ウィテカーがロメロに完勝、ミドル級暫定王座に!

UFC PPV コメント 試合結果
UFC 213:ヨエル・ロメロ vs. ロバート・ウィテカー【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2017年7月8日(Photo by Christian Petersen/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
UFC 213:ヨエル・ロメロ vs. ロバート・ウィテカー【アメリカ・ネバダ州ラスベガス/2017年7月8日(Photo by Christian Petersen/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)】
日本時間7月9日(日)、ラスベガスのT-MobileアリーナでUFC 213が開催され、メインイベントでミドル級ランキング1位につけるヨエル・ロメロと同3位のロバート・ウィテカーが暫定王座をかけて対戦した。

序盤はウィテカーが着実に有効打を放ちながらロメロを削っていくが、ロメロのテイクダウンに屈してバックを取られる。何とか逃れてスタンディングに戻すも、リズムをつかみ始めたロメロが飛び膝からテイクダウンを仕掛けてウィテカーにプレッシャーをかけていった。それでも、ウィテカーは抜群のバランスで応じ、第1ラウンド終盤にはハイキックを命中させたが、ロメロは効いていないと主張する仕草を見せる。

次のラウンドでも飛び技を要所に組み入れてきたロメロがタックルからテイクダウンを成功させ、マウントポジションを取ってウィテカーにパウンドを放った。ウィテカーも下から抵抗して難を逃れたものの、ロメロはウィテカーの背後にまわって身体を離さない。ケージ際でこう着状態となり、いったん、レフェリーが2人を離した後もロメロが優位に立ち、テイクダウンを取ったところで第2ラウンドが終了した。

両者ともやや疲れが見え始めた第3ラウンドはお互いの様子をうかがいながらも、ウィテカーがハイキックやワンツーをロメロに当て、動きが止まりかけたロメロに対してさらにさまざまな打撃で攻め立てた。いくらかダメージを与えはしたものの、決め手に欠けて勝負は次のラウンドへ。

ハイキックを食らったロメロがすぐにタックルを仕掛けてテイクダウンに持ち込んだが、ウィテカーが巧みな防御で難を逃れる。ラウンド終盤に入るとロメロのタックルが迫力を失い、ウィテカーに切られるシーンが目立ち始めた。あきらめずにテイクダウンを狙うロメロだが、その度にウィテカーがかわして打撃を放ち、ロメロの体力を消耗させていく。

劣勢になったロメロが立て直そうともがく一方で、勝負が決まる最終ラウンドもウィテカーが勢いをキープし、ロメロを倒してマウントポジションを取った後は相手の攻撃を防ぎながら、自らもパウンドの連打で試合をコントロールした。最後までロメロを押さえ込んだウィテカーがユナニマス判定でミドル級暫定王座を獲得した。

ミドル級暫定王座決定戦 5分5ラウンド
●ヨエル・ロメロ vs. ロバート・ウィテカー○
判定3-0(47-48、47-48、47-48)

ロバート・ウィテカー

「信じられない。ずっと夢見ていた瞬間だ。もちろん、膝は痛いよ。キャンプで怪我をしてしまい、さらにロメロのケリで数週間前の状態に戻ってしまった。ロメロは相手の弱みを見つけたら絶対にそこをついてくると分かっていたから、平静を装わないといけなかったんだ。そうやってチャンピオンというものは育てられていくんだろね。ビスピンと戦う準備はできている。僕らは戦う運命にあったと思うから、楽しみにしているよ!」

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