開始と同時に足元を崩しにいったエリオットはタックルからテイクダウンに持ち込んでいくが、デ・ラ・ロサも下から首を取ってチョークを仕掛ける。それでも、マウントポジションをキープしたエリオットはデ・ラ・ロサに左腕をつかまれたものの、体ごと持ち上げてマットに打ち付けて脱出。その後も優位な体勢を保ってグラウンドゲームを進めた。第1ラウンド終盤にはデ・ラ・ロサにチョークを決めにかかったが、フィニッシュには至らず。
次のラウンドも開始直後にエリオットがテイクダウンを仕掛け、デ・ラ・ロサに関節技を多用していく。どれも決めきれなかったものの、マウントポジションをキープしたエリオットは相手の背中をすべるように逆ポジションにつき、右腕をからめながらキレイにチョークを決めてタップを引き出した。
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— UFC Japan (@ufc_jp) December 31, 2017
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バンタム級マッチ 5分3ラウンド
○ティム・エリオット vs. マーク・デ・ラ・ロサ●
2ラウンド(1分41秒)サブミッション(アナコンダチョーク)
ティム・エリオット
「出番になって最初は緊張していたけど、コーチのジェームス・クラウズがついていてくれてラッキーだった。コーチがウオークアウト(入場)の前に準備を整えながら俺の音楽を聞かせてくれて、モチベーションを上げてくれたんだ。そのおかげで実際の本番になったら覚悟が決まっていた。俺はかなり情熱的なタイプで、感情をコントロールするのがあまり得意じゃない。すべてをコントロールできるのは試合に向かう時だけだったから、入場したときは怖かったけど、周りにはこんなにもすごい人たちがついてくれている。これまでも何百万回と助けられてきたように、今日もそうだった。俺たちは伝統にとらわれないトレーニングを積んできた。みんな、打撃や柔術の基礎スキルを持っているけど、俺のコーチ、ロバート・フォリスに“ノートのスペースが音楽を作るんだ”と言われてからは、そういう気まずい瞬間を通して戦えるようにトレーニングしたんだ。試合が終わって、ジェームス・クラウズに練習に戻りたい、またものづくりに戻りたいと伝えた。とりあえず戻ってから次をどうするか決めるよ」