UFC 252:ピシェルがベテランのミラーに完勝

UFC PPV コメント 試合結果
UFC 252:ジム・ミラー vs. ヴィンス・ピシェル【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2020年8月15日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
UFC 252:ジム・ミラー vs. ヴィンス・ピシェル【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2020年8月15日(Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)】
日本時間8月16日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにてUFC 252が開催され、UFC最多出場を誇るジム・ミラーはヴィンス・ピシェルとのライト級マッチに挑むも、ジャッジに委ねられた勝負の行方はピシェルに軍配が上がった。

【プレリム】
ライト級マッチ 5分3ラウンド
●ジム・ミラー vs. ヴィンス・ピシェル○
判定3-0(27-29、28-29、28-29)


ヴィンス・ピシェル

「最初のラウンドは相手を学んで様子を見ながら、向こうのセコンドの声に耳を傾けていた。彼のセコンドが何をしろと言っているのか聞いていたんだ。相手がどうやってトレーニングしてきたのか、俺への対策をどうしているのか、それを知った上で攻めていきたかったのさ。第2ラウンドはテイクダウンを狙われたけど、俺はダウンを許さなかった。ケージに対してダウンさせられることなんてないと思っていたけどね。もし誰かが俺へのテイクダウンを成功させられるとするなら、唯一のチャンスはオープンマットだ。俺はあまりレスリングがうまくないからな。でも、ことケージとなれば、ダウンさせられることはない。だからそれを待っていた。第2ラウンドはうまく相手を疲れさせられたと思うし、特に第2ラウンドは向こうにほとんどやられていない。第2ラウンドはなんというか、彼が人生をかけて戦っていたような気がする。俺の方はちょっと汚い作戦で、彼の口をカバーしたから、あまり息が出来なかったと思うけど、でも合法でしょ? 違反しているならやるべきじゃない。とにかく彼を疲れさせたかった。俺は強引に押し通すタイプだからな。はじめはスローにいって、相手を学ぶ。でも、その後はとにかく押して押して押しまくる。こっちがくたばるか、向こうがくたばるまで、な」


女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
●フェリス・ヘリッグ vs. ビルナ・ジャンジロバ○
1ラウンド(1分44秒)サブミッション(アームバー)


ビルナ・ジャンジロバ

「みんなもご存知の通り、私はBJJ(ブラジリアン柔術)のスペシャリストよ。インタビューでも言ったの。プランAとプランBがあるって。今日はプランAがうまくいった。これまで誰にも言ったことはないけど、キャンプ中にちょっと問題があって。前歯をなくしたの。もう絶対に失いたくなかったから、できるだけ早く決めようと思って。フェリスはランカーだったから、来週には私がランキング入りしているといいな。この階級で名前を轟かせられたと思うし、できればUFCがもっと私のことをかまってくれて、トップ10の対戦相手とやらせてくれたらいいんだけど。ランキングに入っている人なら誰でもいいわ。トップ5でも、UFCが用意してくれる試合なら喜んで受けるつもりだけど、ランキングを駆け上がっていきたいから、上位の人とやれたら最高ね。とにかくランキングを上げることに集中しているから、誰でもいいわ。空いている人なら。喜んで受けて立つ。時期としては、別に明日でも戦えるわよ。正直、ほとんどダメージはないし、来週でもいいかな。でも、義務的な停止期間とかがあると思うから、それが終わればすぐに戦いたい」


フェザー級マッチ 5分3ラウンド
●T.J.ブラウン vs. ダニー・チャベス○
判定3-0(28-29、28-29、28-29)


ダニー・チャベス

「このために14年間トレーニングしてきたんだ。ここで戦っているなんて最高の経験だし、最高の瞬間だ。初めてオクタゴンに入った時はみんな緊張して落ち着かないと言うけど、自分の今までの経験があってここに来られたと感じていたし、自信があったから俺はそんなことは感じなかったな。ベテラン選手と対戦して最高な気分だよ。チームやチームメイト、それにラテンアメリカやコロンビアといった大きなグループがサポートしてくれて素晴らしい気分だ。俺と俺のチームは試合のためにいつも良いゲームプランを思いつくんだ。そのプランとはアウトボクシングとキックで相手の利き足を奪って止めることだ。3ラウンド目で向こうの経験が助けになったと思う。俺はその第3ラウンドのちょうど中盤でフェードアウトし始めていたんだけど、それから試合にのめり込んでいって、乗り越えられるようになった。年が明ける前にもう一度戦いたい。それは確定だと思うけど、そんなに長く休むつもりはないよ」


女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
●アシュリー・ヨーダー vs. リビーニャ・ソウザ○
判定3-0(28-29、27-30、28-29)


リビーニャ・ソウザ

「去年の7月に戦って、この勝利を目指してやってきたからいいペースだと感じている。私としては最高の気分よ。パンデミックの時期にはいろいろ不安があった。この勝利はチーム、コーチ、家族にとって大きな意味がある。祖国ブラジルにも、デイナにも、ショーン・シェルビーにも、UFCのみんなには感謝しかない。UFCでもっと戦わないといけないわね。誰とでも、どこでも戦う準備はできているけど、私の夢はもしデイナがチャンスをくれたらファイトアイランドで試合をすること、その準備はしておくわ」


【アーリープレリム】
ヘビー級マッチ 5分3ラウンド
○クリス・ドーカス vs. パーカー・ポーター●
1ラウンド(4分28秒)TKO


クリス・ドーカス

「10年近くかけて取り組んできたものを手に入れることができて気分は最高さ。結果にはこの上なく満足している。すべての対戦相手に対してゲームプランを立てる、それが俺たちの取り組んできたこと。相手は少しワイルドなパンチや左の強打に続いて、どぎついオーバーハンドを打ってきたから、タイトに行こうと思ってど真ん中での戦いに集中した。向こうのスピードが速いと知っていたから、この試合のために体重をかなり落としたよ。食事を変えてすべてを変えた。だから相手より自分の方が速いと思っていたし、ど真ん中にワンツーを確実にヒットさせることができると思っていた。できる限り早く戻ってくるよ。メディカルチェックをパスして、仕事をクリアにして、UFCから許可をもらって、ケージで戦いを挑みたいヤツがいれば俺は乗り気だよ」


フェザー級マッチ 5分3ラウンド
○カイ・カマカ vs. トニー・ケリー●
判定3-0(29-28、29-28、29-28)


カイ・カマカ

「ここに来られてほっとしている。俺がいるべき場所だからな。完璧だったけど、俺がここにふさわしいというのをみんなに知ってもらえたから、試合も何もかも、さらにステップアップしていかないといけない。この場に来られてよかったし、やっとここに来ることができて嬉しくて、ほっとしている。ここにたどり着くのを目標に努力してきたわけでも、キャリアアップのために取り組んできたわけでもない。第3ラウンドで逆転されないようにする必要があった。ただそれだけだ。自分の足にこだわれば、向こうはタイミングをつかめないだろうと思ったしね。後ろに下がれば相手がスピードを出してくる。でも、俺が下がらなければ、俺のジャブもタイミングも向こうは分かりにくくなる。祖母の家に行ってリラックスするよ。子供たちのいる家に帰るのが待ち遠しい。でも俺が祝いたいのは、妻がもうすぐ出産予定で長男が生まれるから、それはそれで安心だしホッとするね」
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