ラスベガスを拠点とするシンジケートMMAのメンバーであるジュリアン・マルケスはデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズ第4週にフィリップ・ハウズをノックアウトし、UFCへのチケットを手にした。ジャクソン・ウインクMMAアカデミー所属のハウズからノックアウトを奪って連勝記録を4に伸ばしたマルケスは、総合格闘技(MMA)界の頂点に位置するミドル級ファイターたちを相手に自らの腕試しをするチャンスを得ている。
もとはライトヘビー級だったマルケスは大きなパワーとフィニッシュへの本能を秘めているファイターであり、プロとして収めた6勝とアマチュア時代の2勝の全てでフィニッシュを決めてきた。“ザ・キューバン・ミサイル・クライシス”ことマルケスは、ハウズを倒す前にもUFCファイターだったマット・ハミルや、デイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズの最終回で白星を挙げたキャメロン・オルソンを下している。
当初はヴィトー・ミランダと対戦する予定だったが、急きょその代役に立ったダレン・スチュワートと対戦することになった。ミランダと同様、スチュワートもスタンドを好むスタイルであり、マルケスの実力の程を測るよい機会となるだろう。
UFCデビューとは常に不安定なものだが、カナダへの遠征であることと、直前に対戦相手が変わったことで、さらに読めない状況になっている。マルケスがこれらの条件を乗り越えて勝利を飾ることができれば、来年はランクトップへ向けて絶好のスタートを切ることが可能だ。
【注目株】UFCファイトナイト・ウィニペグ:ジュリアン・マルケス
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