UFC 261:ナマユナスがハイキック一撃でウェイリーを撃破、王座奪還に成功

UFC PPV コメント 試合結果
UFC 261:ジャン・ウェイリー vs. ローズ・ナマユナス【アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル/2021年4月24日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)】
UFC 261:ジャン・ウェイリー vs. ローズ・ナマユナス【アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル/2021年4月24日(Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)】
日本時間25日(日)、アメリカ・フロリダ州ジャクソンビルのVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナにて1万5,000人の観客を迎えてUFC 261が開催され、セミメインイベントとして行われたジャン・ウェイリーとローズ・ナマユナスによる女子ストロー級タイトルマッチは、試合開始早々にナマユナスの放ったハイキックがウェイリーにクリーンヒット、そのままダウンしてナマユナスのTKO勝利となった。

また、女子フライ級チャンピオンのワレンチナ・シェフチェンコと挑戦者ジェシカ・アンドラージが対戦した王座決定戦は、シェフチェンコが安定のパフォーマンスを披露して5度目の王座防衛を果たしている。

【セミメインイベント】
女子ストロー級タイトルマッチ 5分5ラウンド
●ジャン・ウェイリー vs. ローズ・ナマユナス○
1ラウンド(1分18秒)KO


ローズ・ナマユナス

「とにかく本当にうれしい。結局、ベストを尽くすことがすべてだから、結果がどうあれ、今日、この試合に臨んだことも自分がやってきたことも誇りに思っている。本当にいい気分で、落ち着いていけた。自分自身をコントロールして、息を整え、冷静にいけるようにしないといけなかった。彼女はローキックできていて、いいジャブももらったけれど、それでも私は落ち着いていた。どうやって説明したらいいのかな。彼女の体が硬直して倒れていくのを見て、ああ、これは思ったよりも効いているなと思った。でも、この試合に向けて頭の中ではあのキックが当たるというのが見えていたの。フィニッシュにつながるものだとは思っていなかったけど、今回の試合展開として予想していたもののひとつだったのは確かよ。彼女がひっくり返ったとき、もしかしたらまた立ち上がって目を覚ますかもしれないと思ったけど、ああいうハンマーフィストはまさに値千金だから、あれで終わりだっていうのも分かっていた。対戦相手が誰であろうと、できるだけ多く防衛したい。でも、私が本当にやりたいのはこれを足がかりにいくつかの場所にMMAアカデミーを作ること。自分のやりたいことについては常にアイデアを持っていたけど、それをどうやって自分のキャリアに結びつけるのか、それが分からなかったけど、それが私のプラン。まだ細かいことはやらないといけないけど、それが私のビジョンよ」


【メインカード】
女子フライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド
○ワレンチナ・シェフチェンコ vs. ジェシカ・アンドラージ●
2ラウンド(3分19秒)TKO


ワレンチナ・シェフチェンコ

「戦うことも、レスリングで挑むことも、グラップリングでも怖さはない。ジェシカが、私よりも強くなれるし、グラウンドで私を圧倒できると言っているのをよく聞いていたけど、特に何かを言いたくはなかったの。私だって自分のパワーも実力も分かっているから、ここで彼女にそれを信じさせたかった。彼女がこのパワーを感じた時、実際の私のパワーを感じたときにはダブルでフラストレーションを感じるはずだと思っていた。どうやって着地したのか覚えていない。投げたことは分かっているけど、どうやって、と聞かれると答えるのが難しい。見直してみないとね。試合のときは毎回、ポジションがどうあれ、サイドコントロールがどうあれ、まずはこのポジションを維持することに集中し、たくさんのプレッシャーをかけてフィニッシュする方法を考えるようにしている。第1ラウンドのリアネイキドチョークはかなりタイトだと思ったけど、ポジションが直角じゃなかったから、腕がつかれるのを待ってマウントを取りに行った。十字固めに入ってからはまずポジションを確保して、それからエルボーを打ちにいった。血が見えて、レフェリーの声も聞こえたから、これで私のものだと思ったけど、フィニッシュする必要があった。5ラウンドに持ち込みたくなかったの。みんなのサポートは本当に最高。これぞまさにプライスレスね。みんなからの愛を感じていたいから、彼らのためにトレーニングして、彼らにベストなものを見せたいと思う」


ミドル級マッチ 5分3ラウンド
○ユライア・ホール vs. クリス・ワイドマン●
1ラウンド(0分17秒)ドクターストップによるTKO


ユライア・ホール

「残念だ。彼だって自分なりに準備してきていたはずだけど、予想外の出来事だったから、これを受け止めて前に進むしかない。少し感情が高ぶっていたから、コーチに座らされて“アンダーソンのように泣くのはもうやめよう”と言われた。とにかくリラックスして、結果を受け止め、起きてしまったことは何も変えられないんだと。試合のために必死にがんばってきたのに、その心構えがどこか別のところにいってしまったみたいで、あの瞬間は変な状況だったし、結果は最悪だ。今回の試合に向けては、自分に初めて土をつけた相手だったから、本当に大事な試合だと思って臨んだ。確かに、紙の上では俺が勝ったけど、UFCが誰をラインアップさせるにせよ、俺の目標は変わらない。チャンピオンになること、そのために戦うこと。ランキングに入っているし、今はトップ9だけど、この試合でどこに位置するのか分からない。もしかしたら8位かもしれないけど、でも目標は一緒、イジーを倒すこと。どんな結果になっても覚悟はできている。今回の試合に向けた緊張感はとにかく不安だった。舞台裏ではなぜだか息ができなくて。体調はいいし、何カ月もトレーニングしてきたけど、今はその緊張を乗り越えて、自分の手に入ったことを実感しているのはいいことだけど、でも同時に、一人の真の格闘家として、これが本当の勝利でないことは分かっている」


ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド
○アンソニー・スミス vs. ジム・クルート●
1ラウンド(5分00秒)ドクターストップによるTKO


アンソニー・スミス

「必要だったパフォーマンスだけど、まだすべてを出し切ったわけじゃない。目標はあまりケリを受けずに試合を乗り切ることだったけど、試合中はまだかなりキックを受けてしまったし、自分の方がうまく対応できたとはいえ、まだまだやるべきことはたくさんあると思っている。何度もジャブを打っていくのは気持ちがいい。正直、向こうはダメなふりをしていて、あそこからやり返してくるんじゃないかと思っていたけど、でも文句は言えないね。第2ラウンドに彼が出てくる可能性は低いと思っていたけど、その後、彼は立ち上がって戦いたいと言ってきた。彼が椅子から立ち上がって試合に臨むとは思っていなかったから、マークの話の最初の部分を聞き逃してしまって、やば、あいつ来る気なんじゃないか、と分かってなんとか自分のケツをたたいた感じさ。彼のファイティングスピリットはすごい。ものすごいタフな子だから、きっといつか偉大なファイターになるだろう。彼の年齢の頃に、自分が彼の半分でも優れていたらなと思うよ。あの頃の俺と比べれば今の彼ははるかに素晴らしいし、俺があの年齢だった頃に比べればはるかにすごい。相手は戦士だから、頭を下げさせたくなかったし、頭を上げさせておきたかった。ロバート・ウィテカーがずっといるわけじゃないと思うし、誰かがオーストラリアにトーチを持ち帰らないといけないとすれば、それは彼になるんじゃないかと思うよ」
Facebook X LINE

オクタゴンガール
オフィシャルショップ
FANTASY