ミシェル・プラゼレスに関するUFC声明

UFC
UFCファイトナイト・チェコ:公式計量セレモニーに登場したミシェル・プラゼレス【チェコ・プラハ/2019年2月22日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFCファイトナイト・チェコ:公式計量セレモニーに登場したミシェル・プラゼレス【チェコ・プラハ/2019年2月22日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
米アンチ・ドーピング機関(USADA)は現地11日(火)、禁止薬物の陽性反応が出たブラジル・ベレン出身のミシェル・プラゼレスがUFCアンチ・ドーピング政策違反により2年の出場停止処分を受けたことを発表した。

2019年3月9日に実施された非競技時の検査で、38歳のプラゼレスが2度にわたって提出した尿サンプルからボルデノン代謝産物である5β-アンドロスタ-1-エン-17β-オール-3-オンが検出された。陽性反応は精密同位体比質量(GC/C/IRMS)メソッドを用いた追加分析でも確認されており、外因性のボルデノン代謝物と一致する検査結果が出ている。ボルデノンは蛋白同化薬に属する非特定物質であり、世界アンチ・ドーピング機構の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング政策の下、使用が常時禁止されている。

プラゼレスの2年間の出場停止処分は尿サンプルが陽性反応を示した2019年3月9日から適用される。

USADAは1年を通じ、独立したアンチ・ドーピング・プログラムを全UFCアスリートに対して実施している。USADAは競技の品性を保持して真のスポーツを促進し、クリーンなアスリートの権利を守ることのみを目標とした非営利および非政府機関である。UFCアスリートとそのサポートチームメンバーが彼らに適用されるルールを理解するのを補佐すべく、USADAはUFCアンチ・ドーピング・プログラムの公式サイト(英語)で検査プロセスや禁止薬物、必要な医薬品を摂取するための許可取得法、サプリメントやパフォーマンス増強剤ならびにレクリエーショナルドラッグ摂取のリスクや危険性について総合的に案内している。

さらに、USADAはドラッグについてのホットラインである“Drug Reference Online(ドラッグ・リファレンス・オンライン)” 公式サイト(英語)で教育セッションを提供し、禁止リスト、早見カード、定期的なアスリートへのアラートといった広範囲にわたる教育素材の積極的な配信を行っている。

教育や検査と並び、堅実なアンチ・ドーピング・プログラムによって、内部の通報者が発端となる調査が可能になっている。USADAはクリーンなアスリートと公明正大な競技を守るため、スポーツにおけるパフォーマンス増強薬物の乱用に対してさまざまな形での報告を受けつけている。
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