日本時間4月22日(日)、ニュージャージー州アトランティックシティのアトランティックシティ・ボードウオーク・ホールでUFCファイトナイト・アトランティックシティが開催され、ヘビー級のジャスティン・ウィリスとチェイス・シャーマンが対戦した。
開始の合図から数秒に渡って見合った後、互いに連打を繰り出して打ち合った両者。シャーマンはスピードを乗せたパンチを見舞い、ウィリスはパワーのある重い打撃を食らわせる。数度に渡ってウィリスの豪拳を食らったシャーマンはそれでも倒れることなく立ち続けた。ウィリスの前蹴りがシャーマンの急所に当たってしまい、一時中断したものの、再開直後にウィリスが左のオーバーハンドをクリーンヒットさせてダウンを奪い、覆いかぶさってパウンドを浴びせたが、シャーマンはここでも忍耐強さを発揮して立ち上がる。ダメージはあるはずだが、引かないシャーマンは強力なジャブを当てて有効打を稼ぎ、さらにウィリスをケージに押し込んで足元から崩しにかかった。
初回ラウンドの猛攻とダメージで両者とも疲れが見えたものの、シャーマンは第2ラウンドでもタフネスさを示す。ウィリスも近い距離でタイミングを図り続け、シャーマンが飛び込んでくればオーバーハンドを放った。シャーマンのヘッドキックを防いだウィリスがそのまま押し倒してマウントポジションを取り、パウンドを浴びせている。
打撃戦の流れは変わらず、最終ラウンドではウィリスがケージに相手を押し込むも、シャーマンもエルボーを返して反撃。中央に戻ってからはシャーマンがプレッシャーをかけ、ケージ際の攻防では再び数度のエルボーを食らわせている。それでも、15分間では決着せず、勝負の行方はジャッジに委ねられた。
結果はユナニマス判定でウィリスに軍配が上がっている。
ヘビー級マッチ 5分3ラウンド
○ジャスティン・ウィリス vs. チェイス・シャーマン●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
ジャスティン・ウィリス
「相手はとにかく生きながらえようとしていたけど、次はもっとうまくやってフィニッシュしないと。ノックアウトすることにばかりこだわるんじゃなくて、パンチを増やす必要がある。全体を通して押し込めるように集中しないと。ちょっと表面的だった。でもいい。勝ったから。UFCではそれが何より重要だ。勝つことがすべて。少し休んで、もっと良くなって戻ってくる。少し軽くして、キックを増やし、テイクダウンももっと生かせるようにしたい。俺にできることと言えば振り出しに戻ってさらに成長することだ」
シャーマンとの激しい打撃戦を制したウィリス
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