【注目株】UFC 230:フリオ・アルセ

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UFCファイトナイト・ユーティカ:フリオ・アルセ vs. ダニエル・テイムル【アメリカ・ニューヨーク州ユーティカ/2018年6月1日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・ユーティカ:フリオ・アルセ vs. ダニエル・テイムル【アメリカ・ニューヨーク州ユーティカ/2018年6月1日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】

才能あるファイターがひしめくフェザー級でトップ15に入ろうと思えば、乗り越えるべき関門は多い。近い将来にそれを成し遂げる可能性のあるファイターの一人が、フリオ・アルセだ。

Ring of Combatで傑出した力を示してきたアルセだが、デイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズの初年度でピーター・ペティスを相手に第2ラウンドでフィニッシュを決めてもUFCとの契約は勝ち取れなかった。しかし、そのパフォーマンスをもって地元で高みへと登り続けたペティスは、UFC 220に空きができた際、呼び出しに見事に応えている。

自分と同じニューカマーのダン・イゲをボストンで倒したアルセは、今夏にユーティカでダニエル・テイムルを第2ラウンドで仕留め、連勝記録を7に延ばしている。今週末にはシェイモン・モラエスから白星を挙げてオクタゴンでのパーフェクトなルーキーシーズンを締めくくろうと狙うアルセ。対するモラエスはデビュー戦でザビット・マドメドシャリポフに屈したものの、8月にマット・セイルズに競り勝って態勢を立て直している。

才能豊かなモラエスから白星を挙げられれば、キャリアを通して堅実な相手と戦ってきたアルセはトップ15にもう一歩近づくことができる。モラエスがこれまで敗れたのはマゴメドシャリポフとバンタム級のマルロン・モラエス(同姓だが血縁ではない)のみであり、急上昇中のファイターを足止めできるだけのパワーと経験を備えている。

だが、アルセはUFCのキャリアを通じて優れた素地を示しており、機を見るスタイルは自身を危害から守る一方、敵にダメージを与えた際にはフィニッシュを決めるチャンスをもたらしてきた。忍耐強く、洗練され、大舞台でも落ち着いているアルセは、今週末もその後も、フェザー級で見守っていくべきファイターの一人だ。
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