ジョン・ジョーンズ復活! コーミエ王座陥落

UFC PPV コメント 試合結果
UFC 214:ダニエル・コーミエ vs. ジョン・ジョーンズ【アメリカ・カリフォルニア州アナハイム/2017年7月29日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 214:ダニエル・コーミエ vs. ジョン・ジョーンズ【アメリカ・カリフォルニア州アナハイム/2017年7月29日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間7月30日(日)、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムにあるホンダ・センターでUFC 214が開催され、メインイベントでライトヘビー級王者のダニエル・コーミエが挑戦者ジョン・ジョーンズとの一戦に挑んだ。

試合開始と共に左ローからワンツーで攻め込んだジョーンズは五輪レスラーのコーミエにテイクダウンを仕掛けるが、これはコーミエが切って応戦。組み付こうとするコーミエの攻撃を嫌うジョーンズはボディに強烈な膝を入れてダメージを与える。ミドルキックを放ちつつ、ケージ際にジョーンズを追い込むコーミエはスキを見ては力強いジャブを命中させた。

第2ラウンドもジョーンズの蹴りに始まり、コーミエが上から下から有効打を決めていくが、足をかけた際にジョーンズの後頭部がコーミエの右目付近にあたって切ってしまい流血。それでも、コーミエは前進しながらジョーンズにプレッシャーをかけた。キックで攻撃を組み立てるジョーンズに“効かない”と示してみせたコーミエは組み付いて足をかけながらテイクダウンを狙っていく。ジョーンズのパンチも“効かない”と首を振るコーミエが押す格好で2ラウンド目も終了した。

変わらず前進してプレッシャーをかけるコーミエに対し、ジョーンズは長い手足を生かして近づけさせない。懐に飛び込んではコンビネーションを見舞うコーミエだが、ジョーンズのハイキックをまともに食らってしまい、ふらつきながら後退したところにジョーンズの追撃のパンチが打ち込まれ、ケージ際でダウンを喫すると、パウンドの連打を浴びて最後はレフェリーが間に割って入った。

しばらく立ち上がれなかったコーミエは正気を取り戻してなお事態を受け入れられないようで、正式結果のアナウンスを前にオクタゴンを去ろうとしてしまう。正式に敗北が告げられると、コーチの肩に顔を埋めて涙した。

試合後、ジョーンズは復活の勝利に歓喜の涙を流し、「信じられない。皆に感謝する。ありがとう。俺のことを嫌いな人にも否定的な人にも、皆に感謝しているし、皆のことを愛している」とコメント。

さらに、これまで激しい口論や殴り合いも経験してきたライバルであり、王座陥落を喫したコーミエについては「この場を借りてダニエルに感謝を伝えたい。一番のライバルであり、俺のモチベーションを高めてくれる相手だ。彼は真のチャンピオンだった。チャンピオンのあるべき姿、夫として父親としてあるべき姿を見せてくれている。チームメイトや皆にもたくさんの良い影響を与えてきた人だ。残念なことに、俺たちは敵同士だったけど、彼は彼の人生において一生涯、真のチャンピオンであり続ける」と称えている。

ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5ラウンド
●ダニエル・コーミエ vs. ジョン・ジョーンズ○
3ラウンド(3分01秒)KO

ジョン・ジョーンズ

「すべてのMMAサポーター、愛を込めて応援してくれている世界中のファンの皆に心から感謝する。この長いプロセスを通して自分を支えてくれたすべての人にありがとうと伝えたい。皆にとってふさわしいチャンピオンになれるようにベストを尽くす。ダニエル・コーミエはこの2、3年の自分にとって一番のモチベーションを与えてくれる存在だった。自分を高みのレベルへと押し上げてくれた彼に感謝している」
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