日本時間11月25日(土)、中国・上海のメルセデス・ベンツ・アリーナでUFCファイトナイト上海が開催され、フェザー級のウリジ・ブレンとロランド・ディが対戦した。
両者とも序盤から積極的に前に出る。ウリジはディの左パンチをアゴに受けて思わずダウンを喫したものの、すぐに立て直してディからテイクダウンを奪い、背中を取ってチョークを仕掛けにいった。何とか逃げ切ったディはスタンディングに戻った後はどちらも若干動きが鈍かったものの、残り10秒を切ってディがタックルを仕掛ける。
ディの左パンチを受けた直後、テイクダウンを成功させたウリジは下の位置からディの首をつかみ、チョークのタイミングを図ったものの、ディに返されてしまい、スタンディングで強烈なジャブを数発食らってしまった。それでも、ウリジは有効打を放ちながらディにタックルを仕掛けていったが、手数と有効打はディが上回っている。
第3ラウンドもウリジが早めに攻めてディの足をつかみ、テイクダウンに持ち込んだ。マウントポジションを取られたものの、体をうまく使って立ち上がったディは体勢を整える前に2発の打撃を食らったが、ボディキックやエルボーをヒットさせるなど反撃に出る。
フルラウンドの末、3名のジャッジはいずれもディの勝利を支持し、9月に行われたUFCファイトナイト・ジャパンで石原“夜叉坊”暉仁に敗北したディがUFC初勝利を挙げた。
フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●ウリジ・ブレン vs. ロランド・ディ○
判定3-0(28-29、27-30、27-30)
ロランド・ディ
「2週間前にこの試合を受けたから、太っていて身体もできていなかった。前回の試合後、UFCに切られてものすごく落ち込んだから引退したんだ。計量を失敗してしまい恥ずかしかったけど、神様のお恵みで今日の試合に勝てて、まだ続けていけることになった。もう戻るつもりはなかったけど、今はこんなに早く自分の夢をあきらめてしまったことを恥じている。もうカットされたくないし、長くUFCファイターとして活躍したい。UFC初勝利を挙げられて本当に最高の気分だ。今はとにかくうれしい」
ウリジ・ブレン
「今日はUFCで初めての試合に出場できて、しかも母国でそれがかなって本当にうれしい。今後もオクタゴンで戦い続け、祖国とファンのために勝ちたいと思う」
判定でウリジに打ち勝ったディが歓喜のUFC初勝利
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