イザベラ・デ・パードゥアに関するUSADA声明

UFC
米アンチ・ドーピング機関(USADA)は現地時間2月27日(木)、禁止薬物の陽性反応が出たイザベラ・デ・パードゥア(28歳/ブラジル・サンパウロ)が2年の出場停止処分を受けたことを発表した。

2019年12月19日に行われた競技内検査でデ・パードゥアが提出した尿サンプルからナンドロロン(19-ノルテストステロン)の主な尿代謝物である19-ノランドロステロン(19-NA)と、他の19-ノルステロイドが検出された。標準的な技法に従い、外因的、もしくは非自然的な19-NAの起源が、蛋白同化薬の存在を検出できる洗練された同位体比質量分析(GC/C/IRMS)によってさらに確認された。今回のケースにおいて、GC/C/IRMSの分析結果は19-NAの外因的な起源と一致した。ナンドロロンを含む19-ノルステロイドは蛋白同化薬に属する非特定物質であり、世界アンチ・ドーピング機構の禁止リストを採用するUFCアンチ・ドーピング政策の下で常に使用が禁止されている。

UFCアンチ・ドーピング・プログラムに加わったアスリートたちは過去12カ月に使用した全ての医薬品とサプリメントを申告しなければならない。以前に禁止薬物を使用したアスリートが違反を犯したと見なされることはないが、その薬物によって、少なくとも6カ月の間の競技禁止と、少なくとも2つの陰性サンプルを提出することが義務づけられる。デ・パードゥアはナンドロロンおよびあらゆる19-ノルステロイドの使用を申告していなかった。

デ・パードゥアの出場停止期間は最初の陽性サンプルが採取された2019年11月16日に始まる。2019年11月16日にパードゥアの試合を認可した管轄団体として、ブラジル総合格闘技アスレチックコミッション(CABMMA)がCABMMAのアンチ・ドーピング・ポリシーに沿うことを条件に追加罰金の可能性を含めてUSADAの制裁を認可した。

USADAは1年を通じ、独立したアンチ・ドーピング・プログラムを全UFCアスリートに対して実施している。USADAは競技の品性を保持して真のスポーツを促進し、クリーンなアスリートの権利を守ることのみを目標とした非営利および非政府機関である。UFCアスリートとそのサポートチームメンバーが彼らに適用されるルールを理解するのを補佐すべく、USADAはUFCアンチ・ドーピング・プログラムのウェブサイト(リンク先は英語)で検査プロセスや禁止薬物、必要な医薬品を摂取するための許可取得法、サプリメントやパフォーマンス増強剤ならびにレクリエーショナルドラッグ摂取のリスクや危険性について総合的に案内している。さらに、USADAはドラッグについてのホットラインである“Drug Reference Online(ドラッグ・リファレンス・オンライン)”で教育セッションを提供し、禁止リスト、早見カード、定期的なアスリートへのアラートといった広範囲にわたる教育素材の積極的な配信を行っている。

教育や検査と並び、堅実なアンチ・ドーピング・プログラムによって、内部の通報者が発端となる調査が可能になっている。USADAはクリーンなアスリートと公明正大な競技を守るため、スポーツにおけるパフォーマンス増強薬物の乱用に対してさまざまな形での報告を受けつけている。
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