファン、コーチ、トレーナー、トレーニングパートナー、スポンサー、エージェント、ずっと支えてきてくれたみんなに感謝したい。また、ロレンゾ・フェティータとフランク・フェティータの偉業、そして、UFC 46からUFC 217まで、世界に向けて自分のスキルを発揮するチャンスを与えてくれたデイナ・ホワイトとUFCの全従業員には生涯、感謝し続ける。これまで戦ってきたすべての対戦相手にも感謝したい。その誰もが全力で戦う必要のあった素晴らしいアスリートだった。自分が携わってきたスポーツにポジティブな影響を与え続けたまま、誇りを持って競技から引退する。この先もずっと、生きている限りは格闘技のトレーニングと練習に励むつもりだ。総合格闘技の未来に向けて、新たな世代のチャンピオンたちの姿を見ることを楽しみにしている」

サン・ピエールがこれまで激闘を見せ、勝利を収めてきた相手にはニック・ディアス、カーロス・コンディット、ジェイク・シールズ、B.J.ペン(2勝)、ジョシュ・コスチェック(2勝)らビッグネームが名を連ねる。また、敗北を喫したマット・ヒューズとマット・セラにはリベンジも果たした。2017年11月にはミドル級タイトルマッチに挑戦し、当時の王者マイケル・ビスピンと激闘を繰り広げた末に、第3ラウンドに一本勝ちを収めて2階級目のベルトを手に入れた。

UFC会長のデイナ・ホワイトは「ジョルジュはパウンド・フォー・パウンドにおける史上最強ファイターの1人として、そのレガシーを築き上げた。ウェルター級チャンピオン時代にはあらゆるトップファイターを撃破し、階級を上げて挑んだミドル級タイトルマッチにも勝利している。MMAで最も有名な選手として長年活躍してきた彼は、このスポーツにとって素晴らしいアンバサダーの1人であり続ける。MMAマップにカナダを刻んだのは彼だ」と述べている。

2011年、カナダ・オンタリオ州トロントのロジャーズ・センターで開催され、サン・ピエールがメインイベントに登場したUFC 129はアメリカ以外のUFC興行収入最高となる1,207万5,000ドル(約13億3,770万円)を記録。加えて、2019年2月現在、観客動員数5万5,724人は歴代2位につけている。
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