コロラドのFactory X Muay Thaiを拠点とするデボンテ・スミスは8月にデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズに参戦して第1ラウンドでのテクニカルノックアウト勝利を決め、UFCへの道を切り開いた。その3カ月後にはオクタゴンデビュー戦でジ・アルティメット・ファイター(TUF)の卒業生であるジュリアン・エローサを倒し、自身が注目に値すべきファイターであることを証明している。
素早い腕さばきとしっかりした基礎が持ち味のスミスは現在25歳。ライト級にすぐにでも足跡を残すことが可能なファイターだ。
エローサとの試合は46秒しか続かなかったものの、そのことはかえってライト級においてスミスがいかに興味深く、デンジャラスな存在となり得るかを知らしめた。シャープで敏速なジャブをよく用い、対戦相手が大胆にも腕を下すようなことがあれば、“キング・ケージ”ことスミスは即座にその代償を払わせるだけのスピードを持っている。
メルボルンでスミスと対戦するのは3連勝の波に乗る韓国のベテラン、“マエストロ”ことマー・ドンヒョン。全体的な戦績としては16勝8敗3分を記録しているマーを下すことができれば、スミスにとっては大きな一歩となるだろう。
スミスが再び印象的な勝利を飾れば、優れたファイターがひしめくライト級でもトップクラスの新星と見なされるようになるはずだ。そうなってはじめて、より高みへとつながる階段がスミスの前に現れるのだ。
【注目株】UFC 234:デボンテ・スミス
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