プロデビューから7周年を迎えようとしているティアゴ・モイゼスに昨年訪れたチャンスは、ショートノーティスでトップ10のライト級ファイターであるベニール・ダリウシュと対戦するという厳しいものだった。
結果としてその試合は判定負けに終わったものの、モイゼスはダリウシュとグラウンドでやり合い、第3ラウンドまで勝負をもつれ込ませることでその実力の片鱗(へんりん)を示していた。今回、24歳のモイゼスは万全なキャンプ体制を敷いてカート・ホロボーとの試合に臨む。
UFCデビューまでに7戦で6勝1敗を記録していたモイゼスはジャマル・エマースやザク・フリーマンらから白星を挙げ、昨年の夏にはブラジルで開催されたデイナ・ホワイトのチューズデーナイト・コンテンダーシリーズでグレイドソン・カーティスを第1ラウンドで破っている。傑出したグラップラーにしてタフなモイゼスは、ライト級の上を目指そうとするあらゆるファイターにとって危険な存在だ。
対するホロボーはこの2戦で黒星をつけられているものの、その双方でひとひらの輝きを見せてきた。昨年夏にオクタゴンへ戻ってきた際のラオーニ・バルセロス戦では互角のバトルを繰り広げ、UFC 230では序盤にシェーン・ブルゴスをフロアに引きずり倒している。
デンジャラスなベテランとの対戦に当たってモイゼスには細心の注意が必要になるが、直前になって引き受けたダリウシュ戦よりはるかに良いチャンスであることは確かであり、自らの実力をいかんなく発揮する舞台となるだろう。
【注目株】UFC 237:ティアゴ・モイゼス
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