現役ライト級王者であるハビブ・ヌルマゴメドフのいとこで、無敗のジャガノートの隣で長年トレーニングを積んできた29歳のアブバカルが今週末、UFCデビューする。ウェルター級で対戦するのはドイツ人のベテラン、ダビッド・ザワダだ。
ボヤン・ベリチコビッチと引き分けた最後の試合から1年以上が経過しており、ヌルマゴメドフにとって待ちに待ったUFC初戦となる。過去3戦で1勝しかしていないことから、彼の輝きにも陰りが見られるとの声もあろうが、18戦して15勝の戦績を誇るファイターを侮るのは間違いではないだろうか。
そのラストネームのために自然と注目され、非常に高い基準を課せられてきた彼にとって、ファイトナイト・モスクワのプレリムでひっそりと初試合を迎えるというのは、UFCへの第一歩としてとてもいい形だと思われる。ザワダはこれまでオクタゴンで戦った2度の試合で、タフさと根性を見せながらも黒星を喫している。だが、彼は経験豊富で危険なベテランであり、初っぱなからヌルマゴメドフに攻め込んでくるだろう。
ヌルマゴメドフにはこの先、ウェルター級ランキングの常連となれるだけの才能が確かにある。大きな期待に押しつぶされることなく、それを証明するチャンスが彼に巡ってくることを願いたい。