ランキング2位につけるローラーと同4位のドス・アンジョスの一戦はどちらも若干の距離を取って始まるも、ドス・アンジョスがローキックを入れながらローラーに接近。ローラーもステップを踏んでリズムを作ると、連打を見舞ってドス・アンジョスをケージに押し込む。ドス・アンジョスにクリンチされて膝蹴りを食らったものの、腕で防御して対応したローラーはテイクダウンを狙うドス・アンジョスをケージに押し返して膝を入れていった。
第2ラウンドは開始の合図と同時にローラーが急襲し、ドス・アンジョスに連打を浴びせてダメージを与える。パンチを食らいはしたものの、難を逃れたドス・アンジョスは飛び膝蹴りをアゴに当て、そのままローラーをケージに追い込んで剛拳をさく裂させた。しかし、“ルースレス”の愛称を持つローラーは23秒間に渡って打たれながらも笑顔を見せて耐え抜き、ドス・アンジョスのテイクダウン狙いも退けてみせた。ダメージを感じさせないローラーは連打で若干疲れた様子のドス・アンジョスをケージ際に追い込み、今度はローラーが連打を見舞っていく。
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— UFC Japan (@ufc_jp) December 17, 2017
恐るべし😱
“ルースレス”ローラー😏 pic.twitter.com/DZ3ZlMm0jo
ドス・アンジョスのタックルを受け止めて引きずり下ろしたローラーだが、マウントポジションを取られてしまう。ドス・アンジョスはケージを使いながらローラーをマットに倒そうと力を込めたものの、実現できぬままスタンディングに戻った。立ち上がったローラーはドス・アンジョスをケージに押し込み、膝蹴りで削っていくが、ドス・アンジョスもクリンチから膝を入れて応戦している。ローラーが連打した流れからエルボーをヒットさせたドス・アンジョス。衝撃で後退ったローラーは尻もちをつき、ドス・アンジョスに上乗りされて強烈なエルボーを浴びたが、ラウンド終了を告げるホーンが鳴り響いた。
第4ラウンドを迎えてなおパワーを乗せた強打を見舞うローラーとドス・アンジョス。ローラーが押す場面もあれば、ドス・アンジョスが主導権を握りかける流れもあったものの、一進一退の攻防戦は20分間を戦い終えても決着せず。
最後の第5ラウンドはローラーの足元がふらつき、チャンスと見てドス・アンジョスが一気に攻め込むも、ローラーはケージを使って持ちこたえる。ドス・アンジョスのテイクダウンはローラーが組み付いて両者とも身動きが取れなくなり、レフェリーがいったんブレイクを指示した。立っているだけでも精いっぱいといった様子のローラーはドス・アンジョスに打ち込まれたが、タイミングを見ては打ち返して応戦する。結局、フルラウンドを戦い、勝負の行方はジャッジに委ねられた。
3名のジャッジはいずれもドス・アンジョスの勝利を支持し、ユナニマス判定で白星を勝ち取っている。
ウェルター級マッチ 5分5ラウンド
●ロビー・ローラー vs. ハファエル・ドス・アンジョス○
判定3-0(50-45、50-45、50-45)
ハファエル・ドス・アンジョス
「とてもうれしい。ずっとこれをやってきて、今日は心から喜べる。ロビー・ローラーはレジェンドだし、俺の手は痛くてたまらない。自分のコンディションには自信があった。彼は頭部がかなりタフなのは感じていたから、ボディから始めていったんだ。うまくできたと思うし、コーチたちのおかげだ。自分的には、この階級で一番タフな相手を打ち負かしたんだから、タイトル挑戦をもらってもいいんじゃないかな。この階級では3勝0敗だし、元チャンピオンだぞ。タイロン・ウッドリーとの試合が実現したら、俺がこの階級のチャンピオンになる」