最初からファンに忘れがたい印象を与えるための最良の方法をご存知だろうか? 興奮と混乱のさなか、彼らが思わず座席から立ち上がってしまうような何かをすること。それこそ、ガローア・ボファンドが今夏のデビュー戦でチャーリー・ウォードを相手にやってのけたことだ。
ボファンドをフェンスに押しつけたウォードはそのままテイクダウンを奪いにいこうとしたものの、逆にウォードをカンバスに叩きつけたのはボファンドで、顔からまともに衝撃を受けたウォードはノックアウトされてしまった。誰もが予期しなかった生のパワーのぶつかり合いは、ガローア・ボファンドの名と共に見る者の記憶に刻まれている。
オクタゴン2度目の登場となる今、5勝2敗のボファンドが相対するウェルター級ファイターはカナダ出身のベテラン、チャド・ラプリーズだ。ウェルター級に階級を戻してから飾った勝利で技能賞(パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト)を獲得したラプリーズは、洗練され、経験を積んだファイターで、強敵となってボファンドの前に立ちはだかる。